予算委員会
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会
会議録情報#0
平成二十八年三月七日(月曜日)
午前八時五十六分開会
─────────────
委員の異動
三月四日
辞任 補欠選任
島村 大君 渡辺 猛之君
高野光二郎君 山崎 力君
大塚 耕平君 増子 輝彦君
荒木 清寛君 浜田 昌良君
山本 博司君 杉 久武君
辰巳孝太郎君 紙 智子君
浜田 和幸君 和田 政宗君
吉田 忠智君 福島みずほ君
薬師寺みちよ君 渡辺美知太郎君
平野 達男君 荒井 広幸君
三月七日
辞任 補欠選任
山崎 力君 高野光二郎君
渡辺 猛之君 島村 大君
渡邉 美樹君 山本 一太君
小西 洋之君 藤末 健三君
藤本 祐司君 西村まさみ君
増子 輝彦君 大塚 耕平君
倉林 明子君 辰巳孝太郎君
藤巻 健史君 室井 邦彦君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 岸 宏一君
理 事
石井 準一君
宇都 隆史君
岡田 広君
高橋 克法君
二之湯武史君
堀井 巌君
長浜 博行君
野田 国義君
山本 香苗君
委 員
愛知 治郎君
赤池 誠章君
井上 義行君
石田 昌宏君
猪口 邦子君
大野 泰正君
片山さつき君
古賀友一郎君
島村 大君
高野光二郎君
三木 亨君
三宅 伸吾君
山崎 力君
山下 雄平君
渡辺 猛之君
石上 俊雄君
大久保 勉君
大塚 耕平君
風間 直樹君
田中 直紀君
西村まさみ君
藤末 健三君
藤田 幸久君
増子 輝彦君
河野 義博君
杉 久武君
浜田 昌良君
紙 智子君
辰巳孝太郎君
東 徹君
藤巻 健史君
室井 邦彦君
川田 龍平君
和田 政宗君
山田 太郎君
福島みずほ君
渡辺美知太郎君
荒井 広幸君
国務大臣
内閣総理大臣 安倍 晋三君
財務大臣
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(金融)
) 麻生 太郎君
総務大臣 高市 早苗君
法務大臣 岩城 光英君
外務大臣 岸田 文雄君
文部科学大臣
国務大臣 馳 浩君
厚生労働大臣 塩崎 恭久君
農林水産大臣 森山 裕君
経済産業大臣
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(原子力
損害賠償・廃炉
等支援機構)) 林 幹雄君
国土交通大臣
国務大臣 石井 啓一君
環境大臣
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(原子力
防災)) 丸川 珠代君
防衛大臣 中谷 元君
国務大臣
(復興大臣) 高木 毅君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(国家戦
略特別区域)) 石破 茂君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(沖縄及
び北方対策、科
学技術政策、宇
宙政策)) 島尻安伊子君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(少子化
対策、男女共同
参画)) 加藤 勝信君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(経済財
政政策)) 石原 伸晃君
副大臣
財務副大臣 岡田 直樹君
政府特別補佐人
内閣法制局長官 横畠 裕介君
事務局側
常任委員会専門
員 小野 亮治君
政府参考人
内閣官房内閣審
議官 澁谷 和久君
内閣府大臣官房
審議官 井野 靖久君
内閣府政策統括
官 田和 宏君
内閣府地方創生
推進室次長 中尾 泰久君
内閣府政策統括
官 武川 光夫君
外務省経済局長 金杉 憲治君
厚生労働省健康
局長 福島 靖正君
厚生労働省医薬
・生活衛生局長 中垣 英明君
農林水産大臣官
房総括審議官 佐藤 速水君
水産庁長官 佐藤 一雄君
経済産業省商務
情報政策局長 安藤 久佳君
特許庁長官 伊藤 仁君
中小企業庁長官 豊永 厚志君
国土交通省水管
理・国土保全局
長 金尾 健司君
参考人
日本銀行総裁 黒田 東彦君
─────────────
本日の会議に付した案件
○平成二十八年度一般会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○平成二十八年度特別会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○平成二十八年度政府関係機関予算(内閣提出、
衆議院送付)
─────────────
この発言だけを見る →午前八時五十六分開会
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委員の異動
三月四日
辞任 補欠選任
島村 大君 渡辺 猛之君
高野光二郎君 山崎 力君
大塚 耕平君 増子 輝彦君
荒木 清寛君 浜田 昌良君
山本 博司君 杉 久武君
辰巳孝太郎君 紙 智子君
浜田 和幸君 和田 政宗君
吉田 忠智君 福島みずほ君
薬師寺みちよ君 渡辺美知太郎君
平野 達男君 荒井 広幸君
三月七日
辞任 補欠選任
山崎 力君 高野光二郎君
渡辺 猛之君 島村 大君
渡邉 美樹君 山本 一太君
小西 洋之君 藤末 健三君
藤本 祐司君 西村まさみ君
増子 輝彦君 大塚 耕平君
倉林 明子君 辰巳孝太郎君
藤巻 健史君 室井 邦彦君
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出席者は左のとおり。
委員長 岸 宏一君
理 事
石井 準一君
宇都 隆史君
岡田 広君
高橋 克法君
二之湯武史君
堀井 巌君
長浜 博行君
野田 国義君
山本 香苗君
委 員
愛知 治郎君
赤池 誠章君
井上 義行君
石田 昌宏君
猪口 邦子君
大野 泰正君
片山さつき君
古賀友一郎君
島村 大君
高野光二郎君
三木 亨君
三宅 伸吾君
山崎 力君
山下 雄平君
渡辺 猛之君
石上 俊雄君
大久保 勉君
大塚 耕平君
風間 直樹君
田中 直紀君
西村まさみ君
藤末 健三君
藤田 幸久君
増子 輝彦君
河野 義博君
杉 久武君
浜田 昌良君
紙 智子君
辰巳孝太郎君
東 徹君
藤巻 健史君
室井 邦彦君
川田 龍平君
和田 政宗君
山田 太郎君
福島みずほ君
渡辺美知太郎君
荒井 広幸君
国務大臣
内閣総理大臣 安倍 晋三君
財務大臣
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(金融)
) 麻生 太郎君
総務大臣 高市 早苗君
法務大臣 岩城 光英君
外務大臣 岸田 文雄君
文部科学大臣
国務大臣 馳 浩君
厚生労働大臣 塩崎 恭久君
農林水産大臣 森山 裕君
経済産業大臣
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(原子力
損害賠償・廃炉
等支援機構)) 林 幹雄君
国土交通大臣
国務大臣 石井 啓一君
環境大臣
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(原子力
防災)) 丸川 珠代君
防衛大臣 中谷 元君
国務大臣
(復興大臣) 高木 毅君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(国家戦
略特別区域)) 石破 茂君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(沖縄及
び北方対策、科
学技術政策、宇
宙政策)) 島尻安伊子君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(少子化
対策、男女共同
参画)) 加藤 勝信君
国務大臣
(内閣府特命担
当大臣(経済財
政政策)) 石原 伸晃君
副大臣
財務副大臣 岡田 直樹君
政府特別補佐人
内閣法制局長官 横畠 裕介君
事務局側
常任委員会専門
員 小野 亮治君
政府参考人
内閣官房内閣審
議官 澁谷 和久君
内閣府大臣官房
審議官 井野 靖久君
内閣府政策統括
官 田和 宏君
内閣府地方創生
推進室次長 中尾 泰久君
内閣府政策統括
官 武川 光夫君
外務省経済局長 金杉 憲治君
厚生労働省健康
局長 福島 靖正君
厚生労働省医薬
・生活衛生局長 中垣 英明君
農林水産大臣官
房総括審議官 佐藤 速水君
水産庁長官 佐藤 一雄君
経済産業省商務
情報政策局長 安藤 久佳君
特許庁長官 伊藤 仁君
中小企業庁長官 豊永 厚志君
国土交通省水管
理・国土保全局
長 金尾 健司君
参考人
日本銀行総裁 黒田 東彦君
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本日の会議に付した案件
○平成二十八年度一般会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○平成二十八年度特別会計予算(内閣提出、衆議
院送付)
○平成二十八年度政府関係機関予算(内閣提出、
衆議院送付)
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岸
岸宏一#1
○委員長(岸宏一君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
平成二十八年度総予算三案に関する理事会決定事項について御報告いたします。
本日は、経済・財政等に関する集中審議を行うこととし、質疑は往復方式で行い、質疑割当て時間は四百十四分とし、各会派への割当て時間は、自由民主党八十分、民主党・新緑風会百九分、公明党三十七分、日本共産党三十六分、おおさか維新の会三十六分、維新の党十八分、日本のこころを大切にする党二十分、日本を元気にする会・無所属会十八分、社会民主党・護憲連合二十分、無所属クラブ二十分、新党改革・無所属の会二十分とすること、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
速記を止めてください。
〔速記中止〕
この発言だけを見る →平成二十八年度総予算三案に関する理事会決定事項について御報告いたします。
本日は、経済・財政等に関する集中審議を行うこととし、質疑は往復方式で行い、質疑割当て時間は四百十四分とし、各会派への割当て時間は、自由民主党八十分、民主党・新緑風会百九分、公明党三十七分、日本共産党三十六分、おおさか維新の会三十六分、維新の党十八分、日本のこころを大切にする党二十分、日本を元気にする会・無所属会十八分、社会民主党・護憲連合二十分、無所属クラブ二十分、新党改革・無所属の会二十分とすること、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。
速記を止めてください。
〔速記中止〕
岸
岸
岸宏一#3
○委員長(岸宏一君) 平成二十八年度一般会計予算、平成二十八年度特別会計予算、平成二十八年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題とし、経済・財政等に関する集中審議を行います。
これより質疑を行います。山崎力君。
この発言だけを見る →これより質疑を行います。山崎力君。
山
山崎力#4
○山崎力君 おはようございます。自由民主党の山崎力でございます。
それでは、今日は集中審議ということでございますので、経済財政を中心に広い視点から質問させていただきますので、今お考えのところをポイントをついてお答え願えればと存じます。
まず申し上げたいのは、やはりもうあれから五年近くたちまして、間もなく大震災から五年、いろいろな報道がなされております。そういった中で、この経済財政、いわゆるそういったものの復旧復興の予算を支えたというのも、これは経済財政の基盤がなくてはなりません。そういった意味におきましても、是非関係政府諸公におかれましては、これからの経済財政運営をしっかりやっていくんだということで、国民の皆様方にメッセージを発信していただければという観点で御回答、御答弁願えればと存じます。
〔委員長退席、理事岡田広君着席〕
まず最初でございますが、これはもう一丁目一番地で今まで何回も質問され、答弁されていると思いますが、あえて全体的なことから聞かさせていただきたいと思います。
先月末の月例経済報告、今後の先行きについては、緩やかな回復に向かうことが期待されているけれども、中国を始めとするアジア新興国等、資源の輸出国等の景気の下振れというのも見えてきたもので、我が国景気に悪影響が及ぶリスクがあると、こういう雑駁に言えば報告であったというふうに理解しておりますが、今年に入って、我が国においても原油価格の低迷、株価の大幅な変動、国際金融市場にも不安定要因が見えてくるという中で、なかなか先行きについても難しいというか、見通しが難しい状況にあろうかと思います。
そういった中で、経済の再生が本当にできるんだろうかとか、あるいは財政健全化目標を達成できるんだろうかというような不安といいますか懸念の声が識者の間にも出始めているというのが現状だと思いますので、現下の、今の世界経済の動向をどのように皆様方はお感じになっていらっしゃり、それを踏まえて我が国の今後の経済をどういうふうにやっていこうと、いかなる政策運営を進めていくかということをまず石原経済再生担当大臣及び安倍内閣総理大臣にお伺いいたします。
この発言だけを見る →それでは、今日は集中審議ということでございますので、経済財政を中心に広い視点から質問させていただきますので、今お考えのところをポイントをついてお答え願えればと存じます。
まず申し上げたいのは、やはりもうあれから五年近くたちまして、間もなく大震災から五年、いろいろな報道がなされております。そういった中で、この経済財政、いわゆるそういったものの復旧復興の予算を支えたというのも、これは経済財政の基盤がなくてはなりません。そういった意味におきましても、是非関係政府諸公におかれましては、これからの経済財政運営をしっかりやっていくんだということで、国民の皆様方にメッセージを発信していただければという観点で御回答、御答弁願えればと存じます。
〔委員長退席、理事岡田広君着席〕
まず最初でございますが、これはもう一丁目一番地で今まで何回も質問され、答弁されていると思いますが、あえて全体的なことから聞かさせていただきたいと思います。
先月末の月例経済報告、今後の先行きについては、緩やかな回復に向かうことが期待されているけれども、中国を始めとするアジア新興国等、資源の輸出国等の景気の下振れというのも見えてきたもので、我が国景気に悪影響が及ぶリスクがあると、こういう雑駁に言えば報告であったというふうに理解しておりますが、今年に入って、我が国においても原油価格の低迷、株価の大幅な変動、国際金融市場にも不安定要因が見えてくるという中で、なかなか先行きについても難しいというか、見通しが難しい状況にあろうかと思います。
そういった中で、経済の再生が本当にできるんだろうかとか、あるいは財政健全化目標を達成できるんだろうかというような不安といいますか懸念の声が識者の間にも出始めているというのが現状だと思いますので、現下の、今の世界経済の動向をどのように皆様方はお感じになっていらっしゃり、それを踏まえて我が国の今後の経済をどういうふうにやっていこうと、いかなる政策運営を進めていくかということをまず石原経済再生担当大臣及び安倍内閣総理大臣にお伺いいたします。
石
石原伸晃#5
○国務大臣(石原伸晃君) 私の方からは、じゃ、月例経済報告をにらんでの現況についてお話をさせていただき、総理の方からはこれからの取組についてお話をさせていただければと思います。
ただいま山崎委員が御指摘されましたとおり、日本の経済は、消費も底堅いものがありますけれども、地域間のばらつきあるいは消費の部分で御懸念があるということもまた事実だと思っておりますが、基調といたしましては回復基調にあるという景気判断は一切変えておりません。
そんな中で、これも今委員が御指摘をされましたとおり、中国を始めとする新興国や、あるいは原油あるいは鉱材を産出する資源国の経済がやはり原油価格の低迷あるいは鉱物等々の資源の低落によりまして大きく揺らいでいる、そんな影響を受けているということもまた事実だと思っております。こういう海外の要因については、今、中国の方で全人代も開催され、六・五%の経済成長を目指していくということも確認されております。
中国での構造改革、こういうものもしっかりとウオッチをしていく中で、日本の経済がアベノミクス三本の矢によりましてデフレではない状況をつくり出すことができておりますので、これからは、どうやって本当にデフレを脱却するのか、そして、ただいま最後に委員が御指摘されましたように、財政の健全化と経済再生の両輪をしっかりと取り組んでいく。安倍内閣の基本は、経済の再生なくして財政の健全化なしという立場にとりまして、これからもしっかりと注視しながら臨ませていただきたいと考えております。
この発言だけを見る →ただいま山崎委員が御指摘されましたとおり、日本の経済は、消費も底堅いものがありますけれども、地域間のばらつきあるいは消費の部分で御懸念があるということもまた事実だと思っておりますが、基調といたしましては回復基調にあるという景気判断は一切変えておりません。
そんな中で、これも今委員が御指摘をされましたとおり、中国を始めとする新興国や、あるいは原油あるいは鉱材を産出する資源国の経済がやはり原油価格の低迷あるいは鉱物等々の資源の低落によりまして大きく揺らいでいる、そんな影響を受けているということもまた事実だと思っております。こういう海外の要因については、今、中国の方で全人代も開催され、六・五%の経済成長を目指していくということも確認されております。
中国での構造改革、こういうものもしっかりとウオッチをしていく中で、日本の経済がアベノミクス三本の矢によりましてデフレではない状況をつくり出すことができておりますので、これからは、どうやって本当にデフレを脱却するのか、そして、ただいま最後に委員が御指摘されましたように、財政の健全化と経済再生の両輪をしっかりと取り組んでいく。安倍内閣の基本は、経済の再生なくして財政の健全化なしという立場にとりまして、これからもしっかりと注視しながら臨ませていただきたいと考えております。
安
安倍晋三#6
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今の山崎委員の御質問は、世界経済が大変不安になっているのではないか、日本でも市場が大きく変動して大丈夫か、こういう不安を代表して質問していただいたのではないのかなと、このように思います。
世界経済については、基本的には石原大臣がお答えをさせていただきました。そうしたものを背景に、世界的にリスク回避の動きが金融市場で見られるわけでありまして、その中で我が国の市場も大きく変動しています。
しかし、先般のG20の声明においても、G20が集まって世界経済がどういう状況なのかということを分析した結果、最近の市場の変動の規模はその根底にある世界経済の現在のファンダメンタルズを反映したものではないという認識が示されたわけでありまして、これはまさに今私が申し上げましたように、リスク変化を求める中において市場が大きく変動しているということを裏付ける声明であったのではないのかなと、こう思います。
〔理事岡田広君退席、委員長着席〕
我が国の経済の実態を見れば、これはもう御承知のように、名目GDPでは二十七兆円増えました。そして、各企業は最高の収益を上げています。企業が収益を上げられていないという状況であれば、これは確かに実体経済が弱いということになります。また、雇用が増えていないという状況であれば、これはもう非常に経済が厳しいという状況でありますが、そうではなくて、雇用においても百十万人の新しい雇用をつくり出すことができているわけでございます。
世界経済については、確かに弱さが見られるわけでありますが、全体としては緩やかに回復をしていると。先行きについても、欧米の景気回復に支えられ、緩やかな回復が続くことが期待されます。こうした中で、我が国経済の先行きについては、新興国経済や市場の動向に注視はもちろん必要でありますが、雇用・所得環境の改善が続く中、民需に支えられた景気回復が見込まれると、このように思います。
大切なことは、先ほど石原大臣が言ったように、しっかりとデフレから脱却を果たしていくことであります。そのためにも、企業が最高の収益を上げているんですから、その収益を賃金として賃上げを行っていく、あるいは中小企業、零細企業との取引条件を改善をしていく、さらには設備投資をしていく、この経済の好循環をしっかりと回していくことが大切であろうと思います。
特に賃上げについては、先週の未来投資に向けた官民対話において、私から、過去二年の大幅な賃上げの流れを更に進めていただきたいと経済界に対してお願いをいたしました。経済界には、この私の発言を受け止めていただき、賃金については三度目の流れをしっかり実現できるように呼びかけを継続していきたいと回答をいただいております。その回答どおり、この四月に賃上げが実現されることを期待したいと思います。もちろん、今後、成長戦略をしっかりと進めていくことも求められていると、こう思う次第でございます。
また、中小・小規模事業者が価格転嫁ができるような取引条件の改善を図るなど、環境の整備にも政府を挙げて取り組んでいく考えでございます。
この発言だけを見る →世界経済については、基本的には石原大臣がお答えをさせていただきました。そうしたものを背景に、世界的にリスク回避の動きが金融市場で見られるわけでありまして、その中で我が国の市場も大きく変動しています。
しかし、先般のG20の声明においても、G20が集まって世界経済がどういう状況なのかということを分析した結果、最近の市場の変動の規模はその根底にある世界経済の現在のファンダメンタルズを反映したものではないという認識が示されたわけでありまして、これはまさに今私が申し上げましたように、リスク変化を求める中において市場が大きく変動しているということを裏付ける声明であったのではないのかなと、こう思います。
〔理事岡田広君退席、委員長着席〕
我が国の経済の実態を見れば、これはもう御承知のように、名目GDPでは二十七兆円増えました。そして、各企業は最高の収益を上げています。企業が収益を上げられていないという状況であれば、これは確かに実体経済が弱いということになります。また、雇用が増えていないという状況であれば、これはもう非常に経済が厳しいという状況でありますが、そうではなくて、雇用においても百十万人の新しい雇用をつくり出すことができているわけでございます。
世界経済については、確かに弱さが見られるわけでありますが、全体としては緩やかに回復をしていると。先行きについても、欧米の景気回復に支えられ、緩やかな回復が続くことが期待されます。こうした中で、我が国経済の先行きについては、新興国経済や市場の動向に注視はもちろん必要でありますが、雇用・所得環境の改善が続く中、民需に支えられた景気回復が見込まれると、このように思います。
大切なことは、先ほど石原大臣が言ったように、しっかりとデフレから脱却を果たしていくことであります。そのためにも、企業が最高の収益を上げているんですから、その収益を賃金として賃上げを行っていく、あるいは中小企業、零細企業との取引条件を改善をしていく、さらには設備投資をしていく、この経済の好循環をしっかりと回していくことが大切であろうと思います。
特に賃上げについては、先週の未来投資に向けた官民対話において、私から、過去二年の大幅な賃上げの流れを更に進めていただきたいと経済界に対してお願いをいたしました。経済界には、この私の発言を受け止めていただき、賃金については三度目の流れをしっかり実現できるように呼びかけを継続していきたいと回答をいただいております。その回答どおり、この四月に賃上げが実現されることを期待したいと思います。もちろん、今後、成長戦略をしっかりと進めていくことも求められていると、こう思う次第でございます。
また、中小・小規模事業者が価格転嫁ができるような取引条件の改善を図るなど、環境の整備にも政府を挙げて取り組んでいく考えでございます。
山
山崎力#7
○山崎力君 次に、今の問題と密接に関連するんですが、先ほども石原大臣おっしゃられたように、一応、二律背反だというふうに言われている経済再生、それから財政健全化、この二兎を追うんだという発言をされたこともございました。これは、極めて言うはやすく行うは難しでございます。
今のところ順調に財政も健全化されてきている、二〇年度、平成三十二年度の基礎的財政収支の黒字化達成を目指して今のところはうまくいっているけれども、これをそのままやるのはいろいろな今のような状況の中で極めて大変ではないか、どこの政権がやろうとどのような考え方でやろうと、実際にそれを実現する実行力というのが今問われているのではないかと思うわけです。
もちろん、財政出動を増やすと赤字国債が増えるし、健全化を目指して絞るとかえって景気を押し下げて税収が減って元も子もなくなるようなこともあり得るしと、こういうことでございますが、この難しいかじ取りを安倍政権としてどのように実現していこうとするのか、石原担当大臣並びに安倍総理にお伺いいたします。
この発言だけを見る →今のところ順調に財政も健全化されてきている、二〇年度、平成三十二年度の基礎的財政収支の黒字化達成を目指して今のところはうまくいっているけれども、これをそのままやるのはいろいろな今のような状況の中で極めて大変ではないか、どこの政権がやろうとどのような考え方でやろうと、実際にそれを実現する実行力というのが今問われているのではないかと思うわけです。
もちろん、財政出動を増やすと赤字国債が増えるし、健全化を目指して絞るとかえって景気を押し下げて税収が減って元も子もなくなるようなこともあり得るしと、こういうことでございますが、この難しいかじ取りを安倍政権としてどのように実現していこうとするのか、石原担当大臣並びに安倍総理にお伺いいたします。
石
石原伸晃#8
○国務大臣(石原伸晃君) これからの取組については総理の方からしっかりとまたお話をいただくことといたしまして、これまでの経緯とそして道筋について、若干私の方から御説明をさせていただければと思います。
ただいま山崎委員、経済の専門家であられる委員の御指摘のとおりのやはり難しさがあるということは十分に認識をさせていただいております。先ほどもお話をさせていただきましたが、安倍内閣の基本ポリシーは、経済再生なくして財政再建なしと、この一点に尽きるわけであります。この両立を目指して頑張っているということに変わりは何らございません。
これまで、デフレ脱却の政策として、大胆な金融緩和、そして財政出動、そして構造改革等々をしっかりと進めることによりまして経済成長を図るという形で今日の状況をつくり出してきたんだと思っております。
そして、委員が御指摘されましたとおり、やはり財政再建を行う上では、財政の構造改革ということも大変重要でございます。我が国の人口構造を見ますとやはり社会保障の支出というものが大変大きいわけでございますので、徹底的な重点化と効率化というものにも取り組み、歳出削減に取り組んできたところでございます。
こんな中で、昨年の六月に策定をいたしました経済・財政再生計画に基づいて、二〇二〇年度の財政健全化目標達成に向けて取組を委員の御指摘のとおり更に進めていく必要があると認識をしているところでございます。その一方で、取り巻く経済環境というものは、先ほど総理の方から詳しく御説明をいただきましたとおり、ファンダメンタルズ全体で見れば良好であって、世界経済も緩やかな回復に向かっているということは間違いないと思っております。
この今御審議をいただいております二十八年度予算及び関連法案の一日も早い成立をお願いするということが当座の最大の景気対策になります。そしてまた、委員の御指摘のとおり、今後もあらゆる政策を動員させていただきまして景気回復の実現に努めてまいりたい、こんなふうに考えております。
この発言だけを見る →ただいま山崎委員、経済の専門家であられる委員の御指摘のとおりのやはり難しさがあるということは十分に認識をさせていただいております。先ほどもお話をさせていただきましたが、安倍内閣の基本ポリシーは、経済再生なくして財政再建なしと、この一点に尽きるわけであります。この両立を目指して頑張っているということに変わりは何らございません。
これまで、デフレ脱却の政策として、大胆な金融緩和、そして財政出動、そして構造改革等々をしっかりと進めることによりまして経済成長を図るという形で今日の状況をつくり出してきたんだと思っております。
そして、委員が御指摘されましたとおり、やはり財政再建を行う上では、財政の構造改革ということも大変重要でございます。我が国の人口構造を見ますとやはり社会保障の支出というものが大変大きいわけでございますので、徹底的な重点化と効率化というものにも取り組み、歳出削減に取り組んできたところでございます。
こんな中で、昨年の六月に策定をいたしました経済・財政再生計画に基づいて、二〇二〇年度の財政健全化目標達成に向けて取組を委員の御指摘のとおり更に進めていく必要があると認識をしているところでございます。その一方で、取り巻く経済環境というものは、先ほど総理の方から詳しく御説明をいただきましたとおり、ファンダメンタルズ全体で見れば良好であって、世界経済も緩やかな回復に向かっているということは間違いないと思っております。
この今御審議をいただいております二十八年度予算及び関連法案の一日も早い成立をお願いするということが当座の最大の景気対策になります。そしてまた、委員の御指摘のとおり、今後もあらゆる政策を動員させていただきまして景気回復の実現に努めてまいりたい、こんなふうに考えております。
安
安倍晋三#9
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 我々が政権を奪還したとき、それまで政権奪還以前はこれ三四半期連続のマイナス成長であり、かつ新規公債発行額が税収を上回るという異常な財政状況であったわけでありますが、我々は、その後、三本の矢の政策によって、デフレ脱却そして経済成長をひたすら求めてきたわけであります。
御承知のように、デフレ下にあっては財政は健全化できない、経済が成長しなければ税収が上がっていきませんから、当然これは成長していかないわけであります。そこで我々は、デフレ脱却をしていく、そして税収を上げていく、そして上がった税収の中からしっかりと財政健全化のためにも振り向けていく、そして無駄な歳出をなくしていく、まずは経済を再建させなければ財政の健全化はない、こう考えたわけでございます。
その結果、三年間において税収、国、地方を合わせて二十一兆円増えたわけであります。もちろん、消費増税を行いました。消費増税分は八兆円であります。その消費増税八兆円を超えるものは、これは経済成長によってまさに得た果実でございます。そして、その中からも、もちろんしっかりと社会保障の充実のためにも使っていきます。希望出生率一・八あるいは介護離職ゼロのためにも使っていきますし、更なる成長のためにも使ってまいりますが、財政健全化のためにもしっかりと振り向けていく。結果、十兆円国債の新規発行を減額することができたわけでございまして、財政健全化を進めつつ、同時にしっかりと経済を成長させていくという路線を私たちは取っているわけでございます。
今後も、我々、しっかりと経済を成長させながら財政の健全化も進めていきたいと、このように考えております。
この発言だけを見る →御承知のように、デフレ下にあっては財政は健全化できない、経済が成長しなければ税収が上がっていきませんから、当然これは成長していかないわけであります。そこで我々は、デフレ脱却をしていく、そして税収を上げていく、そして上がった税収の中からしっかりと財政健全化のためにも振り向けていく、そして無駄な歳出をなくしていく、まずは経済を再建させなければ財政の健全化はない、こう考えたわけでございます。
その結果、三年間において税収、国、地方を合わせて二十一兆円増えたわけであります。もちろん、消費増税を行いました。消費増税分は八兆円であります。その消費増税八兆円を超えるものは、これは経済成長によってまさに得た果実でございます。そして、その中からも、もちろんしっかりと社会保障の充実のためにも使っていきます。希望出生率一・八あるいは介護離職ゼロのためにも使っていきますし、更なる成長のためにも使ってまいりますが、財政健全化のためにもしっかりと振り向けていく。結果、十兆円国債の新規発行を減額することができたわけでございまして、財政健全化を進めつつ、同時にしっかりと経済を成長させていくという路線を私たちは取っているわけでございます。
今後も、我々、しっかりと経済を成長させながら財政の健全化も進めていきたいと、このように考えております。
山
山崎力#10
○山崎力君 そういった中で、非常に数字的には、全国的に国、地方、良くなっております。ただ、地方へ行くと、どうしてもアベノミクスの恩恵はまだうちの方に来ていないという声があります。
私の地元である青森県でも、有効求人倍率であるとか高卒者の、新卒者の就職内定率等はもう今までにないくらい良くなってはいるんですが、良くなったなという明るい感じの会話というのはなかなか聞こえてこない、これも実態であり、そこのところで考えられた上での新しい政策が地方創生だと、こういうことだろうというふうに理解しておりますが、金融面で見ると、やはりいろんなそういった事情はあると思うんです。若い人が少なくなっているからどう見てもやっぱり活気が感じられないこともあるでしょうし、シャッター街がどんどん増えているというのも、まだ実態としてはなかなか回復されていないというところもあるんですが。
そこで、一番の問題と私が思うのは、地域の金融機関、いわゆる地銀、信金、信組、そういったところが地元の人たちに融資をどれだけしているんだろうかというところがポイントではないかと思うわけでございます。ショッピングセンターができて、大きなあれで活況を呈しているけれども、それはどちらかというと中央資本で、地元の資本の方々はなかなかそういう仕事ができない。もっと端的に言えば、コンビニが増えて便利になったけれども、そういったところで売っていた、小商いをしていた地元の商店はほとんどまた廃業という形、事実上そういったものを含めて追い込まれていると。
そういった中を見ると、どうしてもまだという気が地元、地方の方に多くなるのではないかという本音が私そこにあるのじゃないかと思っておりますが、そして、その地元の金融機関からすると、いや、融資先がなかなか見付からないんです、あったらむしろ教えてくださいという声も、本音も聞くわけでございますが。
特に地方の金融機関に対して、これは地方の活性化の私ポイントになると思うんですが、どのようにこれから金融機関に対して指導していこうというのか、麻生金融担当大臣、お伺いします。
この発言だけを見る →私の地元である青森県でも、有効求人倍率であるとか高卒者の、新卒者の就職内定率等はもう今までにないくらい良くなってはいるんですが、良くなったなという明るい感じの会話というのはなかなか聞こえてこない、これも実態であり、そこのところで考えられた上での新しい政策が地方創生だと、こういうことだろうというふうに理解しておりますが、金融面で見ると、やはりいろんなそういった事情はあると思うんです。若い人が少なくなっているからどう見てもやっぱり活気が感じられないこともあるでしょうし、シャッター街がどんどん増えているというのも、まだ実態としてはなかなか回復されていないというところもあるんですが。
そこで、一番の問題と私が思うのは、地域の金融機関、いわゆる地銀、信金、信組、そういったところが地元の人たちに融資をどれだけしているんだろうかというところがポイントではないかと思うわけでございます。ショッピングセンターができて、大きなあれで活況を呈しているけれども、それはどちらかというと中央資本で、地元の資本の方々はなかなかそういう仕事ができない。もっと端的に言えば、コンビニが増えて便利になったけれども、そういったところで売っていた、小商いをしていた地元の商店はほとんどまた廃業という形、事実上そういったものを含めて追い込まれていると。
そういった中を見ると、どうしてもまだという気が地元、地方の方に多くなるのではないかという本音が私そこにあるのじゃないかと思っておりますが、そして、その地元の金融機関からすると、いや、融資先がなかなか見付からないんです、あったらむしろ教えてくださいという声も、本音も聞くわけでございますが。
特に地方の金融機関に対して、これは地方の活性化の私ポイントになると思うんですが、どのようにこれから金融機関に対して指導していこうというのか、麻生金融担当大臣、お伺いします。
麻
麻生太郎#11
○国務大臣(麻生太郎君) この地銀、第二地銀、信用組合、信用金庫等々を含めまして、地方に根を張っております金融機関の融資姿勢というのは、山崎先生御指摘のとおり、極めて重要であります。
私、三年、四年ほど前にこの金融庁の担当をさせていただいたときの演説というのは、三回連続同じことを言ったと思いますが、ここは金融処分庁というイメージが強過ぎる、それは九七年のいわゆる金融危機、二〇〇八年、九年のリーマン・ブラザーズのいわゆる破綻騒ぎ等々によって金融機関が大量の不良債権というのを抱えたというのは事実ですし、その不良債権の処理というものに非常に長い時間を要したということも事実でありますから、簡単に言えば、企業は、内部留保を見ましても、どう考えてもこれは債務超過になっているところですから、債務超過になっているところに金は貸せませんから。
したがって、そういう時代が続いたというのは間違いないと思っておりますが、今、現実問題としてその状況は大きく変わってきているんだから、少なくともデフレではなくてインフレの方向に事は動き始めているというので、これまでのサイドではやめてもらわないかぬと。したがって、金融育成庁というイメージに変えてもらうのが条件、これ三年連続同じことしか言っていないと思いますが。
おかげさまで、金融に対する、ものに対する考え方というのは少し変わってきていると思っております。特に上の方は変わってきていると思っているんですが、現実担当します融資の課長とか現場を回っている人たちが、山崎先生言われるように、地方にありますいわゆる芽が出てくる、いわゆるシーズと称する芽が出てくるその部分にちゃんと育成をしてやるという目利きの部分と、その部分の能力はあっても、いわゆる発明なりイノベーションされたものをどの企業とくっつけて商売をするか等々のことに関しては残念ながら視野が狭い、中小企業の持っておるその地域だけしか見ていないけれども、この部品は遠く離れたこちらのところで求められているものだということを知る機会が一番多いのは金融機関、はっきりしています。しかも、転勤ありませんから、ほとんど。
だから、そこのところで一番地元に根を張っているんだから、その人たちの目がおかしいし、そういった人たちが融資をしようというのを、度々担保が足りないとか不動産を持ってこいとかいうような従来どおりのあれでは地銀は潰れます、もっときちんとそういったものをしていく方向にやっていくべきだと言ってかれこれ三年少々たちますので、随分変わってきたと思っているんですが、残念ながら、まだ下のところで、現実取引するそのところまでにはなかなか至っていないと思っておりますので、引き続きこの方向で事を進めていきたいと思っておりますので。
おかげさまで、ぼつぼつ地方では出てきているのは幾つかありますけれども、確実にそういった方向で事を進めてまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →私、三年、四年ほど前にこの金融庁の担当をさせていただいたときの演説というのは、三回連続同じことを言ったと思いますが、ここは金融処分庁というイメージが強過ぎる、それは九七年のいわゆる金融危機、二〇〇八年、九年のリーマン・ブラザーズのいわゆる破綻騒ぎ等々によって金融機関が大量の不良債権というのを抱えたというのは事実ですし、その不良債権の処理というものに非常に長い時間を要したということも事実でありますから、簡単に言えば、企業は、内部留保を見ましても、どう考えてもこれは債務超過になっているところですから、債務超過になっているところに金は貸せませんから。
したがって、そういう時代が続いたというのは間違いないと思っておりますが、今、現実問題としてその状況は大きく変わってきているんだから、少なくともデフレではなくてインフレの方向に事は動き始めているというので、これまでのサイドではやめてもらわないかぬと。したがって、金融育成庁というイメージに変えてもらうのが条件、これ三年連続同じことしか言っていないと思いますが。
おかげさまで、金融に対する、ものに対する考え方というのは少し変わってきていると思っております。特に上の方は変わってきていると思っているんですが、現実担当します融資の課長とか現場を回っている人たちが、山崎先生言われるように、地方にありますいわゆる芽が出てくる、いわゆるシーズと称する芽が出てくるその部分にちゃんと育成をしてやるという目利きの部分と、その部分の能力はあっても、いわゆる発明なりイノベーションされたものをどの企業とくっつけて商売をするか等々のことに関しては残念ながら視野が狭い、中小企業の持っておるその地域だけしか見ていないけれども、この部品は遠く離れたこちらのところで求められているものだということを知る機会が一番多いのは金融機関、はっきりしています。しかも、転勤ありませんから、ほとんど。
だから、そこのところで一番地元に根を張っているんだから、その人たちの目がおかしいし、そういった人たちが融資をしようというのを、度々担保が足りないとか不動産を持ってこいとかいうような従来どおりのあれでは地銀は潰れます、もっときちんとそういったものをしていく方向にやっていくべきだと言ってかれこれ三年少々たちますので、随分変わってきたと思っているんですが、残念ながら、まだ下のところで、現実取引するそのところまでにはなかなか至っていないと思っておりますので、引き続きこの方向で事を進めていきたいと思っておりますので。
おかげさまで、ぼつぼつ地方では出てきているのは幾つかありますけれども、確実にそういった方向で事を進めてまいりたいと考えております。
山
山崎力#12
○山崎力君 まさにその点が地域産業の発展のあれになってくるのかもしれませんが、是非、中央の方でも、その辺の目配りといいますか、そういったことで御指導のほどをしっかりやっていただきたいと存じます。
関連しまして、地方において一つの産業、大きな産業というのは、やはりいまだ農林水産業というところが多いんです、私のところも含めて。特に、全体的な経済に占める割合は低くても、心理面で非常に地域経済において大きな影響があります。
おかげさまで、昨年、青森県では、米、リンゴとも順調、まずそういった面で明るい感じがするというか、むしろ、言い方を変えると、暗い感じがしなくてよかったというそういう印象でございますが、地方の創生ということも考えて、いわゆる地域経済の再生に鑑みた場合、農林水産業の振興というのはこれ不可欠だろうというふうに思っております。
関連して、TPP協定の締結に向けた今国会における関連法案の審議もされると思っておりますが、この農業振興についてどのように図っていくのか、農林水産大臣にお伺いしたいと存じます。
この発言だけを見る →関連しまして、地方において一つの産業、大きな産業というのは、やはりいまだ農林水産業というところが多いんです、私のところも含めて。特に、全体的な経済に占める割合は低くても、心理面で非常に地域経済において大きな影響があります。
おかげさまで、昨年、青森県では、米、リンゴとも順調、まずそういった面で明るい感じがするというか、むしろ、言い方を変えると、暗い感じがしなくてよかったというそういう印象でございますが、地方の創生ということも考えて、いわゆる地域経済の再生に鑑みた場合、農林水産業の振興というのはこれ不可欠だろうというふうに思っております。
関連して、TPP協定の締結に向けた今国会における関連法案の審議もされると思っておりますが、この農業振興についてどのように図っていくのか、農林水産大臣にお伺いしたいと存じます。
森
森山裕#13
○国務大臣(森山裕君) 山崎委員にお答えを申し上げます。
委員の御指摘のとおり、地方経済の活性化のためには、その中核を成します農林水産業の振興が不可欠であると考えております。我が国農林水産業は、現場の現状を考えますと、活性化は待ったなしの課題であるというふうに考えております。また、TPPなどの新たな国際環境にも対応していく必要があります。
このため、農地中間管理機構による農地の集積、集約化や輸出の促進などにより農林水産業の成長産業化を進めるとともに、日本型直接支払制度などによって地域政策も同時に講じてきているところであります。さらに、これまで進めてきた農政改革に加えまして、昨年取りまとめられましたTPP関連政策大綱に基づきまして、体質強化対策や経営安定対策などの充実を図っていかなければなりませんし、万全な措置を講じてまいりたいと考えております。
これらを通じて、次世代を担う生産者が明日の農業に夢と希望を持って経営の発展に積極果敢に取り組めるようにすることによって、新たな国際環境の下でも強くて豊かな農林水産業、美しく活力ある農山漁村をつくり上げていくことが大事な課題であると考えておるところでございます。
この発言だけを見る →委員の御指摘のとおり、地方経済の活性化のためには、その中核を成します農林水産業の振興が不可欠であると考えております。我が国農林水産業は、現場の現状を考えますと、活性化は待ったなしの課題であるというふうに考えております。また、TPPなどの新たな国際環境にも対応していく必要があります。
このため、農地中間管理機構による農地の集積、集約化や輸出の促進などにより農林水産業の成長産業化を進めるとともに、日本型直接支払制度などによって地域政策も同時に講じてきているところであります。さらに、これまで進めてきた農政改革に加えまして、昨年取りまとめられましたTPP関連政策大綱に基づきまして、体質強化対策や経営安定対策などの充実を図っていかなければなりませんし、万全な措置を講じてまいりたいと考えております。
これらを通じて、次世代を担う生産者が明日の農業に夢と希望を持って経営の発展に積極果敢に取り組めるようにすることによって、新たな国際環境の下でも強くて豊かな農林水産業、美しく活力ある農山漁村をつくり上げていくことが大事な課題であると考えておるところでございます。
山
山崎力#14
○山崎力君 よろしくお願いします。
特に農家の方々は、実際面もそうですけれども、心理面というのが非常に神経質な部分ございますので、適切な対応をしていただかないと逆効果ということもございますので、丁寧な対応をよろしくお願い申し上げます。
続きまして、人材面のことでございます。
御承知のとおり、我が国初めて人口減社会に突入したと。もう前から分かっていたことですが、改めて現実を突き付けられたときに、これ、人口が減ってきたときに今までの生活を維持するためには、新たな人材を育成して生産性の向上を、これも非常にいろんな幅広い表現ですが、図っていかなければならないというのも事実でございます。一人一人アップしていかなければ、今までの人口が減った中で現生産性の維持すら難しいと、こういうことですが。
ここでいけば、地方も含めてなんですけど、一番厄介なのがほとんど九九%を占める中小企業・小規模事業者ですね、一方で人手不足が深刻化していると。その最大の理由は、やはり中小企業、財力が非常に乏しくて賃上げに応じられないからと、こういう当たり前の話なんですが、さはさりながら、そうは言っていられないわけでございまして、そういった方々の生産性向上、そして賃上げ、このことをやらなければならないというふうに思っておりますが、政府として具体的などのような政策を今考えていらっしゃるのか、林経産大臣にお伺いいたします。
この発言だけを見る →特に農家の方々は、実際面もそうですけれども、心理面というのが非常に神経質な部分ございますので、適切な対応をしていただかないと逆効果ということもございますので、丁寧な対応をよろしくお願い申し上げます。
続きまして、人材面のことでございます。
御承知のとおり、我が国初めて人口減社会に突入したと。もう前から分かっていたことですが、改めて現実を突き付けられたときに、これ、人口が減ってきたときに今までの生活を維持するためには、新たな人材を育成して生産性の向上を、これも非常にいろんな幅広い表現ですが、図っていかなければならないというのも事実でございます。一人一人アップしていかなければ、今までの人口が減った中で現生産性の維持すら難しいと、こういうことですが。
ここでいけば、地方も含めてなんですけど、一番厄介なのがほとんど九九%を占める中小企業・小規模事業者ですね、一方で人手不足が深刻化していると。その最大の理由は、やはり中小企業、財力が非常に乏しくて賃上げに応じられないからと、こういう当たり前の話なんですが、さはさりながら、そうは言っていられないわけでございまして、そういった方々の生産性向上、そして賃上げ、このことをやらなければならないというふうに思っておりますが、政府として具体的などのような政策を今考えていらっしゃるのか、林経産大臣にお伺いいたします。
林
林幹雄#15
○国務大臣(林幹雄君) 経済産業省としては、今、山崎先生御指摘のように、中小企業・小規模事業者の生産性向上と、それによる賃金引上げの環境整備に取り組んでいるところでございまして、まず、下請の取引条件の改善が重要であるということから、現在、産業界に対して大規模な調査を実施しておりまして、その結果を踏まえて更なる対策を講じてまいりたいと思っております。
また、前向きな投資をしたくても、あるいは賃上げをしたくても資金がないという声に応えるために、補助金や中小企業向けの税制の手当てをしているところでありまして、例えば、ものづくり補助金は製造業だけでなくてサービス業なども含めて支援していくということでありますし、そういうことであっても、実際には経営に忙しくて時間的にあるいは余裕がなくて、いろんなこういう支援策を調べる暇がないというような中小企業者もたくさんおるようでございます。このため、各都道府県によろず支援拠点を設置しておりまして、支援策やあるいは新たな情報の提供など、様々な相談に応じているところでございます。現在、四百人程度の相談員でありますが、約一・五倍の六百人程度になるよう、更に体制の強化を進めてまいります。
こうした取組に加えまして、中小企業の経営力あるいは生産性を向上するため、新たな支援を行うための法案、先週金曜日、中小企業等経営強化法案を閣議決定をいたしまして国会に提出いたしました。具体的には、政府が運送業あるいは小売業、製造業といった業種ごとに生産性向上の優良事例を指針の形で分かりやすく示す、これに沿った計画を作る中小企業者に対しまして固定資産税の軽減あるいは金融上の支援策を講じてまいります。なお、商工会、商工会議所や地域金融機関が計画の策定などを支援するというものでございます。
中小企業あるいは中小企業事業者の生産性向上と賃上げができる環境整備のために、これらの政策を総動員しながら取り組んでまいります。
この発言だけを見る →また、前向きな投資をしたくても、あるいは賃上げをしたくても資金がないという声に応えるために、補助金や中小企業向けの税制の手当てをしているところでありまして、例えば、ものづくり補助金は製造業だけでなくてサービス業なども含めて支援していくということでありますし、そういうことであっても、実際には経営に忙しくて時間的にあるいは余裕がなくて、いろんなこういう支援策を調べる暇がないというような中小企業者もたくさんおるようでございます。このため、各都道府県によろず支援拠点を設置しておりまして、支援策やあるいは新たな情報の提供など、様々な相談に応じているところでございます。現在、四百人程度の相談員でありますが、約一・五倍の六百人程度になるよう、更に体制の強化を進めてまいります。
こうした取組に加えまして、中小企業の経営力あるいは生産性を向上するため、新たな支援を行うための法案、先週金曜日、中小企業等経営強化法案を閣議決定をいたしまして国会に提出いたしました。具体的には、政府が運送業あるいは小売業、製造業といった業種ごとに生産性向上の優良事例を指針の形で分かりやすく示す、これに沿った計画を作る中小企業者に対しまして固定資産税の軽減あるいは金融上の支援策を講じてまいります。なお、商工会、商工会議所や地域金融機関が計画の策定などを支援するというものでございます。
中小企業あるいは中小企業事業者の生産性向上と賃上げができる環境整備のために、これらの政策を総動員しながら取り組んでまいります。
山
山崎力#16
○山崎力君 今の御答弁聞いていてちょっと気になったのが、どうしても経産省の考え方というのは二次産業、製造業的な方向に考えがあるみたいで、これからはやはり一番、三次産業、サービス業をどうするかというところだろうと思いますので、その辺を、より厚みを増した支援策をお願いしたいと存じます。
そしてもう一つ、人材なんですが、今までは、日本人というのは世界でも一番勤勉な労働者であるという、真面目な人たちの労働に支えられてこれまでいろいろなことで発展してまいりましたが、今、世界経済グローバル化の中で国際化を考えなければいけないと。そうすると、やはり経営の在り方も変わってきて、何というんでしょう、サボっているかもしれないけど時々いいアイデアを出すと、こういう人間の方がむしろこれからの産業には役に立つんじゃないかと。そういう特殊な能力といいますか、そういった人たちをどう育てるのかということがこれまでの教育システムの中ではなかなか難しいというのが現実で、それを企業がやっていたのが、なかなか企業もそこまで手が回らなくなってきたと。
その辺のところを、新たな時代に即した人材を多く出せるような教育システムの見直しが必要ではないかというふうに言われておりますが、政府としてどのような方針で臨むのか、馳文科大臣にお伺いいたします。
この発言だけを見る →そしてもう一つ、人材なんですが、今までは、日本人というのは世界でも一番勤勉な労働者であるという、真面目な人たちの労働に支えられてこれまでいろいろなことで発展してまいりましたが、今、世界経済グローバル化の中で国際化を考えなければいけないと。そうすると、やはり経営の在り方も変わってきて、何というんでしょう、サボっているかもしれないけど時々いいアイデアを出すと、こういう人間の方がむしろこれからの産業には役に立つんじゃないかと。そういう特殊な能力といいますか、そういった人たちをどう育てるのかということがこれまでの教育システムの中ではなかなか難しいというのが現実で、それを企業がやっていたのが、なかなか企業もそこまで手が回らなくなってきたと。
その辺のところを、新たな時代に即した人材を多く出せるような教育システムの見直しが必要ではないかというふうに言われておりますが、政府としてどのような方針で臨むのか、馳文科大臣にお伺いいたします。
馳
馳浩#17
○国務大臣(馳浩君) 教育再生実行会議の提言をいただきながら、具体的に以下のような政策に取り組んでおります段階であります。
一つに、徹底した国際化を進める大学を支援するスーパーグローバル大学事業等による国際競争力の向上、優秀な人材を引き付けて研究力などの強化を図る指定国立大学法人制度の創設や卓越大学院の検討、あらゆる教育段階でのアクティブラーニングの充実、それから職業実践力育成プログラムの認定や実践的な職業教育を行う高等教育機関の制度化の検討などを推進しております。
とりわけ、地方創生の観点におきましても、しっかりとした基礎教養を身に付けた上で専門性を発揮していただく、そういう人材をやっぱり育成し続けることが少子化の時代においても極めて重要であると思っておりますし、同時に、高等教育機関だけではなくて、産官学金、いわゆる地元の経済界、また県庁とか市役所とかにいい人材を送り込みながらもシンクタンク機能も果たしていく、同時に、いい研究開発のシーズを、これを応用そして実践の商品開発に生かしていくためには、やっぱり金融機関との連携も重要であると考えております。そういう総合的な取組を進めてまいりたいと思っています。
この発言だけを見る →一つに、徹底した国際化を進める大学を支援するスーパーグローバル大学事業等による国際競争力の向上、優秀な人材を引き付けて研究力などの強化を図る指定国立大学法人制度の創設や卓越大学院の検討、あらゆる教育段階でのアクティブラーニングの充実、それから職業実践力育成プログラムの認定や実践的な職業教育を行う高等教育機関の制度化の検討などを推進しております。
とりわけ、地方創生の観点におきましても、しっかりとした基礎教養を身に付けた上で専門性を発揮していただく、そういう人材をやっぱり育成し続けることが少子化の時代においても極めて重要であると思っておりますし、同時に、高等教育機関だけではなくて、産官学金、いわゆる地元の経済界、また県庁とか市役所とかにいい人材を送り込みながらもシンクタンク機能も果たしていく、同時に、いい研究開発のシーズを、これを応用そして実践の商品開発に生かしていくためには、やっぱり金融機関との連携も重要であると考えております。そういう総合的な取組を進めてまいりたいと思っています。
山
山崎力#18
○山崎力君 よろしくお願いします。
角を矯めてという表現もあって、今までの日本の教育のいいところが新しい教育で失われていくということになってはなりませんし、そうかといって、それにこだわっていては新しい世界の人材要望に応えていけない、新たなという、非常に難しいところで、特に、上に立つ人たちが、いわゆる先生や教授の方たちが自分たちが受けた教育でない教育をしなきゃいけないという極めて難しい状況にあろうと思いますので、文科省の適切な指導をよろしくお願いする次第でございます。
続いて、今度は、新しい人材ではなくて守りの方なんですが、今、サイバー社会という、世界というふうに言われております。昨年、不正競争防止法が改正されまして、企業から不正に流出した技術によって生産されたいわゆる営業機密の侵害品に対する取締り強化策が施されたところでございますが、特許とかライセンスとか、そういったものを守るという点について、まだまだ日本の企業というのは意識が十分でないように感じておりますし、感じていたとしても、それをやろうとする能力をどうやって高めてガードを固めていくかというところで非常に難しいところがあるという話も聞いております。これは、もう我が国企業のみならず我が国全体に対する利益の流出、不正流出につながるわけでございますので、取締りの強化策だけでなくて、そういった人たちをどうやって育成していくかということは、これは極めて企業だけでなく日本国の安全保障にも関わる問題でございます。いろんなところでこれ取り組まなければいけないと思うんですが、林経産大臣あるいは文科大臣の方からももしあればお答え願いたいと存じます。
この発言だけを見る →角を矯めてという表現もあって、今までの日本の教育のいいところが新しい教育で失われていくということになってはなりませんし、そうかといって、それにこだわっていては新しい世界の人材要望に応えていけない、新たなという、非常に難しいところで、特に、上に立つ人たちが、いわゆる先生や教授の方たちが自分たちが受けた教育でない教育をしなきゃいけないという極めて難しい状況にあろうと思いますので、文科省の適切な指導をよろしくお願いする次第でございます。
続いて、今度は、新しい人材ではなくて守りの方なんですが、今、サイバー社会という、世界というふうに言われております。昨年、不正競争防止法が改正されまして、企業から不正に流出した技術によって生産されたいわゆる営業機密の侵害品に対する取締り強化策が施されたところでございますが、特許とかライセンスとか、そういったものを守るという点について、まだまだ日本の企業というのは意識が十分でないように感じておりますし、感じていたとしても、それをやろうとする能力をどうやって高めてガードを固めていくかというところで非常に難しいところがあるという話も聞いております。これは、もう我が国企業のみならず我が国全体に対する利益の流出、不正流出につながるわけでございますので、取締りの強化策だけでなくて、そういった人たちをどうやって育成していくかということは、これは極めて企業だけでなく日本国の安全保障にも関わる問題でございます。いろんなところでこれ取り組まなければいけないと思うんですが、林経産大臣あるいは文科大臣の方からももしあればお答え願いたいと存じます。
林
林幹雄#19
○国務大臣(林幹雄君) 日本に対するサイバー攻撃は、分かっているだけでも、四年前の年間七千件から現在は年間二万件の水準に急増しているということでございまして、攻撃の手口も、巧妙なものがどんどん増えているという状況でございます。この急増するサイバー攻撃に対応するためには、サイバーセキュリティー対策を担う専門人材、質と量の両方の側面からしっかりと育成し、確保していくことが重要だろうというふうに考えております。
現在、経産省では、内閣サイバーセキュリティセンター、NISCとともにサイバーセキュリティー対策を強化するための法案を提出したところでございます。法案では、このサイバーセキュリティー対策を担う専門人材として新たな国家資格、情報処理安全確保支援士というのを創設することにしております。二〇二〇年までに登録者を三万人超とすることを目標としておりまして、早ければ二〇一七年四月、来年四月から新資格の試験を実施するという方針で今検討を進めているところでございます。
国家資格の創設を契機として、関係省庁とも連携しつつ、セキュリティー人材の育成を更に推進してまいりたいと存じます。
この発言だけを見る →現在、経産省では、内閣サイバーセキュリティセンター、NISCとともにサイバーセキュリティー対策を強化するための法案を提出したところでございます。法案では、このサイバーセキュリティー対策を担う専門人材として新たな国家資格、情報処理安全確保支援士というのを創設することにしております。二〇二〇年までに登録者を三万人超とすることを目標としておりまして、早ければ二〇一七年四月、来年四月から新資格の試験を実施するという方針で今検討を進めているところでございます。
国家資格の創設を契機として、関係省庁とも連携しつつ、セキュリティー人材の育成を更に推進してまいりたいと存じます。
馳
馳浩#20
○国務大臣(馳浩君) サイバー攻撃はあってはならないところではありますが、残念ながら、その対策としてのセキュリティー、対応する人材育成、極めて重要であるという認識を持っております。
文科省として四点申し上げたいと思います。
まず、大学院教育において、産学が連携して課題解決型の学習などの実践的な教育を推進するプログラムを実施する、こういう支援を行っておりまして、平成二十八年度からは、これを大学院教育から学部段階にも拡大することとしております。
それから高専ですね、高専においては、情報セキュリティーの教育プログラムの開発を進めておりまして、加えて、平成二十八年度からは、実践的なゼミ形式、演習環境の整備に取り組むこととしております。
次に、研究開発面でありますが、人工知能やビッグデータ、サイバーセキュリティーに関しての平成二十八年度から新たな事業に着手することとしておりまして、この事業の一環として、高度なサイバーセキュリティー知識と管理能力を持つ人材育成を実施することとしております。
最後に、今、我が省においては、冨岡文部科学副大臣を中心として、サイバーセキュリティー人材育成検討チームを設けております。今年の五月から六月頃には中間報告を出しまして、やっぱり政府として必要な人材育成のために関係省庁と連携を取って総合的な対策を取っていくべきと、このように考えております。
この発言だけを見る →文科省として四点申し上げたいと思います。
まず、大学院教育において、産学が連携して課題解決型の学習などの実践的な教育を推進するプログラムを実施する、こういう支援を行っておりまして、平成二十八年度からは、これを大学院教育から学部段階にも拡大することとしております。
それから高専ですね、高専においては、情報セキュリティーの教育プログラムの開発を進めておりまして、加えて、平成二十八年度からは、実践的なゼミ形式、演習環境の整備に取り組むこととしております。
次に、研究開発面でありますが、人工知能やビッグデータ、サイバーセキュリティーに関しての平成二十八年度から新たな事業に着手することとしておりまして、この事業の一環として、高度なサイバーセキュリティー知識と管理能力を持つ人材育成を実施することとしております。
最後に、今、我が省においては、冨岡文部科学副大臣を中心として、サイバーセキュリティー人材育成検討チームを設けております。今年の五月から六月頃には中間報告を出しまして、やっぱり政府として必要な人材育成のために関係省庁と連携を取って総合的な対策を取っていくべきと、このように考えております。
山
山崎力#21
○山崎力君 総理に最後にお伺いします。
五月、伊勢志摩でサミットがございます。各国首脳と世界経済問題を中心に話し合われるというふうに伺っております。
そして、そのリーダー役を日本が担うんだという決意を表明されているところでありますが、時間の関係もありますので、手短ではございますけれども、今後の金融財政政策に対する総理のお考えを国民の方にお示しいただきたいと存じます。
この発言だけを見る →五月、伊勢志摩でサミットがございます。各国首脳と世界経済問題を中心に話し合われるというふうに伺っております。
そして、そのリーダー役を日本が担うんだという決意を表明されているところでありますが、時間の関係もありますので、手短ではございますけれども、今後の金融財政政策に対する総理のお考えを国民の方にお示しいただきたいと存じます。
安
安倍晋三#22
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 伊勢志摩サミットにおきましては、現下の経済状況についてが大きな話題になる、議題になるわけでございまして、それに合わせまして、現在の国際状況をどのように分析をしていくか、国内外の専門家あるいは著明な経済学者にお集まりをいただきまして意見交換をしたい、こう考えております。
伊勢志摩サミットにおきましては、まさに各国のリーダーたちと現下の経済状況に対してどのように協調できるか、そして、明確なメッセージを発出していくことによって世界の持続的な、そして力強い成長に貢献をしていきたいと、こう思っております。
日本におきましては、まさにデフレから脱却をして経済を成長していく、そして、その中において果実、この三年間では二十一兆円の果実が税収という形で得ることができました。そうした果実をしっかりと、希望出生率一・八、あるいは介護離職ゼロといった社会保障あるいは社会基盤の安定のために投資をし、そしてまた賃上げという形で多くの人たちがその果実を享受できるような状況をつくりつつ、また、成長のためにも投資をしながら成長と分配の好循環をつくっていきたい、そして、豊かな日本、皆さん、各地域においても豊かさを実感できる、そういう経済をつくっていきたいと、こう考えております。
この発言だけを見る →伊勢志摩サミットにおきましては、まさに各国のリーダーたちと現下の経済状況に対してどのように協調できるか、そして、明確なメッセージを発出していくことによって世界の持続的な、そして力強い成長に貢献をしていきたいと、こう思っております。
日本におきましては、まさにデフレから脱却をして経済を成長していく、そして、その中において果実、この三年間では二十一兆円の果実が税収という形で得ることができました。そうした果実をしっかりと、希望出生率一・八、あるいは介護離職ゼロといった社会保障あるいは社会基盤の安定のために投資をし、そしてまた賃上げという形で多くの人たちがその果実を享受できるような状況をつくりつつ、また、成長のためにも投資をしながら成長と分配の好循環をつくっていきたい、そして、豊かな日本、皆さん、各地域においても豊かさを実感できる、そういう経済をつくっていきたいと、こう考えております。
山
岸
岸
渡
渡辺猛之#26
○渡辺猛之君 自由民主党の渡辺猛之でございます。
今日は、予算委員会のテレビ入り質問という貴重な機会を与えていただきまして、ありがとうございました。
まず冒頭、総理にお尋ねをしたいと思います。
今週の金曜日、東日本大震災の発災から丸五年を迎えようとしております。それに先立ち、去る五日、総理は福島県を訪問をされました。常磐線の全線開通を始め、まだまだ被災地の抱える課題が多い中、今回の訪問を受け、総理の復興に懸ける決意、いま一度お聞かせをいただきたいと思います。
この発言だけを見る →今日は、予算委員会のテレビ入り質問という貴重な機会を与えていただきまして、ありがとうございました。
まず冒頭、総理にお尋ねをしたいと思います。
今週の金曜日、東日本大震災の発災から丸五年を迎えようとしております。それに先立ち、去る五日、総理は福島県を訪問をされました。常磐線の全線開通を始め、まだまだ被災地の抱える課題が多い中、今回の訪問を受け、総理の復興に懸ける決意、いま一度お聞かせをいただきたいと思います。
安
安倍晋三#27
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 土曜日に被災地福島を訪問をいたしました。三年前に安倍政権が誕生したときから、福島の復興なくして東北の復興なし、そして東北の復興なくして日本の再生はなし、この思いで復興に取り組んでまいりました。間違いなく復興は着実に進んでおりますが、まだまだ困難な生活を強いられている方々がたくさんいらっしゃるわけでありまして、皆さんに安心して暮らせる、そうした生活を取り戻すために全力をこれからも尽くしていきたいと、こう考えております。
福島におきましては生活インフラの復旧に全力で取り組んでおりますが、JR常磐線は、常磐自動車道と並んで浜通りの復興にとって重要な交通インフラであります。私も、一昨日、この春の運転再開を待つ小高駅を訪れまして、真新しい駅の仮設ホームに立って鉄路の復旧の状況をつぶさに視察をしてまいりました。運転再開を待ちわびる地元の皆さんの高い期待を肌で感じたところでございます。一日も早くJR常磐線を開通させることで浜通りの復興を加速化させていく考えであります。
このため、浪江―富岡間の開通時期を明らかにすることで全線開通時期を早急に示すよう、国土交通大臣に指示をいたしました。また、昨年全線開通した常磐道について、渋滞解消のため、課題のある箇所を四車線化する具体策を早急にまとめるよう、同じく国土交通大臣に指示をしており、併せて、今週中に検討結果の報告を受けることとしています。被災地の皆さんのふるさとへの思い、復興への熱意を全力で応援をするため、政府一丸となってJR常磐線の一日も早い全線開通の実現に向けて取り組んでまいります。
安心して戻れるふるさとを一日も早く取り戻すためには、除染廃棄物を生活の現場から撤去し、中間貯蔵施設へ速やかに搬入しなければなりません。明日、関係大臣を呼んで進捗状況を聞き、一層取組を強化していく考えであります。
世界にも前例のない福島第一原発の廃炉作業は、四十年にも及ぶ長い道のりであります。過酷な環境で手探りで進められてきた作業を安全に確実にできるだけ早く進めていく、この課題を世界の英知を結集して解決するため、浜通りに廃炉やロボットなどの先端技術を中核とした新たな産業集積を創出するイノベーション・コースト構想を推進します。一昨日、福島新エネ社会構想実現会議を今月中に設置することを表明しました。具体的検討を始めるよう、経済産業大臣に指示をいたしました。
二〇二〇年には、福島で再生可能エネルギーから燃料電池自動車一万台に相当する水素を作る、これを福島県内のみならず東京オリンピック・パラリンピックで利用していただきたいと考えています。福島を日本中に水素エネルギーを供給する一大生産地、未来の水素社会を開く先駆けの地としたいと考えています。
福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生はなし、この考え方の下、これからも全力で取り組んでいく考えでございます。
この発言だけを見る →福島におきましては生活インフラの復旧に全力で取り組んでおりますが、JR常磐線は、常磐自動車道と並んで浜通りの復興にとって重要な交通インフラであります。私も、一昨日、この春の運転再開を待つ小高駅を訪れまして、真新しい駅の仮設ホームに立って鉄路の復旧の状況をつぶさに視察をしてまいりました。運転再開を待ちわびる地元の皆さんの高い期待を肌で感じたところでございます。一日も早くJR常磐線を開通させることで浜通りの復興を加速化させていく考えであります。
このため、浪江―富岡間の開通時期を明らかにすることで全線開通時期を早急に示すよう、国土交通大臣に指示をいたしました。また、昨年全線開通した常磐道について、渋滞解消のため、課題のある箇所を四車線化する具体策を早急にまとめるよう、同じく国土交通大臣に指示をしており、併せて、今週中に検討結果の報告を受けることとしています。被災地の皆さんのふるさとへの思い、復興への熱意を全力で応援をするため、政府一丸となってJR常磐線の一日も早い全線開通の実現に向けて取り組んでまいります。
安心して戻れるふるさとを一日も早く取り戻すためには、除染廃棄物を生活の現場から撤去し、中間貯蔵施設へ速やかに搬入しなければなりません。明日、関係大臣を呼んで進捗状況を聞き、一層取組を強化していく考えであります。
世界にも前例のない福島第一原発の廃炉作業は、四十年にも及ぶ長い道のりであります。過酷な環境で手探りで進められてきた作業を安全に確実にできるだけ早く進めていく、この課題を世界の英知を結集して解決するため、浜通りに廃炉やロボットなどの先端技術を中核とした新たな産業集積を創出するイノベーション・コースト構想を推進します。一昨日、福島新エネ社会構想実現会議を今月中に設置することを表明しました。具体的検討を始めるよう、経済産業大臣に指示をいたしました。
二〇二〇年には、福島で再生可能エネルギーから燃料電池自動車一万台に相当する水素を作る、これを福島県内のみならず東京オリンピック・パラリンピックで利用していただきたいと考えています。福島を日本中に水素エネルギーを供給する一大生産地、未来の水素社会を開く先駆けの地としたいと考えています。
福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生はなし、この考え方の下、これからも全力で取り組んでいく考えでございます。
渡
渡辺猛之#28
○渡辺猛之君 総理は、常々、震災からの復興は安倍内閣の最重要課題の一つと言っておられます。これからも強力なリーダーシップで一日も早い被災地の復興がかなうように、どうぞよろしくお願いをいたします。
さて、次に経済問題について質問をさせていただきたいと思います。
本年に入りまして株価の乱高下が続いております。この大きな要因は、国内要因というよりも海外、特に中国経済や原油価格など海外からの国外要因によるものが多いと認識をいたしております。
我が国経済に深刻な打撃を与えた国外要因といえばリーマン・ショックが記憶に新しいところでございますけれども、まずは、当時の総理であられました麻生財務大臣に、リーマン・ショックが起こったときどのようなお考えでその対応に当たられたのか、当時の経緯も踏まえてお聞かせをいただければと思います。
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本年に入りまして株価の乱高下が続いております。この大きな要因は、国内要因というよりも海外、特に中国経済や原油価格など海外からの国外要因によるものが多いと認識をいたしております。
我が国経済に深刻な打撃を与えた国外要因といえばリーマン・ショックが記憶に新しいところでございますけれども、まずは、当時の総理であられました麻生財務大臣に、リーマン・ショックが起こったときどのようなお考えでその対応に当たられたのか、当時の経緯も踏まえてお聞かせをいただければと思います。
麻
麻生太郎#29
○国務大臣(麻生太郎君) サブプライムローンなる怪しげな金融派生商品というのがえらくはやっているのの行き着く先というのは、多くの方が予想されておられたんだとは思いますけれども、結果として非常に大きな影響を世界中に与えたというのが二〇〇八年の九月のリーマン・ブラザーズの破綻だったと記憶しています。
当然、余りのその大きさに、金融収縮が全国で、いわゆるクレジットクランチというものが世界中で起きるということは予想されましたので、あのときはブッシュ大統領から電話をもらって、G8をされるという話だったので、G8は余り意味がないんじゃないでしょうかということで、今の世界の中を見ていただくと、少なくとも日本と中国と韓国と三つ足したGDPはイギリス、フランス、ドイツのGDPを足したものより大きいという実態を御存じですかという話を申し上げて、間違いなく、そういった国々を入れた上での金融の対応をされないと、G8、G7だけではとても対応できる状況にはないということを申し上げて、結果としてG20みたいなことになっていったんだと思いますが。
日本が主張していましたのは、九七年のアジアの金融危機を我々は経験しておりましたので、九七年のあの状況というのは極めて深刻で、IMFがタイ、インドネシア、韓国等々に対して融資でつなぐということが物理的に、金の絶対量が不足しているものですからできなくて、あれは、最終的には日本が全部やるということにならざるを得なかったという経緯がありましたので、IMFに対して当時一千億ドル、当時で約十兆円の金を貸し付けるということによって、世界中で起きるクレジットクランチというもの、金融収縮というものを避けたいということをやらせていただき、事実、日本のように財務内容が悪いのではなくて、極めて良かった例えばアイルランドとかアイスランド、あの辺の国でも実際問題銀行が破綻をすることになったために、政府がそれを全部保証する、結果として政府が破綻するということになっていった時代でしたので。
私どもとしては、それを避けるのにということを優先順位の一番に置かせてやらせていただいて、国内としては、これは当然のこととして影響して不況になるだろうということが予想されましたので、補正予算を三回、たしか二回はあると思いますけれども、三回やったことはないと思いますが、補正予算を三回、本予算を一回、合計四回予算編成をやらせていただいてあの状況を、一時しのぎをやらざるを得ぬということになりましたので、きちんとした対応をしておかないと、いわゆる破綻した後にというよりは破綻しないようにすることを考えた方がということでやらせていただいたと記憶をいたしますので。
いろんな意味で、世界経済というものにおいては、結果として、そうですね、その代わり、貸すに当たって約束してもらおうと。まず、通貨の切下げ競争はしない、二つ、関税の引上げはやらない、三つ、ブロック経済に走らない、この三つが条件ということで、そこで話がまとまってああいう形でやらせていただいたんですが、結果としてどうしたかといえば、みんな、通貨の切下げ競争はしなかったんですけど、通貨の大量発行という、まあ裏口入学みたいな手口で、結果として通貨は切り下がったんだと思いますよ。日本はその間きちっと守りましたので、日本の通貨はどんどんどんどん上がっていって、一ドル、ドル換算レートで一挙に七十円台だ八十円台だということになっていって、非常な勢いで厳しい状況になっていったというのがあれだったんです。
いずれにいたしましても、迅速な対応で世界の金融収縮を救えたということに関しては確かだと思っておりますが、我々、残念ながら、その後政権を失っておりますので、他党がその後はやられたんだと思いますので、私どもとしては、そこのところはどのような評価がされるか、これは歴史の評価だと思っております。
この発言だけを見る →当然、余りのその大きさに、金融収縮が全国で、いわゆるクレジットクランチというものが世界中で起きるということは予想されましたので、あのときはブッシュ大統領から電話をもらって、G8をされるという話だったので、G8は余り意味がないんじゃないでしょうかということで、今の世界の中を見ていただくと、少なくとも日本と中国と韓国と三つ足したGDPはイギリス、フランス、ドイツのGDPを足したものより大きいという実態を御存じですかという話を申し上げて、間違いなく、そういった国々を入れた上での金融の対応をされないと、G8、G7だけではとても対応できる状況にはないということを申し上げて、結果としてG20みたいなことになっていったんだと思いますが。
日本が主張していましたのは、九七年のアジアの金融危機を我々は経験しておりましたので、九七年のあの状況というのは極めて深刻で、IMFがタイ、インドネシア、韓国等々に対して融資でつなぐということが物理的に、金の絶対量が不足しているものですからできなくて、あれは、最終的には日本が全部やるということにならざるを得なかったという経緯がありましたので、IMFに対して当時一千億ドル、当時で約十兆円の金を貸し付けるということによって、世界中で起きるクレジットクランチというもの、金融収縮というものを避けたいということをやらせていただき、事実、日本のように財務内容が悪いのではなくて、極めて良かった例えばアイルランドとかアイスランド、あの辺の国でも実際問題銀行が破綻をすることになったために、政府がそれを全部保証する、結果として政府が破綻するということになっていった時代でしたので。
私どもとしては、それを避けるのにということを優先順位の一番に置かせてやらせていただいて、国内としては、これは当然のこととして影響して不況になるだろうということが予想されましたので、補正予算を三回、たしか二回はあると思いますけれども、三回やったことはないと思いますが、補正予算を三回、本予算を一回、合計四回予算編成をやらせていただいてあの状況を、一時しのぎをやらざるを得ぬということになりましたので、きちんとした対応をしておかないと、いわゆる破綻した後にというよりは破綻しないようにすることを考えた方がということでやらせていただいたと記憶をいたしますので。
いろんな意味で、世界経済というものにおいては、結果として、そうですね、その代わり、貸すに当たって約束してもらおうと。まず、通貨の切下げ競争はしない、二つ、関税の引上げはやらない、三つ、ブロック経済に走らない、この三つが条件ということで、そこで話がまとまってああいう形でやらせていただいたんですが、結果としてどうしたかといえば、みんな、通貨の切下げ競争はしなかったんですけど、通貨の大量発行という、まあ裏口入学みたいな手口で、結果として通貨は切り下がったんだと思いますよ。日本はその間きちっと守りましたので、日本の通貨はどんどんどんどん上がっていって、一ドル、ドル換算レートで一挙に七十円台だ八十円台だということになっていって、非常な勢いで厳しい状況になっていったというのがあれだったんです。
いずれにいたしましても、迅速な対応で世界の金融収縮を救えたということに関しては確かだと思っておりますが、我々、残念ながら、その後政権を失っておりますので、他党がその後はやられたんだと思いますので、私どもとしては、そこのところはどのような評価がされるか、これは歴史の評価だと思っております。