大隈和英の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○大隈委員 ありがとうございます。
オプジーボの今回五〇%というのは随分思い切った価格設定だなというふうには考えておるんですが、やはり、薬にしてもあるいは治療方法にしても、当初設定している適応疾患、それに関しては徐々に徐々に広がってくるというのは常にあることでございますので、その観点を踏まえて、あらかじめ広い視野での対策をぜひともお願いしたいというふうに考えております。
また、新しいプレシジョン・メディシン、これは、ほかにテーラーメード治療など、患者個々の遺伝的特性に合わせて薬剤や治療方法を選択するという、今までにない治療方法の研究開発でございますが、その開発など、ゲノム情報の重要性というのはますます高まる一途です。イノベーションに貢献する機微なデータの利活用のためにも、あるいは国家的なデータ収集やサイバーテロへの対応など、さらなるデータの保護管理体制の整備が急務と考えております。
例えば、このプレシジョン・メディシンに関しましては、昨年、オバマ大統領が、アメリカではプレシジョン・メディシン・イニシアチブということで、二〇一六年度の予算案につきまして総額でいうと二億一千五百万ドル、大変巨額なお金を予算として拠出するという方針を決めております。
例えば、国立衛生研究所、NIHに一億三千万ドル。国立がん研究所に七千万ドル、これは、がん発現をもたらすゲノムを特定することによって、効果的ながん治療のアプローチの開発に向けた取り組みを拡充する。あるいは、FDA、食品医薬品局に一千万ドル、これは、公共福祉保護のための規制構造を支援するべく、専門家を取り込むことによって質の高いデータベースの開発を促そうという予算でございます。そして、全米医療情報技術調整官室、ONCに五百万ドル、これは、プライバシーに配慮しつつ、異なるシステムにおける安全なデータの共有を可能にする相互運用性に関する標準と要件を開発する。
すなわち、治療方法一つに対して巨額な予算がかけられているわけですが、それだけではなく、データベースの構築ですとか、それから情報管理についても非常に大きな予算が配されているということが特筆すべきことだというふうに考えております。
さて、日本では、例えばゲノム情報を扱う遺伝子検査の事業主は民間業者が主でございまして、その点においての十分な保護管理が図られているか。業者間のばらつきが存在していては困りますので、その点に関して政府が主導する必要性、認識について、あるいはまた対策についてお尋ねしたいと思います。