荘林幹太郎の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)
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○荘林参考人 今議員から御紹介いただきましたように、かつて滋賀県に三年間お世話になっておりました。
私が最近大変注目している集落は、彦根市にある集落でございます。約九十ヘクタールの農地の八十ヘクタールが、既に六戸の担い手の方たちに貸し出されております。全国の多くの集落で見られるように、相対で貸し出されていますので、六戸の担い手の方々の借りている農地は分散していました。
そこで、約百三十戸の非農家になられた地権者の方たちが、この六戸の方たちが自分たちの農地を守っていってくださる方だろうというふうな思いを中心にして、六戸の方たちなら誰に貸してもいいじゃないかという包括的な合意をされました。その包括的な合意があれば、文字どおり、翌日からきれいな連担化が実現されたわけでございます。一番大きな方は、三十ヘクタールをほぼ完璧に連担化しております。集落営農では決して珍しいことではないんですが、個別の経営体で三十ヘクタールをきれいに連担化というのは、いまだに希有な事例だというふうに思います。
このモデルのすばらしいところは、その集落では実際にそこまではまだ行われていないんですけれども、ポテンシャルとしてすばらしいところは、例えば、うちの集落では五十ヘクタール、こういう仕組みで連担化した農地を貸し出せますというと、借りる方にとっては大変魅力的なわけです。そうすると、貸す方として、では、そのかわり、五十ヘクタールを連担化して貸すかわりに、景観に配慮した、あるいは環境に配慮した、そういうふうな農法をとってくれないでしょうかというふうにすることが可能ではないかと思います。
そうすると、概念的に、先ほど申し上げましたように、連担化の利益を、一部は生産者の方たちが生産性の効率化、改善ということで得て、一部は地域住民の方たちが地域の景色とか地域の自然環境の改善という形で得る。これがまさにウイン・ウイン、今後の水田地帯の、農村のある種のモデルになってほしいなと個人的には大変強く思っております。