渡邊頼純の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)
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○渡邊参考人 あべ先生、どうも御質問ありがとうございます。
やはり食の安全の問題は、実はウルグアイ・ラウンドのときから議論をされてきております。私がこの場に立ちましたのは、実は、一九九四年のウルグアイ・ラウンドが終わった後の参考人意見陳述、WTO特別委員会というのがございまして、その場でお話を申し上げたわけですが、安心と安全の間には非常に大きな距離がございます。やはり今は消費者はみんな安心を求めます。そして、安心を一定程度提供しなきゃいけない、これが多分行政の任務だと思います。しかし、他方では、安全ということについての基準もございます。
ですから、要は、社会が求める安心、これはもうとことん追求されるであろう安心と、そして科学的な根拠に基づいた安全、これを行政的にどうそのつり合いをとっていくかというところがポイントで、まさに、先ほど申しましたように、SPS、あるいはテクニカル・バリア・ツー・トレードということで貿易に対する技術的障壁、これも食の安全に関係してくると思います。といいますのは、表示等がこのTBTになってまいります。
ですから、そういうことからいいますと、このSPSもTBTも、実は、食の安全と安心について非常に微妙なバランスをとってきた、そういう協定であると思います。
そういう中で、これまで日本のSPSについて諸外国から特にチャレンジをされたことがないというのは、これは日本にとっては安心材料ではないか。つまり、WTOのSPS以上のものがTPPに入ったとすればこれは問題かもしれません。そこはよく精査する必要があるかもしれない。しかし、WTOのSPSというものを再確認した形のものが今回のTPPのSPSチャプターになっておりますので、そういう意味では、WTO以来のこのSPSの経験に鑑み、特にこれは問題なく、むしろ、戦略的なTPPの意義というものを追求していくその差しさわりにはならない、こういうふうに確認を申し上げたいと思います。
以上です。ありがとうございました。