篠原孝の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)
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○篠原(孝)委員 済みませんね。これは通告して聞く話でもないから、そうしたんですよ。
要するに、何を申し上げたいかというと、それだけ内容豊富で、農林水産省だけでも四本の法律なんです、一くくりにしたりしているものがありますけれどもね。だから、こんなのは、何かその辺で来週採決だとか、そんなことを言っていられないんです。この法律の内容なんか、さっぱり議論していないわけです。
今のだって、日本の大豆なんていっぱい伸びるんですよ。原産地、一つあるんです。国際約束により相互に農林水産物等の名称を保護することとした外国の当該名称を保護できることとする等の規定整備を行う、これもまたちょっと違うんですけれどもね、原産地呼称。
だけれども、一方で、これと直接関係ないんですけれども、国産大豆にしようというのを、これは松浪委員なども盛んに質問されていましたけれども、こういうことをしていったりしたら、日本国民は、ちゃんと真面目な人たちは、遺伝子組み換えじゃない、変なこともしていないと信用できる日本の農家がつくったものの方が安心だ、ここは許容限度があって、どのぐらい高いところまで許されるのかわかりませんけれども、それを使うんですよ。
そういう制度をきちんとしていったら何とかなるんですよ。だけれども、その大事な国内法のところなんか全然議論していない。こっちも自然成立なんてできないはずですけれども、何か同じように考えている。どこかおかしいと思うんですけれどもね。僕は、これから一つ一つの法律に一日ずつ審議したっていいと思っているんです。
次、石原大臣にいろいろ伺いたいと思います。
このTPPは、前文、憲法も前文が大事です。前文をここに持ってきたんですけれども、「この協定の締約国は、貿易及び投資を自由化し、経済成長及び社会的利益をもたらし、労働者及び企業のための」と、あとは美辞麗句がどっと書いてあるんです。「貿易及び投資を自由化し、」全てこれで貫かれています。
そして、食の安全についてもそうでして、典型的な例で、ここに持ってきているのはSPS、第七章。七章は衛生植物検疫の措置。これは食の安全もそうですし、動物検疫もそうなんですけれども、この目的は何かというと、食物でいったら病気が蔓延しないように、それから変な虫が入ってこないように。
ところが、第二条でどうなっているかというと、本末転倒しているんですよね。「目的」のところに、「衛生植物検疫上の問題に対処し、」というところに、ここにも「貿易を円滑にし、及び拡大しつつ、締約国の領域において人、動物又は植物の生命又は健康を保護すること。」常に、貿易を円滑にし、拡大しというのが出てきているんです。
これからが非常に大事な問題で、僕は、TPPで日本の国家の主権が失われていくということの例がここに見られるんです。
十三条があるんですけれども、十三条に、どこにも出てくる、これは薬価を決めるときなんかもみんなそうなんですが、透明性確保。透明性確保というのは、黒ノリ弁当だけじゃなくて、どこでも問題なんです。
透明性確保のもとに、十三条に、企業がいろいろ言ったらいい、言わせると。企業の意見を聞いて、そして透明性を確保して、日本のルールを、植物検疫についてですよ、どういうことかといったら、アメリカのオレンジ生産者が日本のポストハーベスト農薬が厳し過ぎるとかいって何か文句を言ったりするのを、そういうのをちゃんと聞けと。いや、聞いたっていいんですけれども、条約で聞いて、そういうふうになっているんです。
それから、第五条。これがいっぱいあるんですけれども、資料を見てください、資料の次のページ。だあっと委員会のことが書いてあります。それぞれのところに、何とか委員会、何とか委員会とばあっと書いてあるんです。ごらんいただいていますでしょうか。それだけ委員会があるんです。そして、一番大事なのはTPP委員会ですけれども、ほかのはみんな小委員会です。ここの第七の五条にはSPS小委員会。TBT小委員会と書いてあるんです。
それで、事務方に聞きました。この委員会、小委員会です、農産物貿易小委員会、物品の貿易小委員会、みんなあるんですけれども、そこのところの委員会の構成とかそういったことについてはどのように議論をしているんですか、どういうふうになるんですかと聞いたんですが、むにゃむにゃむにゃと答えが返ってこないんです。
この三ページのところに、これだけあるんですよ。例えば趣味的なもので、三番目を見てください。第二章のところに、しつこいんですよ、九項に、これは訳がこうなっているんですけれども、現代バイオテクノロジー生産品作業部会。バイテク、遺伝子組み換え、日本がうるさいので、これを何とかしなくちゃいけないので、農産物貿易小委員会のもとにこういう作業部会をつくって、ここで議論をして決めろと。
何を申し上げたいかというと、日本が、日本国政府が、日本人の健康を考え、日本の消費者の関心を考えルールを決めようとしても、させないんです。小委員会で決め、作業部会で決め、ぎちぎちやっていくんです。こんなことでいいんでしょうかねというのが私の疑問なんです。国家を考えてください。こんなことばかりされて、だあっとこれになるんですよ。ひどいものだと思います。
これについて、石原大臣、どのように思われるでしょうか。