佐藤ゆかりの発言 (経済産業委員会)

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○佐藤(ゆ)委員 いずれにしましても、資産債務管理は十分によろしくお願いしたいと思います。
 さて、実際に二〇一四年に、私自身、日本の中小企業約二十社を連れて、極東ロシアの視察に行ってまいったことがございます。日本の技術で参入し得るインフラ事業ですとか経済連携の機会というのは、その当時、かなり豊富にあるのではないかという印象を私も持ちました。
 また、当時面会しましたウソリツェフ沿海地方第一副知事からは、沿海地域で当時五カ所策定しました産業団地や農業特区を含むいわゆる先行開発地域プロジェクトというものがありますけれども、ここでの日本の対内投資も促進したいというような御意向の表明もございました。ただ、こういったものをやはり実施していくにはさまざまな考慮が必要ではないかというふうに思われるわけでございます。
 例えば、シベリア鉄道です。
 シベリア鉄道というのは、寒冷な冬の時期であれば、列車の貨車が保冷庫のようになるわけでございまして、日本酒のヨーロッパ向けの輸送などは、業界の方々に言わせると天然のコールドチェーンというような評価をいただいているようでございますけれども、ただ、その一方で、列車の揺れは激しいということで、日本の精密機械の輸出などにはやや課題があるというようなことでございます。
 また、天然ガスの輸送について、これは日ロエネルギーブリッジ構想などがありますけれども、天然ガスのパイプラインの建設費ですとか供給ネットワークの構築費用を考えても、例えば、東アフリカやオーストラリア、アメリカなどからLNGを輸入するよりも日本とロシアを結ぶ方が低コストにおさまるというような見方も存在しております。
 さらに、中古自動車の関税などもあります。
 これは、ロシアがWTOに加盟したときに、二〇一九年までに関税を二〇%まで引き下げというのを約束しております。
 ただ、日本の中古車の輸入が多い沿海地方においては、どうもこの関税引き下げの見通しがやや不透明な印象もあるやに感じるわけでございまして、例えば、ウラジオストクにあるロシア最大の中古車売り場でグリーンコーナーというのがあります。ここは一万台から一万五千台、屋外展示をしているわけでありますけれども、その九割以上が日本車と言われております。
 例えば、中古車のトヨタのアルファードの四年前モデル、これは日本円で仕入れが約二百万円、そして関税が五〇%で百万円、利益マージン五%とすると、計三百万円超で当時売られていたわけであります。非常に高額でも売れるというマーケットです。
 ですから、今後、さらに関税が引き下げられますと、市場拡大の余地が秘められているというふうに感じられるわけであります。
 また、住宅投資も活性化しておりますので、住宅の建築基準ですとか、あるいは産業用のクレーンなどの特殊車両に係る安全基準ですとか、こういったものが日本とロシアで基準が違いますので、このあたりを二国間で調整する必要があるというような声も出ているとおりであります。
 ロシアでは、こうしたさまざま改善すべきインフラ整備や、いわゆる非関税障壁といいましょうか、そういった類いのものがあります中で、日ロ経済協力において、我が国が展開し得る産業技術ですとか税制の交渉、こういったもので日本の国益のためにまず優先すべき方向性というものがあれば、世耕大臣にお考えをお伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 佐藤ゆかり

speaker_id: 24697

日付: 2016-10-26

院: 衆議院

会議名: 経済産業委員会