山下貴司の発言 (厚生労働委員会)

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○山下委員 ありがとうございます。
 私も、その賃金変動率の中身、これはもう当然前提として含まれていると思うんですね。
 ちなみに、このパネルの下の部分を見ていただければ、民主党当時のホームページには、所得比例年金額のスライド基準として、賃金変動率に加え、これは恐らくマクロ経済スライド的な調整だと思われますが、運用利回りを決める案が公表されておりました。これは田村委員御指摘のとおりでございます。これは、賃金変動率がマイナスになった場合は、当然、利回りはマイナスで支給額は減額されるんだろうというふうに思います。こんな賃金スライドを民主党さんも考えていたからホームページで公表したんだろうと私は考えております。
 ただ、公平を期して言えば、民主党さんは、これに加えて最低保障年金も提唱されておられましたが、残念ながら最低保障年金については財源が見当たらず、仮に消費税で賄おうとするのであればさらに一〇%の消費税の引き上げも必要ではないかという試算もあるということでございまして、結局、財源を含めた具体的な対案としては御提示いただいておりません。
 抜本改革ということをおっしゃるのであれば、財源も含めて提示していただきたい。今出席はされておられませんけれども、恐らくインターネット、録画であるとか議事録をごらんになると思いますから、民進党の皆様にはぜひ御検討あるいは提示をしていただきたいと思います。
 なお、これに関連して、配付資料八で配らせていただきました。最近、民進党の政調会長が、予算委員会において、年金は既に破綻している、今の年金がほぼ破綻状態だということ、これを認めない限りは国民の信頼は戻ってこないなどと言っています。彼は学生時代の同期であって、人格、識見ともにすぐれた政治家と私は個人的には敬意を持っています。しかし、これだけは受け入れられない。民主党政権時には、この下にありますように、当時の総理、副総理、すなわち現在の民進党の幹事長や前の代表が、そのようなことはない、制度が破綻している、あるいは将来破綻するということはございません、そういうことを断言しているわけでございます。
 この点、民進党さんの見解は変わったかどうかも、この委員会に出てきていただいて正々堂々と主張していただきたい、このように思います。
 なお、配付資料として、東洋経済オンラインの記事、「民進党の「年金カット法案批判」は見当違いだ」という記事をつけております。委員各位には御参考にしていただき、民進党の委員の皆様には反論があればこの委員会で堂々と主張していただければと思います。
 これまで見てきたように、本改正案は、年金を確保するための現役世代、将来世代、そして年金受給世代のための法律でございます。年金受給世代ばかりに負担を押しつけるものではありません。今の年金受給世代は所得代替率が六割を超える一方で、現役、将来世代、例えば、今三十五歳の世代は、将来、所得代替率は五割であります。その中で、将来の年金水準がこれ以上下がらないようにすることがこの法案の狙いでございます。
 年金受給世代の皆様は、戦後の灰の中から日本を再生させ、そして私たち現役世代を育て、第二、第三の経済大国日本をつくり上げました。だからこそ今の現役世代があります。その恩返しはしなければなりません。しかしながら、配付資料五にあるように、現役世代もその恩返しをすべく、例えば、二人でお一人の年金受給世代を支える、あるいは将来の所得代替率の低下、これも甘んじて受ける、そういったことも受け入れておるわけでございます。そのことを前提に、どうか年金受給世代の皆様にも今回の法案の趣旨を御理解いただきたいと思います。
 時間が参りましたので、最後に大臣にお伺いいたします。
 まさに年金こそ世代間の助け合い、分かち合いである、そういう発想で、全世代が協力し合って乗り越えていくものであると思います。その点について、今回の法案にかける大臣の思いを伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 山下貴司

speaker_id: 606

日付: 2016-11-04

院: 衆議院

会議名: 厚生労働委員会