前田一男の発言 (文部科学委員会)

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○前田委員 人間の人格形成は、大体十七歳から十八歳である程度決まってしまうのだというふうに言われているそうであります。ならば、初等中等教育の中で、こういった人間力ということに着眼した教育がこのJOCのキャリアアカデミーで行われているように、しつけとかまた作法とかそういったこと、えてして押しつけというふうに言われるのかもしれませんけれども、そこは押しつけではなくて、正しい、トップアスリートもやっている作法なのだということを、もっと胸を張ってやっていただいていいのではないかというふうに思ったところであります。
 一般社団法人の実践倫理宏正会という団体があります。全国で朝起き会ということを、これは八百会場で展開されておりまして、三百六十五日、朝五時から一時間、会友の方々がともに体験発表をし、そして倫理を学んでいる場であります。私も、毎日とは言いませんけれども、たまに出させていただいて、ともに勉強させていただいているのでありますが、本当にすがすがしい団体だというふうに思います。
 その団体をこの六月まで四十四年間率いてこられた方が上広栄治先生という方であられまして、その方が、教育について、「教育新興」という本を書かれています。書かれたのが十年前なので今とちょっと立脚が違うかもしれませんが、その中の文をちょっと紹介させていただきたいと思います。
 今日の教育が抱える最も大きな問題は、教育の目的が人格陶冶にはなく、産業や経済活動に奉仕する実学の習得にねじ曲げられているのではないか、しかし、教育の真の目的は人格陶冶であり、実用の役に立つ教育、いわゆる実学はその上で行われてこそ有効なのですということであります。
 教育再生実行会議では、子供たちの自己肯定感を高くするためのさまざまな分析そして検討を行うというふうなことが書かれています。メンバーを見ますと、一見実学の世界で生きてきた人が多いように見えますけれども、しかし、その中には、よく見ると、人間学ということに対して大変理解のある方が多いようにも感じています。
 自己肯定感を持てない児童生徒に必要とされているものは、英会話やコンピューターを操作するすぐに役立つ知識なのか、それとも、真の幸せを実現するためにきょう一日を強く、正しく、よりよく生きるということなのか、その答えこそが真の教育の目的なのだということを上広栄治先生が言っておられます。
 そこで、ここまで申し上げてきて感じたのが、行政や学校にこれを求めても無理なのかもしれないという感じもするのでありますけれども、しかし、人格の完成が教育の目的ということであれば、決してこれを諦めてはいけない、そのように思うのであります。
 人間力を高めていくということに正面から向かっていく、そういう文科省であっていただきたいと思うんですが、松野大臣の所見を伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 前田一男

speaker_id: 23436

日付: 2016-10-19

院: 衆議院

会議名: 文部科学委員会