麻生太郎の発言 (本会議)
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○国務大臣(麻生太郎君) 消費税率引き上げの延期の理由についてのお尋ね等、五問頂戴しました。
新興国経済の陰りなど、世界経済がさまざまなリスクに直面し、日本経済も個人消費に力強さを欠いた状況にあります。
このような中、経済再生、デフレ不況からの脱却に向けた取り組みに万全を期すため、構造改革の加速など、総合的かつ大胆な経済対策を講ずることとあわせ、消費税率一〇%への引き上げ時期を二年半延期することといたしております。
いずれにせよ、社会保障の充実、安定化、財政健全化の観点からは、消費税率一〇%への引き上げが不可欠と考えております。政府としては、経済財政運営に万全を期し、平成三十一年十月の確実な引き上げに向けて力を尽くしてまいりたく考えております。
次に、平成二十九年度における社会保障の充実についてのお尋ねがあっております。
社会保障の充実につきましては、給付と負担のバランスを考えれば、消費税率一〇%への引き上げを延期する以上、全てを行うことはできませんが、赤字公債を財源に社会保障の充実を行うような無責任なことは行いません。
その中で、待機児童ゼロに向けた保育の受け皿五十万人分の確保については、来年度までの達成に向け、約束どおり実施をいたしたく考えております。
また、年金の受給資格の短縮については、平成二十九年度中に確実に実施できるよう、所要の法案を今国会に提出させていただいております。
さらに、保育士、介護職員などの処遇改善など、一億総活躍プランに関する取り組みにつきましては、アベノミクスの成果の活用も含め、財源を確保して優先的に実施してまいります。
その他の取り組みについても、優先順位をつけながら、今後の予算編成過程の中で最大限努力をしてまいります。
次に、財政健全化目標の実現についてのお尋ねがあっております。
日本の財政は、毎年度の予算の三分の一以上、三十兆円以上を借金に頼り、社会保障関係費も予算全体の三分の一を占め、毎年度増加をしているなど、大変厳しい状況にありますのは御存じのとおりです。
社会保障制度を次世代に引き渡すとともに、国に対する信認を確保するため、財政健全化は避けて通ることができません。
二〇二〇年度にプライマリーバランス黒字化を実現するという財政健全化目標は堅持します。その実現に向け、経済再生なくして財政健全化なしとの基本方針のもと、未来への投資を実現する経済対策を初めとする強い経済の実現を目指した取り組みを進めてまいります。
あわせて、歳出歳入両面からの財政健全化の取り組みが必要であります。そのため、二〇一九年十月に消費税率を一〇%に確実に引き上げるとともに、引き続き、経済・財政再生計画の枠組みのもと、改革工程表に基づき、社会保障の改革を含め、徹底的な重点化、効率化などの歳出改革を継続してまいります。
今後とも、経済再生を進めながら、二〇二〇年度のプライマリーバランス黒字化に向けて、しっかりと財政健全化に取り組んでまいります。
次に、消費税軽減税率制度の財源確保についてのお尋ねがありました。
軽減税率制度の財源確保につきましては、与党及び政府の税制改正大綱において、財政健全化目標を堅持するとともに、社会保障と税の一体改革の原点に立って安定的な恒久財源を確保することとされ、これを踏まえて、平成二十八年度税制改正法において、歳入及び歳出における法制上の措置を講ずると明記したところであります。
政府としては、こうした方針のもと、与党とも御相談をさせていただきつつ、歳入歳出両面にわたって検討を行い、安定的な恒久財源の確保にしっかりと取り組んでまいります。
最後に、軽減税率制度の円滑な導入に向けた取り組み方針についてのお尋ねもあっております。
政府として、軽減税率制度の円滑な導入に向けて取り組むことは重要だと考えております。法律においても、事業者の準備状況等を検証しつつ、必要な対応を行うことといたしております。
具体的には、既に本年四月にQアンドAを公表しておりますほか、説明会の開催により周知、広報を図っておるところです。また、中小企業者向けにはレジの導入等への支援も行っております。
引き続き、事業者の準備状況を把握しつつ、万全の対応を進めてまいりたいと考えております。(拍手)
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