河野正美の発言 (本会議)
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○河野正美君 日本維新の会の河野正美です。
ただいま議題となりました内閣不信任決議案に反対の趣旨で討論をさせていただきます。(拍手)
昨日、参議院議院運営委員会理事会において、年金制度改革関連法案とIR法案について、本日の参議院本会議で採決することを与野党が合意いたしました。両法案とも、民進党は共産党とともに廃案に持ち込むと言っていたはずですが、急転直下の合意となりました。
両法案に賛成した我が党といたしましては歓迎すべきことですが、終盤国会での最重要課題について、採決で合意しながら、なぜ今、民進党や共産党が内閣不信任案を提出するのか、全く理解できません。
本不信任案は、振り上げた拳をおろせなくなったために、苦し紛れで出されたものではないでしょうか。国民無視の、永田町の中での言いわけにしかならないパフォーマンスには断固反対であります。
そもそも、年金改革法案もIR法案も、民進党が反対すること自体、理解に苦しみます。
年金改革法案は、民主党政権当時、スライド制が一度も実施されなかったことで世代間格差が大きく広がってしまったために、必要な改正を行うものであります。自分たちが政権をとっていた時代の無為無策のために必要となった法案について、対案もなしに反対を言い募る姿勢に国民の理解は得られないでしょう。
また、厚生労働委員会における審議では、前日夕刻を過ぎてから開会が決まることもたび重なり、多くの国家公務員に残業を強いてきました。このような国会審議のあり方も看過できるものではありません。
重ねて問題なのは、民進党のIR法案への姿勢であります。
民進党はこの法案について、今国会での議論が拙速だと批判をしてこられました。しかし、IRに関する議論は、もう何年も続いてきました。
超党派のIR議連が結成されたのは二〇一〇年四月であり、同年五月には、国土交通省成長戦略会議の報告書に、新しい観光アイテムとしてIRを検討することが示されました。そして、二〇一一年一月には、行政刷新会議において、民間事業者によるカジノ運営について、関係府省の連携のもと、できるだけ早く具体的な検討を開始する必要があるとの案が出されました。
しかも、以上の動きは、いずれも民主党政権当時のことでありました。
行政刷新会議でカジノ運営をできるだけ早く検討するよう打ち出した当時の行政刷新担当大臣は、現在の民進党代表、蓮舫議員であります。審議の拙速云々という議論以前に、民進党にも、蓮舫民進党代表にも、そもそもIR法案に反対する資格などあるのでしょうか。
ちなみに、日本維新の会の設立は二〇一二年九月であり、当時はまだ存在しておりません。我が党は、当時の経緯がどうであれ、我が国の将来のために、この法案に賛成をいたしております。
ギャンブル依存症対策については、参議院における修正によってIR法案に盛り込まれました。附帯決議では、カジノ以外のギャンブルが原因となる依存症についても、包括的な取り組みを構築、強化すべきこととされております。
今、既に、遊技とされるパチンコなどによって、依存症に苦しむ人や家族が数多くいらっしゃいます。依存症対策に向けた立法と予算措置を行うための大きな契機となる本法案について、民進党や共産党がギャンブル依存症への懸念を理由に反対し、内閣不信任案まで提出するのは、やはり理解に苦しみます。加えて言えば、議員立法であるIR法案の扱いについて内閣不信任案提出ということも筋が通りません。
なお、我が党の足立康史議員に対し、民進党は今国会において四回目の懲罰動議を衆議院に提出されました。
足立議員が質問に立った総務委員会でも外務委員会でも、民進党の筆頭理事を含め、理事会が問題なしと判断しているにもかかわらず、議員にとって極めて重大な意味を持つ懲罰動議を提出したことは誣告に当たり、暴挙であります。
民進党のたび重なるレッテル張り、揚げ足取りに厳重に抗議するとともに、同党提出の無意味な内閣不信任案に断固反対することを申し上げ、討論といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)