猪口邦子の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)

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○猪口邦子君 委員長、質問の機会をありがとうございます。
 本日、私は、まず岸田外務大臣に北方領土についての質問を申し上げます。
 北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結することは、大臣も所信的挨拶でおっしゃいましたとおり、我が国外交の最も重要な課題の一つであります。
 私は、二〇一二年五月二十五日から二十八日まで、ビザなし渡航で択捉島に上陸し、戦没した方々のお墓参りをしてまいりました。様々なことが思い出されますけれども、管理していたロシア人がチシマザクラを植えてくれていて、寒風に耐えるために小ぶりでございますけれども、鮮やかで美しい枝ぶりの桜が咲いていました。
 ロシアが実質的に支配している北方領土の日本への帰属を実現するには、総合的な外交力、交渉力、それも非常に大事ですけれども、我が国の法的立場を害さない形での交流、経済交流、社会交流あるいは文化的な交流、これを深めて、そして、それをもってロシアの国民感情として日本への温かいといいますか明るい感情、これが広がることが必要であると考えます。冷戦期とは異なりましてロシアは民主主義国でありまして、ロシア外交はロシアの国民世論に寄り添う必要があるでしょうから、対日国民感情が良ければ外交でのロシアが妥協できる幅が広がるものと考えます。
 例えば、ロシアから見て日本は見果てぬ夢のような長寿国ではないかと思うんですね。百九十を超える国際社会の国々の中で、我が国は一貫して男女総合で世界一の寿命、これをスイスと分かち合ってきています。二〇一五年も総合では一位、ロシアは百十位であって、男子で見ますと日本人の平均寿命、日本男子の平均寿命八十・五歳、ロシア人は六十四・七歳で十五歳の違いがあり、女子でも十歳もの違いがありまして、ロシア国民の平均寿命を延ばすような協力の視点から、医療、保健、福祉、労働環境あるいは環境対策、食育を含む食生活、雇用情勢の改善、住環境の改善等々の改善。
 日本からの光、昔ヨーロッパではよく東方からの光、オストルストというドイツ語ですけれども、そういう言葉が使われることもありましたけれども、まさに日本からの光がロシアに届くようにと、経済的な交流拡大、これをそのように説明することが重要ではないかと思います。政策の良きを得て寿命というのはかくも拡大することができます。東京オリンピックの頃、我が国の男子の平均寿命は六十七歳ぐらいでしたので、そういうドラスチックな政策の効果というのは期待できます。
 ロシアは不法に北方領土を支配しておりますけれども、そこを外交交渉で譲るときに、交渉の責任者、その人は国内的には多大な批判を受けることになると予想できます。それを少しでも軽減する日本への国民感情の改善、これが最終的な妥協と打開、これをロシア側において可能にすると考えます。
 そのような観点から、今回の日ロ首脳会談と関連の経済協力、国民感情の改善ということに着眼して展開されるのでしょうか。この点をお伺いいたします。

発言情報

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発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2016-12-12

院: 参議院

会議名: 沖縄及び北方問題に関する特別委員会