佐藤正久の発言 (外交防衛委員会)

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○佐藤正久君 できない理由をいろいろ並べたと思いますけれども、要は、全部守るのは難しいかもしれない。でも、守れる船舶もあるわけですよ、実際に位置が分かっているわけですから、タンカーと貨物船は。守れるのに守らなくて本当にいいのかという部分です。そこはやはり政治的に大きな問題となる。全部守る、これは難しいかもしれない。でも、万が一守れるのに守らない。これは外国の船籍の貨物船もあります。それに被害が出たら、多分これは大きな国際問題にもなろうかと思います。守れるのに守らない、そういう自衛隊で本当にいいのかと。これは大きな問題だと思いますので、検討をよろしくお願いしたいというふうに思います。
 次に、防衛医大について質問をいたします。現在の大綱、中期に記載された防衛医大の改革が余り進んでいない状況、これについて質問いたします。
 自衛隊は、冷戦時代とは違い、まさに運用の時代、行動して評価される時代というふうに言われています。そこに防衛医科大学校が付いていっておりません。運用の時代にマッチした自衛隊の医官や看護師をつくる根本、建学の精神が揺らいでおります。ここに武見先生おられますけれども、先般のエボラ感染症対応にも防衛医大は対応できませんでした。
 防衛医科大学校は、防衛大学校と違って、防衛のまさにエース、自衛隊エースのメッカの病院を抱えています。病院というのは、私は、陸上自衛隊でいえば一〇戦車、航空自衛隊でF35、海上自衛隊でいえばイージス艦のような、やっぱり最新のいい病院でなければ、いい看護師やいい医師も育たないし、戻ってもこないと思います。
 しかし、その長の学校長は、自衛隊の医療の現場や衛生運用には余り詳しくない部外の方が就いています。これまで校長には、教育担当の副校長か、あるいは病院長を兼務している診療担当の副校長から学校長に格上げになっています。一九九四年以降、病院長を兼務している副校長からは学校長になっておりません。全て教育担当ばっかりです。
 これはまさに自衛隊の現場というものを考えるとちょっと乖離しているような感じがします。実際、この防衛計画の大綱、中期防を作るときに問題になったのは、学校教育ではなくてほとんど病院なんですよ、病院の問題なんです。例えば、医師がどんどん足らない、看護師がどんどん辞めていって足らない、一対七看護どころか一対十看護も今危ういし、来年三月はまた大量の人間が辞めるのに、看護の課程が三年から四年になったのに、補充が、身内の補充がない。非常に危うい状況だし、また、病床も八百床から五百床への減少。医療施行費の枯渇とかあるいは病院補修工事費の増額とか工事の中断。感染症にもなかなか対応できない。自衛隊病院か地域病院かの境目が分からない。自衛隊病院の特性である感染症とか救急とかあるいはその臨床という部分が非常に弱い。延べ単的なそういう病院に今なっている。
 もう中期も三年目に入ります。改革がなかなか進んでいないと多くの自民党議員もこれは問題視しております。防衛医大がこういう時代の流れ、運用に付いていっていない原因の一つに、私は、学校長のリーダーシップあるいは経験不足と、それを支える組織も問題があるように思いますが、大臣の御見解をお伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 佐藤正久

speaker_id: 11254

日付: 2016-10-25

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会