石原伸晃の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)
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○国務大臣(石原伸晃君) 松川委員が御自身の外交官としての経験の中から見たTPP、またこのシーパワーの時代、この時代を途切らせてはならない、そういう意味でのこのTPPの意味のお話を聞かせていただきましたが、やはりこのアジアンパシフィックに共通のルールを作り上げ、自由で公正で、そして委員が御指摘されたとおり、GDPで四割、人口で八億人、巨大な一つの経済圏を構築する、さらには、その地域が経済的にも政治的にも不安定な状況の中で、自由、民主主義、法の支配、基本的人権といった基本的な価値を有する国々が地域の経済のきずなを深めていく、その輪を広げていくことで更なる地域の安定を図るといったような戦略的意義、この点については総理もAPECの首脳会議で強く申し述べられていたと聞いております。
交渉結果がどういうものであるのかということについては、関税が原則撤廃という厳しい条件の中で、関税率の撤廃については、我が国以外の十一か国は九九%あるいは一〇〇%となった一方で、我が国は九五%にとどめることができたのではないか、外交交渉でありますので、もっともっとというお声はよく委員会でも聞かれますけれども、よくできたのではないかと思っております。
そして、国会決議を後ろ盾に、粘り強い交渉の結果、特に不安の強いこの農業分野におきましては、農林水産品のおよそ二割について、関税などによる保護あるいは国家貿易制度、セーフガードなど有効な措置をとることができたのではないかと思っております。
そしてもう一つ、自動車部品の対米輸出額の八割以上が即時関税撤廃になる、こういったようなことや、進出先での技術移転要求の禁止といったような、これはもう再三当委員会で議論されておりますが、投資のルールを確立していく、強化していく。また、中小企業が輸出等々を行ったときに港で荷物を据え置かれるといったような不安が、また事実としてもそういうケースが何件かあったわけですけれども、通関手続の迅速化、こういうものをこのルールとして定めたということは国益にかなうものが得られたのではないか、こんなふうに政府としては認識をさせていただいているところでございます。