中村幹雄の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)

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○参考人(中村幹雄君) 予防原則につきましては、先ほど今村先生もおっしゃったような、EUやアメリカの立場について、まさに僕はそのとおりだと思っているんですね。
 ここで一つ申し上げたいのは、科学的な根拠ということの中で、EUはたしか倫理規定を、論文の倫理規定を、ちょっと何年か忘れましたけど、そこで、その倫理規定を作ったことによってその論文の結論が変わっているんですね。どんな例があるかというと、コレステロールが人の寿命とかいろんな疾患に影響しているかどうかという、こういう議論なんですね。これは、倫理規定が、EUで決めた段階から、論文が、たしかコレステロールを下げれば、コレステロール値について、コレステロール下げることによっていろんな疾患が下がるというようなことになって、コレステロールを下げるための、例えばスタチン系のお薬を使えば疾患が下がるというのが二千何年から、の前の論文なんですね。しかし、その後の倫理規定が上がった後のスタチン系の薬物とコレステロールと、それから疾患との関係からいうと、確かにコレステロールは下がるんですよ。しかし、疾患は下がっていないんですね。
 そのように、倫理規定の論文がどうあるかという、その倫理規定によって随分結論が変わってきているので、私たちも、メタアナリシスもやりますし、システマティックレビューということでいろんな論文をたくさん集めて精査してきますけれども、そこに入っているいろんなバイアスがありますから、バイアスも見ながら当然考えていくということなので、単純にどっちが正しいんだ、どっちが正しくないんだというような関係ではなくて、あくまでも私先ほど申し上げていますように、個別の案件ごとにどうかこうかという議論をしっかりとされるべきだというふうに思っています。

発言情報

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発言者: 中村幹雄

speaker_id: 34572

日付: 2016-12-06

院: 参議院

会議名: 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会