山田修路の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会)
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○山田修路君 自由民主党の山田修路です。
今日、十二月八日は真珠湾攻撃の日であります。その日に、日米間で懸案になっているTPP協定の審議が行われるわけでございます。総理は近々、真珠湾に訪問されるというふうに聞いております。日米の友好関係が深まることを大いに期待をしているところであります。
私にとってもこの委員会で三回目の質問ということになります。これまでの質問もまとめながらお伺いをしたいと思います。
これまでこの委員会では、与野党共に参議院らしい専門的な、そして深い内容の質疑が行われてきました。その中で、与野党から、TPP協定に代わる選択肢があるのではないか、そういった質問がありました。この点について総理にお伺いをしたいというふうに思います。
第一の選択肢は、トランプ氏が主張する日米二国間の交渉です。
これについては、多分、本委員会のほとんどの委員の方は与野党を問わず反対なんではないかと思います。その理由は、第一に、日本の農林水産業に大きな影響があるのではないか、また、食の安全、安心、例えば食品の添加物であったり、あるいは遺伝子組換え食品であったり、あるいは食品の表示の問題であったり、そういった食の安全、安心に対する影響が大きいのではないか、また、国民皆保険制度や公的医療保険制度、こういったものが崩壊するのではないか、こういった懸念があるということでございます。
しかし、実はこのような懸念、これはTPP交渉参加前に心配されていた事項と同じことなのであります。こういった心配、二国間で交渉をするということになると、アメリカ・ファーストということで標榜してきたトランプさんの下で二国間交渉をする、そうすると、こういったアメリカのむき出しの要求が表に出てくる。そういう意味では、この二国間交渉、大変危険なものではないかと私は思っております。そのような意味で、この日米の二国間交渉はやはり回避すべきものだと思います。
第二の選択肢は、よく議論になっております、アメリカを除いて十一か国でTPP協定のような協定交渉をやったらどうだという話でございます。
総理もこれまで述べておられますけれども、アメリカというTPP参加国のGDPの六割を占めるような国が抜けた協定というのはその価値が非常に小さくなるだろうということ、そしてまた、ガラス細工でできているこのTPP協定の大きなパーツであるアメリカを除いて本当に成り立つのかどうかという問題があります。そういう意味で、安易に十一か国でやればいいということでもないんだろうというふうに思います。
そしてもう一つ、三番目の意見は、ここで少し立ち止まって考えたらどうかという意見もございます。
立ち止まって考えるのもいいんですが、立ち止まったままでは止まったままになります。その後どうするのか、このことが大事でございます。立ち止まったままなら何もしないということになりかねないわけであります。TPP交渉、TPP協定も進めない、十一か国交渉も進めない、二か国交渉も進めない、つまり、これは日本とアメリカの間でEPA、FTAという、そういった自由貿易協定あるいは経済連携協定が何もない状態が続くということであります。我が国がアメリカの市場でほかの国よりも不利な条件で、例えば韓国などに比べて不利な条件で競争をしなくちゃいけない、そういった状況が続くということであります。我が国の経済にとってはマイナスであるということは間違いないと思います。
そういった状況から抜け出すためということで、最も避けなければならない二国間協定に、その道に入っていくということはやっぱり最も回避をしなければならない。すなわち、立ち止まって何もしないということはやはり危険な選択肢だと思います。
総理は、TPP協定の国会承認などこういった国内手続を進める意義について、自由貿易体制をしっかり守っていくという我が国の姿勢をはっきりさせる、あるいはTPP協定で結実した新しいルールを世界のスタンダードにしていくと、こういったことも強調されております。まさにそのとおりだというふうに思います。
それに加えて、ほかの選択肢をいろいろ考えても、やはり今の時点では、このTPP協定について国内での手続を進めて諸外国にも発効のための働きかけをする、この今やろうとしている方針が一番いい方針であるというふうに思います。他の選択肢と比較するというのは、総理はなかなか難しいんだというお話もこれまでありましたけれども、是非総理の見解をお伺いしたいと思います。