萩原伸次郎の発言 (環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会公聴会)

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○公述人(萩原伸次郎君) いや、それはトランプ氏に聞いてもらうのが一番いいと思うんですが。選挙のときに公約をした、確かに事実そのとおりでありまして、私は、しかも、あのAPECが終わったときに、自由貿易から保護主義だ、保護主義はけしからぬと、こういうような形でトランプ氏を暗黙に批判するようなそういう論調に対して、彼の意向というのは、敢然と、TPPから離脱すると、こういうふうに言ったということは、これは本気であります。
 これは、それじゃ、何を考えているのかということですが、決して私は全て、アメリカがTPPから離脱するので日本がそれで、はい万歳と、こういうわけにはまいりませんで、二国間協議で進めると、こういうふうに彼は言っているわけであります。これはできるかどうか分かりませんが、トランプさんの頭の中には、アメリカの産業を再生するためには投資を呼び込むことが必要だというのがあります。つまり、法人税を一五%に引き下げるということを言ったのもまさにそのとおりでありますし、それから日本に対しては、牛肉が三八%の関税はけしからぬ、自動車は二・五%じゃないか、これを三八%に上げるぞと、こういうようなことを言っているわけであります。
 ということは、何を言っているかといいますと、これは根本公述人に聞いた方が分かるかと思いますが、日本の自動車産業というのはかなりアメリカにあるいはメキシコに進出しているわけですけど、彼の心とすれば、そういう脅しをすることによって日本の自動車産業を更にアメリカに引き寄せる、あるいはNAFTAを再交渉して、その関税をですね、築くということによって、言わばメキシコに存在しているところの企業をアメリカに引き寄せると。それが一五%のまさに法人税ですよと。こういう形で恐らく展開してくるというのが私の読みですね。それは、まあ間違っているかもしれません。
 しかし、彼がやはり産業を再生したいというふうな気持ちを持って、そして、従来は民主党に投票していたあの中西部の寂れた地域の労働者諸君に檄を飛ばして、それで票を取って大統領になったということは彼自身が思っていることでありますので、やはり、できるかどうか分かりませんが、そういう方向で産業の再生を図りたいというふうに考えているんだと思います。
 つまり、現在、このTPPという形で協定が進んでおりますけれども、もう三十年来進んでおりますまさに規制緩和と市場開放と、そして企業がグローバルに展開するというこの仕組みに対して多くの国で批判が出てきたと。これが今日、ヨーロッパもそうですし、あるいはアメリカもそうですし、いろいろなところでこの動きを何とか変えたいというその気持ちが恐らく表れているんだろうと思います。
 私は、仮にTPPが締結されなくても、今までの体制が壊れるわけではないんですよ。日本がTPPから離脱すると世界の孤児になるとか何かをよく言われましたけれども、しかし現在、ガットそれからWTO、全て日本はそれに参加して、様々な二国間協定、こういう形で自由貿易が進んできているわけですから、仮にTPPが締結しないとしても、根本公述人は、いや、それはあり得ないとおっしゃると思うんですけれども、私は決してそうではないというふうに考えております。
 以上です。

発言情報

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発言者: 萩原伸次郎

speaker_id: 18961

日付: 2016-11-25

院: 参議院

会議名: 環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会公聴会