山田美樹の発言 (外務委員会)
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○山田(美)委員 岸田大臣、ありがとうございます。
その情報収集のために非常に地道な努力が外務省の方でもなされているかと思いますし、また、今回、日本も国際協力の中でしっかりとした役割を果たしていくということで、ぜひ引き続きの御尽力をお願いしたいと思います。
テロの抑止には、中東地域の安定が不可欠かと思います。我が国の経済の安定にとっても密接な関係にある中東の情勢についてお伺いいたします。
先般、サウジアラビアのサルマン国王が来日されました。我が国の石油輸入の三割以上を依存するサウジアラビアと、石油を超えた関係強化が実現したのは喜ばしいことです。
近年のサウジアラビア経済は、財政赤字が拡大して、付加価値税の導入も検討されていると聞きます。日本との経済協力が産業育成や雇用創出につながることが期待されますが、一方で、サウジの国内消費にも大きな開拓の余地があるのではないかと感じています。
昨年の今ごろサウジを訪問しましたが、驚いたのは女性の力でした。サウジでは女性の社会生活にさまざまな制約がありますが、現地に工場進出した日本の生活用品メーカーによると、女性専用の作業エリアを設けたら男性の三倍の業務効率にびっくりしたというお話を伺いました。人前で顔を出すことができないため、インスタグラムで写真が数秒たったら消えてしまうというアプリが女性の間に大流行していて、口コミマーケティングが広がっているというお話も聞きました。
四年前に初めて女性が国会議員に、向こうの言葉では諮問評議会議員と言うそうですけれども、なることを許されたそうですが、来日されたサウジの女性議員の方々に、日本の何が一番よかったかと聞いてみましたら、皆さん口をそろえて、日本の文房具がすごいとおっしゃるのです。どっさりお土産に買われたそうです。重厚長大産業ではありませんが、日本ならではのファッションや生活雑貨にも中東における将来の可能性を感じました。
一方で、湾岸地域でサウジアラビアと相対峙するもう一つの大国がイランです。
昨年一月の制裁解除で、日本企業にもイランに新しいビジネスチャンスを求める機運が高まりました。昨年の二月にイランのナショナルデーの祝賀会に出席しましたが、南麻布の、ふだんは静かなところですけれども、イラン大使公邸に大勢の日本企業関係者が集まって、物すごい熱気でした。
ちょうどおととい、日本とイランの投資協定について、イランから国内手続完了の通告があって、来月には協定が発効することが確実になったそうですが、残念なことに状況は変わってしまいまして、トランプ政権発足以降、イランをめぐる情勢は一転してしまい、再び先行き不透明な状況となりました。
中東地域の平和と安定には、地域大国であるサウジとイランの安定的な関係が不可欠です。トランプ政権によって米国の湾岸諸国に対するスタンスが変化していく中で、サウジとイラン、二つの大国と良好な関係にある日本が、それぞれとの二国間関係を通じてどのように湾岸地域の安定に貢献していくのでしょうか、お伺いをします。