山田美樹の発言 (外務委員会)
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○山田(美)委員 ありがとうございます。ぜひ日本が積極的な役割を果たしていただければと思います。
続きまして、日本のすぐれた技術の海外への輸出についてお伺いします。
新興国へのインフラ輸出の中で、従来型の公共事業では中国や韓国の進出が目覚ましい一方で、近年の日本からの海外支援は、例えば、地方自治体による上下水道や清掃事業などの協力ですとか、フードバリューチェーンの構築、医療分野での病院輸出、測量技術、司法分野での協力など、物量作戦からオンリーワン技術へ、専門知識へと分野を広げています。
日本はかつてのような潤沢なODA予算はありませんし、資金力や軍事力、天然資源を背景としたパワーポリティクスでは日本は世界で一番にはなれません。日本外交を支えているのはこうした技術の力、人材の力にほかならないと思います。
昨年の春に中央アジアのキルギスを訪問し、日本からの草の根無償資金協力による医療機器の供与式に出席しました。それまで四十年も前の超音波の診断機器が一台、たった一台しかなかったそうです。病院の玄関に百人を超えるお医者様や看護師さん、患者さんが出てこられて、割れんばかりの拍手で出迎えてくださいました。私はそれを見たとき思ったんです。日本にはほかにもたくさん喜ばれる技術がある、例えば日本の歯の治療、新興国に日本の歯科の器材や材料を提供できたらどれだけ喜ばれるか、どれほど日本を好きになってくれるだろうか。
実際に、草の根支援による歯科医療機器供与の実績を調べてみますと、過去三年間に五件、チリ、ブラジル、エクアドルなど、中南米を中心に実績があります。ただし、問題なのは、器材のメンテナンスや修理を現地で対応することがこの支援の条件なので、残念ながら、供与した器材は外国製、日本製ではないんです。
日本政府の支援で、今年度初めてインドネシアに対して、日本の歯学部と医療法人、企業が協力して、人材支援も含めて日本製の歯科器材を普及させるプロジェクトがことしから始まったと聞いております。
これは一つの例にすぎませんけれども、ぜひ、外務省の在外公館で働く方々に、世界各国での日本の成功事例を情報共有していただいて、JICAや自治体、民間企業の方々と情報交換しながら、相手国のニーズ調査、日本の技術のPR、さらなる案件の発掘、新たな分野の開拓へとつなげていただければと願っております。
在外公館と各分野のスペシャリストとの連携をどのように強化していくのか、人事政策も含めて外務省の方針をお聞かせください。