中山泰秀の発言 (外務委員会)
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○中山(泰)委員 おはようございます。
自由民主党を代表し、質問に立たせていただきます。
まず、世界で唯一冷戦構造が色濃く残っているのが朝鮮半島であります。その朝鮮半島の三十八度線から以北をソビエトに武装解除、そしてまた以南を米軍に武装解除、この朝鮮半島の分断は、まさにヤルタ会談でチャーチルとルーズベルトとスターリンが決断をし、朝鮮半島の分断というものが行われました。それ以来、二十世紀の負の遺産とでも申しましょうか、これが二十一世紀にまで継続されているというのが、不幸にも朝鮮半島の現在に至る歴史であります。
その中で、北朝鮮が愚かな行動を頻繁に行っている昨今、この衆議院の委員会が持たれたということでございます。
また、国民の皆様方、今、閉会中で地元を歩かせていただいていると、中には勇ましい議論も正直聞かれるところもありますし、いろいろな御意見をいただきます。もっと強く対北朝鮮政策を練るべきじゃないか、実際に行動を起こすべきじゃないか、もしくは核保有の議論、そういったものまで聞こえてくる中で、我々、政治として、その最終手段に至る手前のしっかりとした外交というものを安定的に安倍政権で運んでいっていただかなければならない、そんなふうに強く思う次第でございます。
佐藤外務副大臣はそもそも武人でおありになられて、自衛官という存在が最も戦争を回避したい、そう願っていることを私は信じておりますし、それをいかに回避するのかというのが世界のトレンドである中で北朝鮮が暴挙を行っている。まさに私がまず第一問にお伺いしたいのは、制裁の実効性をいかに高めていくのか、また、いけるのかということをお伺いしていきたいと思っています。
北朝鮮が二〇〇六年に初めて核実験を行って以降、国連安保理は八本もの対北朝鮮制裁決議を採択しておりますが、制裁決議を重ねても包囲網を狭めても、常に制裁逃れをする北朝鮮の暴走をとめることができなかったというのが現実であります。
今回、北朝鮮は、大陸間弾道ミサイル、ICBMに搭載可能な水素爆弾実験を成功させたと彼らは主張しています。
米国においては、ジェームズ・マティス国防長官は、NSCの後、巨大な軍事行動で反応すると警告しております。米国は、グアムを含む米領、要するに自国と、同盟国である日韓両国を防衛する意思と意欲は鉄のように強固だと、コミットメントを申し述べております。北朝鮮という国を全滅させようとしているわけではないが北朝鮮の非核化を期待すると表明をしておりました。
トランプ大統領はまたツイッターで、米国は、他の選択肢に加えて、北朝鮮と商取引をしている全ての国との貿易停止を検討していると表明を重ねております。なお、北朝鮮は、貿易の約九割を中国に依存していると言われます。また、原油の禁輸措置、こういったものも国連の安全保障理事会で検討されるやに聞いております。
他方で、米国が強い調子で北朝鮮を脅しても、北朝鮮が世界的な非難を浴びていても、北朝鮮は、核開発活動を停止させるような気配も、それを制限する気配のみじんも感じられないというのが、正直、私たちの思うところです。しかも、核開発の速度は加速し続けているように思われます。
日本も、対話と圧力、行動対行動との対北朝鮮に関する外交方針は明確ではありますが、これまでに行われた各種制裁や軍事的な威圧等では北朝鮮政府を動かすことは不可能であったという現実もあります。
問題はこれからです。世界は、これまで北朝鮮による核開発をとめさせる方向で尽力はしてきておりますが、今後は、現実的に既に核保有国となっている北朝鮮と一体どのように共存していけるのか。また、朝鮮半島における非核化はもちろんのこと、核抑止や核の移動等に関する封じ込めなど、核保有国となった北朝鮮に対する戦略を各国と政策調整していかざるを得ない側面を持つと思いますが、政府はその点に関しどのような考え方で臨もうとしているのか、お伺いをしたい。
対北朝鮮政策で重要な意味を持つ国が、現在世界じゅうで軍備拡大傾向を強めている中華人民共和国であることは、世界じゅうが認めている、これも現実であります。六者協議の枠組みで言う北朝鮮以外の国々が北朝鮮の悪行を非難しているものの、肝心の中国が、国連制裁以上の制裁や現実的に効果のある対応を容認する姿勢はいまだに見せていないという現実も、他方で存在しています。そういった中国に対するアクションを、日本として、政府として、いかに起こしていけるのか、お伺いをしたいと思います。