黒田東彦の発言 (財務金融委員会)
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○黒田参考人 まず、最新の展望レポートでお示ししましたとおり、我が国の景気の現状について、緩やかな拡大に転じつつあるということで、一歩、景気判断を前進させたわけでありまして、そのもとで、輸出あるいは生産を起点とする前向きの循環が強まっている、さらには、労働需給が着実に引き締まって、経済活動の水準を示す需給ギャップもプラス基調が定着しつつあるということでございます。
ただ、御指摘のとおり、物価面では、消費者物価の前年比は、一部の耐久消費財やサービス価格が幾分弱目の動きとなっていることもありまして、ゼロ%程度であるということであります。
もっとも、先ほど申し上げたような景気判断、さらには展望レポートでもお示ししておりますとおり、今年度、来年度と潜在成長率をかなり上回る成長が続くというもとで、二%の物価安定の目標に向けたモメンタムは維持されているのではないかと思っております。
そこで、日本銀行としては、現在の長短金利操作つき量的・質的金融緩和のもとで、経済、物価、金融情勢を踏まえつつ、二%の物価安定の目標に向けたモメンタムを維持するために最も適切と考えられるイールドカーブの形成を促すこととしております。
したがいまして、必要があれば、もちろんさらなる調整ということもあり得ると思いますけれども、現時点では二%に向けたモメンタムは維持されているけれども、目標までにはまだ距離があるということですので、現状では、二%の物価安定目標に向けて、短期政策金利をマイナス〇・一%、長期金利の操作目標をゼロ%程度とする金融市場調節方針のもとで、強力な金融緩和を推進していくことが必要であるというふうに思っております。