黒田東彦の発言 (財務金融委員会)
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○黒田参考人 先ほど申し上げましたとおり、二%の物価安定目標の達成に向けてモメンタムは維持されていると思いますけれども、御指摘のように、足元は物価上昇率ゼロ%均衡で推移しておりますし、その意味では、今後とも、物価、特に中期的な物価上昇予想というか、期待というか、その動きがまだ弱目の状況が続いておりまして、そのあたり、よく注視して、御指摘のように、必要があれば調整をすることにやぶさかではありませんけれども、現時点では、二週間ほど前のIMF関係の会議でも、各国とも指摘しておりましたけれども、世界経済全体として従来よりもかなり成長がはっきりしてきている。IMFとしては、リーマン・ショック後初めて、世界経済の予想を引き上げたわけです。上方修正しました。
そういう意味で、世界経済もしっかりしてきているし、我が国の経済も足元一%台の半ば、潜在成長率は一%をやや下回る程度ですので、かなりのスピードで需給ギャップを改善している、あるいは労働市場をよりタイトにしているということですので、現時点では、私どもは、現在の金融緩和を強力に続けていけば、二〇一八年度ころに二%程度に達すると思っておりますけれども、委員御指摘のとおり、二%の達成時期がおくれてきたわけですので、そういう意味では、物価状況、特に物価上昇予想というか予想物価上昇率などにも十分目を配って、迅速に、必要があれば対応したいというふうに思っております。