宮路拓馬の発言 (農林水産委員会)

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○宮路委員 自由民主党の宮路拓馬でございます。
 もう既に先生方のお手元にもこの緑のお茶があって、大変うれしく思います。この農水委員会でのお茶の提供については、小山先生がその扉を開いてくださり、それを受けて森山先生がその後を受けてくださり、そして、満を持して、私、自分で言うのもなんですが、きょうこのお茶を用意させていただきました。
 地元の知覧茶でございます。そして、これは非常に色が濃い。いろいろ研究を重ねまして、茶っ葉をうちの秘書がしっかりすり潰して、茶っ葉も含めたお茶となっております。どうぞ皆さん、御賞味ください。小山先生、まことにありがとうございます。(拍手)
 そして、私、先週末、地元において、質問に当たっていろいろ準備をする中で、ちょっと二冊本を読んでまいりました。一つは、小泉先生も帯になっております「農業新時代」、西川先生もこの本の中で多数登場されます。あるいは、生源寺先生の「日本農業の真実」。
 この本を、実は私、地元の下堂薗茶舗というカフェで読んだわけでありますが、そこはお茶屋さんがやっているカフェであります。そして、お茶を急須で提供しているわけでありますが、そのお茶、急須一杯、本当にちっちゃな急須なんですが、六百五十円でありました。六百五十円出して飲んだお茶は、私にとっては初めてでありました。がゆえかもしれませんが、大変おいしく感じました。
 ただ、これはいつも森山先生もおっしゃるんですが、お茶はやはりお金を出して飲んでいただくような時代になってほしいと。これは、いい面、悪い面あるかもしれませんが、我が国においては、お茶というのは無料で提供されて当然なものということで来たわけでありますが、よく考えてみると、ウーロン茶はお金を払って飲みますし、あるいは、カフェに行けば、紅茶はお金を払って飲むわけであります。
 同じく、お茶、緑茶にしてもそうした価値が認められてしかるべきだというふうに思っておりまして、海外ではそういう提供のされ方もされているようでありますが、我が国においてもぜひそうした文化が広まってほしい。これは、我々消費者もそういう意識に変革しないといけないと思いますが、生産者、消費者ともに我が国の、日本の農業をしっかり支えていくというマインドになっていけばいいなというふうに思っております。
 では、質問の方に入らせていただきます。
 これは先日になりますが、私も地元で、ある葉物の軟弱野菜の生産農家のところに行ってまいりました。そこは、桜島の降灰対策事業を活用して、ハウスで軟弱野菜、具体的にはコマツナであるとかあるいは京野菜のミズナ、そうしたものを栽培している農家でありました。
 かつて、京野菜、ミズナが大変はやったころには、ミズナの栽培というのは非常に取引価格も好調で、農家の皆さんとしても大変やりがいがあったということでありましたけれども、昨今、これははやり廃りもございますので、なかなかミズナ自体の価格も苦戦している。
 そして、また軟弱野菜ですから、やはり鮮度が命であります。農産物は、集荷をして、その後輸送して消費者のもとに届くわけでありますが、御案内のとおり、鹿児島というのは日本の最南端に位置しておりまして、やはり輸送コストの面でハンディを負っているわけであります。
 そして、さらに言えば、昨今、人手不足によりましてトラック輸送の運転手もなかなか確保が難しいということもありまして、輸送業界自体がそのやりくりに窮しているような状況であります。特に、運ぶときに積載されている、しかし帰りは、荷物をおろした後は空で戻ってくるというのは輸送業者にとっても非常にそれは避けたい事態だということで、今、一生懸命、行きも帰りもしっかり積載できるような形でやっているわけでありますが、残念ながら、鹿児島というのは、先ほど申し上げたとおり、南端に、端に位置しておりますので、そうしたやりくりも難しいということがまず一点あります。
 そしてまた、やはりこれはブランド力と申しましょうか、軟弱野菜については福岡が割と生産地として盛んにやられているわけでありますが、そうした福岡産のミズナであるとかコマツナであるとかがやはりブランド力が高い。鹿児島産のものは、品質には自信があるんだけれども、やはりそうしたブランド力で劣っているがために、なかなか販路の開拓にも苦戦しているというような話でありました。
 そこに加えて、人手不足であるとか、あるいは、生産資材、肥料、農薬の価格が高騰している等々重なって、なかなか厳しい状況だという話でありました。
 その中でも、工夫をして、人のやりくりあるいは生産資材をいかに安く確保するかというところで努力をしているということでありましたが、私は、ふとそこで思ったわけであります。確かに、ハウスを活用して先進的な栽培を行っている、そうした努力はあるわけでありますが、そもそも、鹿児島という地理的場所においてそうした鮮度が求められる軟弱野菜をつくるということが、果たしてふさわしいのかどうかという点もあるのではないかということでありました。
 週末私が読んだこの「農業新時代」、さまざまな事例も取り上げられておりました。その中で私が関心を持ったのは、韓国でありました。
 韓国は、御案内のとおり、各国とのFTAの締結によって国内農業が打撃を受けた。これは、我が国も大変似たような状況に地理的にもあるいは国土的にも置かれておりますので、韓国の例というのは大変参考になるわけでありますが、韓国におきましては、そうした経済連携協定が早期に締結された余波を受けて、韓国国内の農業も大変大きな打撃を受けたわけでありますが、その韓国の農家が取り上げられていたわけであります。
 具体的に言うと、パプリカ農家の取り組みでありました。
 パプリカは、国内においてもイタリア料理、イタ飯という言葉もありますが、大変イタリア料理は人気がありますので、国内においてもパプリカの消費というのは大変盛んで伸びているわけでありますが、その大半が海外からの輸入に頼っているわけであります。オランダからの輸入が多く占めるわけでありますが、そこに目をつけた韓国農家がいたわけであります。オランダと比べれば、当然韓国は地理的に日本に非常に近いわけでありまして、ここで勝負できるのではないかということで、その農家はパプリカ栽培に取り組んだということでありました。
 先見の明があったと申しますか、その農家がつくるパプリカは、今、日本において大変取り扱いがふえておりまして、韓国でも非常に成功した農家というふうに見られているというくだりでありました。
 ここに私は、まさに今般の農政改革の中でもキーワードになっておりますマーケットインという思想があるのではないかと思いました。市場が何を求めているか、それとともに、その地域において何を栽培するのがふさわしいのか。そうした思想で韓国のその農家さんはパプリカを選び、日本に輸出をするという思想でありました。
 一方で、私が訪れた農家、頑張ってはいますが、なかなか苦戦をしているという中で、このまま軟弱野菜でいいのか、あるいは、鹿児島の地理的な特徴を踏まえた上で別の作物に転換すべきなのか等々あると思います。
 農家の皆さん方は、一生懸命、目の前の作物の栽培に取り組んでおりますが、やはり、そうした思想のもとに、自分が何をつくるべきなのかというのをわかった上で努力をすれば、よりその努力が報われる、流した汗が報われることになろうかと思っております。
 そうした中でお尋ねをいたします。
 今申し上げたように、マーケットインの発想で、その地域において何をつくればいいのか、そういうことが今非常に重要であると思います。そうした方向性を導いてくれるようなガイドブック、あるいはガイドライン、あるいは最適生産物マップ、そういったものがあれば、そうした農家の後押しをできるのではないかというふうに思っておりますが、現在、農林水産省において、国内向け、あるいは輸出向けを含めて、マーケットインの発想での地域における最適な農産物、生産物の選択に向けて、現状どのような政策支援を行っているのか、お伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 宮路拓馬

speaker_id: 16348

日付: 2017-05-31

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会