今野智博の発言 (本会議)

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○今野智博君 自由民主党の今野智博であります。
 私は、自由民主党・無所属の会を代表して、ただいま議題となりました金田勝年法務大臣に対する不信任決議案に対しまして、断固反対の立場から討論を行います。(拍手)
 金田大臣は、昨年八月に法務大臣に就任して以来、豊富な政治経験を生かしながら、法務行政に全力を傾けられ、その重要な職務を全うしてこられました。
 今回のテロ等準備罪処罰法案は、国際組織犯罪防止条約を我が国も締結し、国際社会と手を携えてテロ等の組織犯罪に立ち向かっていくために不可欠なものであります。
 国際組織犯罪防止条約は、平成十五年に既に国会で承認されているにもかかわらず、国内担保法が未整備であるため、我が国はいまだ締結できておりません。
 今や、この条約の締約国は百八十七に及んでおりますが、国連加盟国で未締結であるのは、我が国を含めて十一カ国のみであります。世界各地でテロが続発する中で、このままでは我が国が国際的なテロ対策の抜け穴となってしまいかねません。加えて、三年後には東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、テロ対策に万全を期すことは開催国としての当然の責務であります。
 金田大臣は、強い責任感とリーダーシップを持って、国民の安全、安心な生活を守るため、国民の権利が侵害されることがないように十分に検討を重ねた上で、今回のテロ等準備罪処罰法案の成案を取りまとめ、国会に提出いたしました。法案の提出以前から、衆参の法務委員会、予算委員会でその目的、基本的な考え方について説明されるなど、金田大臣は、今国会の冒頭から、法案の責任者として真摯に国会審議に臨まれてこられたのであります。
 にもかかわらず、今回法務大臣の不信任決議案を提出した民進党・無所属クラブ、日本共産党、自由党及び社会民主党・市民連合の行為は、党利党略に基づく単なるパフォーマンスと言わざるを得ず、全く理解することができません。
 法案の検討中の過程において、その内容は確定しておらず、責任のある答弁は不可能であり、金田大臣が成案を得た段階で答弁するとされたのは至極当然のことであります。そして、本法案の提出後、その審議において金田大臣は十分かつ丁寧に答弁をされており、説明責任を果たしていないという批判は全く当たりません。
 なお、先ほど趣旨説明の中で、金田大臣の私の頭脳ではちょっと云々という言葉を取り上げておられましたが、その言葉は、予算委員会において民進党のある議員が、金田大臣の行為は国会に対するテロ等準備行為であり、ペーパーを撤回しただけで済むのかなどという意味不明瞭な質問に対して、本来であれば質問の意図が不明瞭である旨を指摘すべきところ、金田大臣は質問者の立場をおもんぱかって、いわば温情から、殊さらにへりくだってそのような発言をされたのであって、大臣の答弁能力が欠けているなどという指摘はこれまた全く当たりません。
 また、刑事罰を定める法案は人権に大きくかかわることから、法案審議の内容を充実させ、国民への詳細な情報提供を行う必要性が特に高いものであります。テロ等準備罪処罰法案において、規定の詳細な解釈や捜査、公判の実務に精通した法務省刑事局長に細目的、技術的事項について答弁をさせること自体、何ら非難されることではなく、充実した国会審議のために必要なことであります。民進党の皆さんは、刑事局長が出席することで何か困ることでもあるのでしょうか。
 そして、刑事局長の出席は、衆議院規則等に違反しないことはもとより、国会審議充実のために平成十一年に各党間で行われた申し合わせ事項にも明記されている委員会運営の正道でもあります。
 むしろ、今回非難されるべきは、国民の安全と安心を無視し、党利党略からテロ等準備罪法案を葬り去らんがために、刑事局長の委員会への出席を拒否して、丁寧な質問通告を行わずに、執拗に細目的、技術的事項について答弁を法務大臣に求めて、あたかもテロ等準備罪法案に問題があるかのような印象を与えることに終始している一部野党の不誠実な姿勢にこそあるのであります。
 今回のテロ等準備罪処罰法案は、テロ等の組織犯罪による重大な被害が発生する前にこれを未然に防止し、国民の安全と安心を確保することに資するものであります。その成立が一日おくれれば、そうした犯罪への対処、取り組みもまた一日おくれることとなってしまいます。
 そのことを認識した上で、このような理不尽な不信任決議案を提出した野党の諸君には、印象操作をするような質疑、単なる反対のための日程闘争をやめて、正面から国会審議を尽くすべきであると強く猛省を求めるものであります。
 金田大臣は、常に御本人がおっしゃるように、公的なものへの献身という強い責任感と使命感を持って職務を遂行されてこられたのであり、今後も引き続き法務行政に全力を傾注していただきたいと考えます。
 以上、法務大臣の不信任を求める理由は全くないということを重ねて申し上げ、議員各位がこの無節操、無責任きわまりない不信任決議案に断固反対されるよう強く訴えて、私の反対討論を終わります。(拍手)

発言情報

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発言者: 今野智博

speaker_id: 14879

日付: 2017-05-18

院: 衆議院

会議名: 本会議