西村康稔の発言 (本会議)

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○西村康稔君(続) このことは安倍総理や金田法務大臣が何度も答弁しているにもかかわらず、野党は一般人が対象になると喧伝し、国民が萎縮すると主張しますが、むしろ、いたずらに不安をあおり、国民の言動を萎縮させようとしているのはあなたたちなんです。
 民進党の蓮舫代表は、政府は一度、廃案にし、立ちどまって何が必要か考えるべきだと言われましたが、現実を直視しているからこそ、今回のテロ等準備罪が必要なのであります。
 我々与党は、大局を見失うことなく、責任と使命感を持って、国民の命と暮らしを守り抜く決意であります。
 野党諸君は、半年前の十二月、臨時国会でも内閣不信任案を提出しました。その際、我が党の林幹事長代理は、反対討論の中で、国民のために建設的な対案づくりをなさったらどうかと提案したはずであります。
 立法府は、国民の負託を受け、現行制度で対応できない法律や制度を時代に合った新しいものに変えていくことが仕事であります。憲法もしかりです。そのために与野党で建設的な議論を行うべきであり、野党諸君は、批判に明け暮れるだけではなく、少しはそうした責任を果たそうと前向きな努力をしてみたらどうでしょうか。
 この国会で党首討論は一度も開かれておりません。前代未聞であります。野党は形だけ党首討論を求めてきました。実際には、終盤国会に向け、自民党から再三開催を呼びかけたにもかかわらず、見向きもせず、一度も応じることなく、結局口先だけなのであります。
 民進党は、蓮舫代表が出たくないのか、あるいは周りが出したくないのか、いずれにしても、内閣不信任案を出すなら、まずは党首討論で議論したらどうですか。むやみに総理出席の集中審議を求め、朝から晩まで同じような批判、質問を繰り返す、そればかりであります。安倍総理初め閣僚は、めげることなく一つ一つ誠実に対応し、説明責任を果たしてきているところであります。
 そもそも日本の総理大臣の国会出席日数は他の先進国に比べ格段に多く、これを減らすために党首討論を開く、そういう趣旨であったと理解をしております。こんなパフォーマンスの不信任案を出すより、正々堂々と党首討論を開き、あわせて、総理の国会出席日数を含め、ともに国会改革を進め、建設的な議論をしようではありませんか。
 以下、安倍内閣がいかに国民の負託に応え、実績を上げてきたのか、簡潔に申し述べます。
 まず、北朝鮮は、ことしに入って九回もの弾道ミサイル発射を行い、国際社会を挑発し、威嚇し続けています。ミサイル開発は新たな脅威の段階に入ったと言われ、国民の生命財産が脅かされている状況です。
 北朝鮮問題は国際的に最優先の課題であり、イタリアで行われたG7サミットにおいて安倍総理が主導的役割を果たされたことは、国内外ともに広く知れ渡っている事実であります。
 安倍総理は、総理就任から延べ百十九もの国や地域を訪れ、首脳会談は五百八十回に上ります。各国の首脳が安倍総理を頼りにしてきているのであります。
 我が国の総理大臣が国際社会で発言力を増すことは大きな国益であり、安倍総理にはこれからも地球儀を俯瞰する外交を力強く展開し、我が国の存在感を高めていただきたいと思います。与党は、総理が思う存分に外交を展開できるよう全面的にバックアップしてまいります。
 特に、北朝鮮問題が緊迫する中で、近隣諸国との関係、連携は大変重要であります。我が党の二階幹事長は、中国、韓国とのかけ橋となり、先月、今月と総理特使として両国首脳と会談いたしました。私自身も、二階幹事長とともに韓国を訪れ、文在寅大統領との会談に同席をいたしました。大統領から、しっかりと日本と連携したい、未来志向で協力したいとの話を伺いました。今後行われるであろう日韓首脳会談に向け、大変よい会談であったと率直に感じたところでございます。
 ことしは日中国交正常化四十五年、来年は日中平和友好条約四十年、韓国も新大統領が誕生し、まさに両国との関係改善、強化のチャンスの年を迎えております。難しい課題もありますが、安倍総理におかれては、アジア地域の平和と安定のため、これまで以上に胸襟を開き、率直な対話を進めていただきたいと思います。
 アベノミクスは五年目に入りました。この四年半の取り組みにより、雇用と所得環境の改善が大幅に改善したことは誰の目にも明らかであります。名目GDPは過去最高の水準です。有効求人倍率は四十三年ぶりに一・四八となり、全ての都道府県で一を上回る状態が続いています。今後もぶれることなく経済最優先で取り組み、日本経済を新たな成長軌道に乗せていかなければなりません。
 安倍内閣は、最大の景気対策として、補正予算と本予算を早期に成立、実施することができました。本予算は過去最大の約九十七・五兆円。経済成長と財政再建を両立する予算であります。
 成長の果実を弱い立場の方々に再分配する政策もしっかりと充実させています。一億総活躍の実現に重点配分し、介護職員の皆さんには、経験などに応じ昇給する仕組みをつくり、月額平均一万円相当の改善を行いました。保育士の方々には、おおむね経験三年以上で月五千円、七年以上で月四万円の加算を行い、加えて、全ての保育士の皆さんに二%の処遇改善を行いました。これにより、政権交代後、合計で一〇%の改善が実現することができました。いずれも、財源を確保しながら、民主党政権とは比べ物にならない処遇改善を実現しているのであります。
 また、意欲と能力のある学生が経済的事情で高等教育への進学を断念せざるを得ないケースは国家の損失であります。私自身も奨学金をいただいて大学に進学させていただきました。教育を未来への投資と捉える視点が大事であります。今般、給付型奨学金制度を創設したことは、内外に高く評価されています。
 経済の好循環実現に向けた政労使合意も、長時間労働の是正の合意も、経済界の皆さんと、民進党の支持母体である連合の御協力のもと、実現することができたのであります。今後、法案を準備し、働き方改革をしっかりと実現していくのが安倍内閣であります。
 誰もにチャンスがあり、活躍できる一億総活躍社会を実現し、成長と分配の好循環を強化することが安倍内閣の経済政策であります。しっかりと結果を出し続けてきていることは言うまでもありません。そのことが、結果として歴代三位の在任期間につながっているのであります。引き続き、安倍総理におかれては、謙虚に丁寧に、一つ一つ政策を着実に実行していただければと思います。
 政治の安定を図り、日本の平和と繁栄をしっかり実現し続けるために、批判するためだけの野党の不信任案に対し、毅然として否決していただきますよう強くお願い申し上げ、私の反対討論を終わります。(拍手)

発言情報

speech_id: 119305254X03420170615_007

発言者: 西村康稔

speaker_id: 6755

日付: 2017-06-15

院: 衆議院

会議名: 本会議