岡本行夫の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(岡本行夫君) 御指摘のとおり、トランプ大統領の就任演説というのは、自由、民主主義、そういう言葉すら出てこない極めて特異な演説でございました。歴代大統領でそのようなアメリカ的な価値に触れなかった就任演説はございません。
おっしゃるとおり、アメリカと基本的な価値が共有できないならば、同盟ということは相対的なものになるわけですね。それでは、ほかの、じゃ、中国と日本が同盟したってそこは変わらないじゃないかというような議論にもなるわけであります。ですから、トランプ大統領が変わっていくことを祈るばかりでありますが。
先ほども申しましたように、私は、今アメリカの政府全体を見ればかなりいい方向へ行く、そういう兆候もあるわけでございますね。先ほども申し上げたティラソン、マティス、そういった人々がこれから外交の最前線に立つ、そしてトランプ大統領はそうした閣僚たちにかなりの権限を委譲しているわけでありますから、アメリカ政府全体とすれば、そう変なところに行かないのではないかと。
トランプ大統領を選出した、全投票者のうち四六%が彼に投票したわけでありますけれども、三〇%ぐらいが非常に固いトランプ思想の共鳴者でありますが、残りの一六%というのは、ヒラリー・クリントン大統領候補に対する反感とかワシントンに対する反感とか、そういったものからアンチテーゼとしてトランプ大統領に投票をした。ところが、投票してみたら自分たちが思った以上に過激な、攻撃的な大統領になったということで、今戸惑いを感じているわけですね。
次の中間選挙を考えてみますと、トランプ大統領の支持率が、今はまあ四三%ですか、それが更におっこっていくというようなことになると共和党全体の危機になりますから、党内からもそういったトランプ大統領の行き方に対する制肘が出てくると思います。
ですから、全体として申し上げれば、私は、アメリカ全体が自由、民主主義という価値を放棄したわけではもちろんない、依然として世界のその点でのリーダーだと思いますので、日米同盟は必要、強化していくべきだと思っております。