木村汎の発言 (外交防衛委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(木村汎君) いろいろ御質問されましたけど、一番最後の点が先生の御質問のポイントだと思いますので、お答えいたします。
 おっしゃるとおり、北方四島の一部に地対空ミサイル等そういったものが、軍備が強化されていることに関しては私はもっと強く抗議すべきだと思います。特に2プラス2、皆様に御説明するまでもなく、ロシアが希望したのか日本が希望したのか、2プラス2という外務大臣のほかに防衛大臣が加わっての場というものができておって、確かにそれはウクライナの問題で中断して二度目が開かれておりませんけれども、そういう枠組みが、同盟国でないにもかかわらず、平和条約がない国であるにもかかわらず、安倍政権の下にはロシアとの間にあえてつくったわけですから、2プラス2という場で防衛的なことも話し合うなら、こういったミサイルの配置に関して早速、即座に僕は抗議すべきだと思います。
 私の勘ぐるところ、安倍内閣は日ロ関係を少しでも領土問題その他で進めたいという気持ちが先走っているものですから、相手側の機嫌を損ねるようなことはもう一切というか、少し弱めにするということで、そういう点での抗議が少ないんじゃないかと思います。
 ところが、これは大野先生の御存じのもう一人のロシアの専門家の袴田茂樹青山学院大学元教授が常に言っていらっしゃいますように、ロシアというのはやっぱり、弱気で来る、遠慮して来る国の外交は尊重しないんですね。
 先ほどのお話に私続けますと、オバマ大統領がなぜリセット外交を失敗したかというと、向こうの回顧録が出ておりまして、弱い政治家、最初に弱く出てくる政治家は信用しないんだと。それは何か理由があるんだろうと、弱気に出ざるを得ない。だから、むしろその前の、何と、ブッシュという人は共和党で強硬派なんですね、ロシアに関して、それの方がロシアで人気があるというのは、思い切ったことを言う、自分たちの耳に聞こえて具合悪いことでもずばずば言う、しかし、腹に二物はないんで、その言ったとおりの人間だということで、何とブッシュ・ジュニアの方が、オバマのようなインテリの、僕らから見ると穏健の、民主党の大統領よりもはるかにプーチン大統領とメドベージェフ元大統領は高く評価しているので、そういうふうですから、何かちょっと、つらいんですね。こちらがジェントルマンに、下手に出るというか穏やかに出ると、それはその国に何かそうせざるを得ない弱みがあるからそうするんじゃないかとロシア人は猜疑心を持って疑ってくるんで、強い立場で出てくる方があっさり要求が分かって好きだと。そういう意味で、僕はトランプさんとでも相性、ケミストリーが合うんじゃないかと思うぐらいで、オバマ大統領より。
 ちょっと余談にそれましたけれども、私は、ロシアに関しては時期尚早であって、言うべきことを言って初めて、世界の尊敬ばかりでなくロシアの尊敬を得られると思います。

発言情報

speech_id: 119313950X00220170209_019

発言者: 木村汎

speaker_id: 6969

日付: 2017-02-09

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会