小野寺五典の発言 (外交防衛委員会)
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○国務大臣(小野寺五典君) 北朝鮮による弾道ミサイル発射について御報告申し上げます。
昨日の北朝鮮による弾道ミサイル発射について、現時点までに得られた諸情報を総合的に勘案すると、北朝鮮は、昨日午前五時五十八分頃、北朝鮮西岸の順安付近から一発の弾道ミサイルを北東の方向に発射、午前六時五分頃から七分頃に北海道渡島半島、襟裳岬付近の上空を太平洋に向けて通過、その後、午前六時十二分頃、襟裳岬の東約千百八十キロの太平洋に落下、飛翔時間は十四分、落下地点は我が国の排他的経済水域外、飛翔距離は約二千七百キロ、最高高度は五百五十キロと推定されます。
北朝鮮は昨年以降、二回の核実験のみならず、三十発以上という過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返し、本年に入ってからはICBM級の新型弾道ミサイルを含めた弾道ミサイルの発射を繰り返しております。さらには、先般、グアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画を発表するなど、挑発的な言動も繰り返しております。
このような中、今回発射された弾道ミサイルは我が国の上空を通過したと見られ、我が国の安全保障にとってこれまでにない深刻かつ重大な脅威であるとともに、地域及び国際社会の平和と安全を更に脅かすものです。また、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為であるとともに、安保理決議等への明白な違反です。
我が国としては、このように繰り返される北朝鮮による度を越した挑発行動を断じて容認できません。
今回の事案の対応として、防衛省・自衛隊としては、ミサイルの動きを切れ目なく探知、追尾しており、国民の生命を守るために万全の態勢を取ってまいりました。
防衛大臣としては、発射後直ちに報告を受けた上で、我が国領域及び同周辺海域における被害の有無の確認を徹底すること、米国等と緊密に連携しつつ、必要な情報の収集、分析に全力を挙げること、不測の事態の発生に備え、引き続き警戒監視に万全を期すことの三点を指示いたしました。当該指示の下、防衛省・自衛隊としては、艦艇及び航空機による警戒監視活動を継続して実施しました。
今回の弾道ミサイル発射に際しては、防衛省・自衛隊としては、自衛隊の各種レーダーにより発射を確認しておりましたが、我が国に飛来するおそれがないと判断したことから、自衛隊法第八十二条三、三項に基づく弾道ミサイル等破壊措置は実施しておりません。
また、今回の弾道ミサイルが飛翔したと推定される地域の周辺においては、自衛隊のP3C哨戒機、P1哨戒機、U125A救難捜索機、UH1ヘリコプター、AH1ヘリコプターにより安全状況の確認をしております。なお、現時点で被害は報告されておりません。
防衛大臣としても、国家安全保障会議に出席し情報の集約及び対応について協議したほか、防衛省内において関係幹部会議を開催するなど、対応に万全を期しております。
北朝鮮は、核・ミサイル開発のための活動を継続していく姿勢を崩しておらず、今後、更なる挑発行動に出る可能性も考えられます。
防衛省・自衛隊としては、今後の北朝鮮の動向も含め、引き続き米国や韓国と緊密に連携しながら、必要な情報の収集、分析及び警戒監視に全力を挙げて、我が国の平和と安全の確保に万全を期してまいりたいと思います。