田中俊一の発言 (環境委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○政府特別補佐人(田中俊一君) 先生御指摘のように、原子力規制委員会はほぼ四年半前に発足しました。この発足の経緯は、今御紹介いただきましたように、東京電力福島第一原子力発電所の深刻な事故が起きたということであります。その結果何が起こったかというと、原子力安全規制行政に対する信頼が全く失われてしまったということがあります。よく俗に規制のとりこになっていたということがありますので、そういったことを踏まえまして私どもが一番最初に目指したことは、いかに失われた信頼を取り戻すかということであります。
 そのためにどうすればいいかということですが、まず安全審査、安全の審査は科学的、技術的な見地から独立して判断し、意思決定も独立して行うということであります。それから、私どもの全ての会議、審査、そういったものは全部今ユーチューブで公開しておりますけど、まず国民の目から見て極めて透明性の高いものにする必要があるというふうなことで運営してまいりました。実際に、今インターネットで全ての会議や審査が全部御覧いただけることになっております。
 それで、そういった観点から、そういった基本的な考え方に基づいて、原子力施設については新しい新規制基準と言われるものを策定いたしました。これは福島の事故の反省を踏まえて作ったということであります。つまり、福島のようなああいった深刻な事故を二度と起こしてはいけないということ、それから、仮に完全にトラブル、事故は防ぐことはできないにしても、住民が避難しなければいけないような事故を防ぐことが必要であるということであります。
 今回の規制基準の一番大きな柱になっていますのは、大きな事故につながる共通要因と言われる天災、自然災害、これについての要件を非常に厳しく見ております。そういった規制基準に基づいて、これまで二十六基の原子力発電所の申請を受け、審査を行ってまいりまして、現在三基が稼働しているという状況であります。
 このほか、私どもに与えられたミッションとしましては、いわゆる核セキュリティーの問題、これも今の世界の情勢の中では非常に重要なものであります。それから、従来から原子力委員会等で所掌しておりました、いわゆる保障措置、セーフガード、こういった機能も私どもに統合されました。さらに、医療とか工業とかいろんなところで広く使われております放射線利用、放射線利用に関する所掌業務も文部科学省から私どもの方に移りましたので、これについても適正に安全に利用できるような取組を図ってまいりました。
 こういった非常に幅広い取組について、昨年IRRSというIAEAのレビューを受けまして、私どもの取組について、どういった問題があるのか、どういった点は良くて、どういった点がいいというよりも、どういう改善すべきところがあるのかということを指摘していただくためにIRRSのレビューを受けました。準備に一年以上掛けて、組織を挙げて取り組んでまいりまして、昨年そのレビューを受けた結果、今日ここに資料にお出しいただいておりますように、良好事例も二つほどありましたけれども、いわゆる幾つかの改善すべき提言もたくさんいただいています。今回、その中でも特に検査制度を始めとして改善すべき点、私どもとしては、これを実際に具体的にどういうふうに法律に反映していったらいいかということで検討してまいりまして、今回の法律の提案になっております。
 どのぐらい反省すべき点、自己評価ということですが、なかなか自己評価は難しいんですけれども、非常に短期間の中に相当インテンシブに規制庁の職員の皆さんとともに努力をしてまいりまして、一定程度の使命は果たしてきていると思いますが、まだまだ改善すべき点は多々ありますので、引き続き謙虚に規制行政の推進を図っていきたいというふうに考えております。

発言情報

speech_id: 119314006X00720170406_008

発言者: 田中俊一

speaker_id: 27313

日付: 2017-04-06

院: 参議院

会議名: 環境委員会