鎌形浩史の発言 (環境委員会)

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○政府参考人(鎌形浩史君) 御指摘の長期低炭素ビジョンにおける分析が、疑似相関にすぎず、統計的に誤りであると、こういう御指摘があるというのは承知しておりますけれども、私どもとしてはこのようには考えていないということでございます。
 指摘の中には、炭素生産性が高い国は、高いカーボンプライシングによってこれを実現しているのではなく、製造業など炭素排出の多い産業の財を輸入に依存しているというふうなことが影響しているのではないかというようなことが推察されるというふうに指摘されておりますけれども、環境省が分析したところ、全体の炭素生産性が高い国はサービス業などでも炭素生産性が高い傾向にありまして、炭素排出の多い製造業の比率の多寡が国全体の炭素生産性を決定付けるというふうにはなっていないのではないかというふうに考えられます。
 また、いわゆる生産ベースの炭素生産性が高い国は消費ベースの炭素生産性も高いということで、炭素排出の多い産業を他国に依存するということによって生産ベースでの高い炭素生産性を達成しているということも必ずしも考えられないのではないかというふうに考えております。
 また、経済水準が高い国は高額のカーボンプライシングを課しやすくて、炭素生産性も元々高かったと推察される、こういうような御指摘もあります。しかしながら、歴史的な事実といたしまして、既に我が国より高い価格のカーボンプライシングを導入している北欧諸国や英国、ドイツでは、制度を導入した時点では、一人当たりGDPや炭素生産性において、我が国と同等かあるいは低い状態だったということでございます。これらの国は、現在、我が国より一人当たりGDPや炭素生産性において上回っていると、こういう状況でございまして、元々経済水準が高い国は高額のカーボンプライシングを課しやすく、炭素生産性は元々高かったということについては、なかなか当てはまらないのではないかというふうに考えてございます。
 こういうふうに考えますけれども、いずれにいたしても、様々な御指摘ございます。カーボンプライシングによる炭素生産性の改善の可能性については、環境省としても更に分析を深めていきたい、このように考えております。

発言情報

speech_id: 119314006X01820170608_102

発言者: 鎌形浩史

speaker_id: 27617

日付: 2017-06-08

院: 参議院

会議名: 環境委員会