グレン・S・フクシマの発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(グレン・S・フクシマ君) 米中関係は、高原先生も御存じだと思いますけれども、アメリカ国内において非常に意見が分かれていて、米中関係について非常に楽観的に見ている人と非常に悲観的に見ている人がいるということは事実だと思うんですね。私は実は中間で、これから決定的な対決は多分ないと思うけど、だけど必ずしも良好な関係だけが続くとは見ていないんですね。
 おっしゃるとおり、例えば若者の交流なんかを見ますと、一九九七年には日本からの留学生がアメリカは四万七千人で、どの国よりも日本人が留学生としてアメリカに留学したのが多かった、九七年ですね。それが二〇一二年には、日本が一万九千人まで、六番目になって、中国が二十数万人になって、圧倒的に今、中国の方がアメリカでは、あるいはアメリカだけでなく多分ほかの国でもそうだと思うんですけど、中国の留学生が多いし、あとやはり、アメリカの例えば実業界のスティーブン・シュワルツマンという人もかなりの大きい基金をつくって、彼の考えでは二十一世紀こそが中国とアメリカが最も重要な国になる、なので若者の交流を促進するために交換留学プログラムをつくったわけなんですね。ローズ奨学金みたいなものをつくったわけなんですね。
 ですから、長期的に見ると、やはりそういう人文交流、文化交流も含めて、中国とアメリカの関係がだんだん深化して、もっと深い関係を築くことは間違いないと思うんですね。これは、要するに、中国の政治が今後どうなるかということだと思うんですね。
 中国の政治が、アメリカの一部が期待しているように、こういう交流をして、中国がほかの自由世界、民主的な社会を見ることにつれて、中国社会そのものをだんだん民主化するという、そういうふうに見るんであれば米中関係も多分非常にいい方向に行くと思いますが、よく言われているように、中国の場合は共産党が、共産党の権力、その政権を維持する安定性というのが最重要目的だというふうに考えると、いつまでたっても、幾ら文化交流、人文交流をしても、中国は、基本的にはアメリカとの価値観、あるいは安全保障上もアメリカとは、何といいますか、融和関係にはいかないだろうという、そういう両極端の可能性がありますので、私は、中国の政治の在り方、共産党の在り方によって相当これは米中関係の将来も決まるんじゃないかというふうに思います。

発言情報

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発言者: グレン・S・フクシマ

speaker_id: 29807

日付: 2017-04-19

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会