伊藤剛の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(伊藤剛君) 私がいろいろ話をする前に既に伊波先生から答え出してくださったような気がするんですが。
 思うことは、やっぱり、先ほどの私の話とも連続するんですが、何とかしちゃ駄目駄目というだけだとやっぱりインセンティブがなくて、その代わりに何ができるかということを考える。そうすると、日米の基本的な安保関係というのは、基本的にアジア太平洋地域に関する限りではやはり安全保障の要として有効に機能してきたと。
 実際にアジア諸国はアメリカの力を、日本だけではなくて、例えば昔の話ですけど、朝鮮戦争が起きたとき誰が一番喜んだかといったら蒋介石だったということに見られるように、アジアの中の対立を対岸の火事として、アメリカを取り入れながらどうやって自分たちの力を伸ばしていくかということにやっぱり非常に神経を傾けてきた傾向があると。そういう意味では、やっぱりアジアの全体的なフレームワークというのはもう言うまでもなく大事であることは言うまでもないと。
 日米と日中の貿易の話が出たんですが、既に日本とASEANの貿易自体も、既にもう日米よりも、もうかなり前の段階で日米貿易の量を超えているという現状を見たときに、いかにアジアの中が経済的な関係が密であるかということは統計的に見てももう明らかであると思うんです。そうすると、やっぱり、単にバランス・オブ・パワーとか、そういう封じ込め的な発想だけではやっぱり限界があって、プラスアルファ、いろんな新しい関係の構築であるとか、これまで関係が薄かったところへ出ていくとか、そういうことがやっぱりどんどん重要になっていくことは言うまでもないと。
 特に日本のように、やっぱり元々長い歴史の中で、資源がなくて外国との関係が重要な中で自分たちの立ち位置を探ってきたという、そういう歴史を持っている国民であれば、いかにグローバル化の中で自分たちが生きていくことというのが大事であるか、ほかの国との関係がないと生きていけないということは、もう学校教育の段階も含めてかなり真剣にやっぱり教えていかないといけないし、我々もその一翼を微力ながらやっぱり持っていくことが必要ではないかというふうに思う次第です。
 以上です。

発言情報

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発言者: 伊藤剛

speaker_id: 12652

日付: 2017-04-19

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会