グレン・S・フクシマの発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(グレン・S・フクシマ君) 北朝鮮に関しては御存じのようにトランプ大統領自身が再検討しなきゃ駄目だということを前から言っていて、それで、私も先月、ワシントンにいるときも、朝鮮半島に関する勉強会とかあるいは会議とか、そういうのが相当、一つには韓国の選挙もあるということもありまして、それで、韓国の選挙と、あとミサイル開発とか核実験の話もありますので、韓国に関する、あるいは朝鮮半島に関する注目度というのは相当ワシントンで高まっているということはこの二、三か月の間の事実なんですね。
 その中で、トランプ政権が北朝鮮政策を見直すということを言っているわけなんですが、ワシントンにいると、実際に誰が見直しているのかということで相当これは疑問に思うわけなんですね。先ほど申しましたように、国務省ではほとんどポストが埋まっていない、アジア担当の次官補も埋まっていない。NSCではマット・ポッティンジャーというアジアの担当の人はいますけれど、だけど、彼は今のマクマスターというNSCのトップの前任者のマイケル・フリンが雇った人なんですね。
 ですから、どこまでそのポッティンジャーが影響力があるかということもちょっとまだ余りはっきりしていないことなんですが、実際に北朝鮮あるいは朝鮮半島のことの専門家でそういう政治的任命を受けている人がもうほとんどいないわけなんですね、今、トランプ政権の中で。ですから、いるのは情報機関の役人と、あとは国防総省の場合はある程度の継続性、安定性があるわけなんですね。ですから、今は多分、NSCのマクマスターと、あとマティスですね、国防長官と情報機関、その間での北朝鮮政策の再検討をしているんですが、政治的な分析と政治的な評価をして決断をする、そういう人たちというのがほとんどいないので、それで非常にワシントンにいる人間も不安に思っているわけなんです。
 ただ、私は、よく言われているように、トランプ大統領自身の性格とかシリアのああいう反応から見ても、彼は非常に行動を取りたいタイプの人なので、それで軍事オプションも、彼もいつも言っているように、全てのオプションはテーブルの上にのせているということを言っていますので。
 しかし、私が考えるのには、マクマスターというNSCのトップの人もマティスという人も非常に、何といいますか、歴史を勉強している人なんですね。マクマスターなんかも、彼は北カロライナ大学で歴史学の博士号を取って、彼はベトナム戦争の意思決定過程、アメリカの政府についての博士論文を書いて、あと、マティスも相当軍の歴史を、相当本も読んでいる人ですので。私は、トランプ大統領自身は行動を取りたがると思うんですが、周りにいる特に軍関係の人たちが相当これは慎重にしなきゃ駄目だと、特に韓国とか日本に対する影響、どういう影響が出るかということも含めて非常に慎重に考えなきゃ駄目だということを常にトランプ大統領には忠告、忠告というか助言をしているんじゃないかというふうに私思いますので、私は、今の時点ではトランプ政権は相当中国に頼って、中国にもっともっと北朝鮮に対してプレッシャーを掛けてもらいたいということで、そういう意味では今、中国とアメリカの間での、特に習近平とトランプ大統領の間のいろいろバーゲニングをやっていると思いますね。
 今回の為替の操作の話も、実はつい昨日かな、おととい、ファイナンシャル・タイムズ紙に、ムニューシン財務長官が、今のドルは強いドルの方がいいと言っているんですね。そういうことも、実は私は、多分アメリカと中国の、北朝鮮をめぐって、本来だったらトランプ氏はずっと中国を為替の操作をしているということを、中国のことを名指しでずっと批判したのを、今はこれをころっと変わって中国を批判しないことになったんですけど、これも北朝鮮との関係がもとではないかというふうに考えています。

発言情報

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発言者: グレン・S・フクシマ

speaker_id: 29807

日付: 2017-04-19

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会