森口千晶の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(森口千晶君) はい。
日本は、じゃ格差社会になったのかなんですけれども、格差が広がってしまった社会になったんです。でも、それは構造改革とかによって格差を容認していくような社会になったとは全然言えません。その理由、しかも、格差社会という武器ではなくて貧困化した社会になった、格差というと貧富の差なんですけど、日本の場合は、こっちは関係なくてこっちに、所得分化がずずずずずずっと左に寄っている状態ですから、やっぱり貧困化と呼びたいですね。ですから、日本の真の問題は低所得層の貧困化にあると、ただ、その貧困の度合いが世界的にもひどいとか歴史的にもひどいというふうに、そこまで誇張する必要はない。
それから、その貧困化の二大要因というのが、やはり少子高齢化による高齢者の増大と私的扶助の限界ですね、があるんですけど、それがやっぱり一つ非常に大きい、それが半分以上説明できる。それから、残りのところがやっぱり、男性正社員モデルの適用範囲が縮小されて非正規雇用が男性にも起こってきた、そこがやっぱりある。それから、母子世帯とかも出てくる。
だから、日本の格差拡大というのは、やっぱりそのシステムが変わって格差社会になった、新しい何かとても違う格差社会になってしまったのではなくて、今までのシステムどおりで頑張っているんだけど機能不全になってしまって、今までのシステムでケアできない人たちができてきたから事実上格差が顕在化した社会になってしまったというふうに理解すべきだと思います。
最後に、じゃ、やはり日本の課題というのは、まず貧困化にきちんとセーフティーネットを持って対応する、それから、経済全体がずっと実質が下がっている悲しい状態ですから、やっぱり革新力を持って成長の源泉を求めないといけない、そのときにやはり多様性を受け入れていく、今までのような日本人男性正社員モデルではなくて、多様性を持ったいろんな人たちが刺激を与え合うことによって革新性を生み出すような社会の方向に転換する必要があると考えます。
長くなりました。以上です。