風間直樹の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○風間直樹君 それでは、残りの時間で質問させていただきます。
 河村参考人から、非常にクリアに、斬新に今後の日銀の金融政策の見通しをお示しいただきましたので、これは私の印象ですが、日銀が将来、財務毀損の状況に陥る可能性が極めて高いだろうと感じています。私の関心は、今後日銀がどうなるかということではなくて、日銀が財務毀損に陥った場合、その状態をどう回復し、新たな金融行政を担う主体を我が国にどうつくるかということに実は移行しております。
 したがいまして、この点について河村参考人と水野参考人のお考えを伺いたいと思うんですが、古今東西の歴史でこうした事態の可能性に対して一つの参考となるのは、御案内のとおり、第二次大戦の前のドイツであります。第一次大戦後、ドイツは金融危機に陥りました。百億倍のインフレに陥り、当時のライヒスバンク、日本語で言う帝国銀行が事実上の倒産。そして、その後、ドイツ政府は新たにレンテンバンク、日本語で言うところの国家不動産銀行、これを設立し、レンテンマルクという新通貨への切替えを行った上で、この新通貨による国債の償還を旧ライヒスバンクに対して行っています。これによってドイツのハイパーインフレは約一年半でようやく収束したというのが歴史の事実であります。
 私は、万が一、将来我が国に同じような事態が起こる可能性があるならば、我々国会議員も、この公の国会の場で議論するかどうかは別として、そろそろそうした事態に備える必要があるんだろうと思います。その場合、では、現在の日銀が財務毀損体質になって、ドイツに倣って新たな日銀を創出する場合、どのような信用の付与をこの新日銀に対して行うべきなのか、そこがお二方参考人に質問したいところであります。
 私の考えでは、まず、ドイツの例に倣えば、ライヒスバンクが潰れた後、レンテンバンクに対してドイツ政府が不動産の供与、実物の供与によって信用の付与を行いました。したがいまして、将来日本で同様のことが起こるとすれば、新たな中央銀行に対して日本政府は同じく不動産の供与を行って、あるいは実物、これはゴールド等の希少金属も含んでくると思いますが、それにより信用を与えるということになろうかと思います。
 そしてもう一つは、新しい中央銀行執行部の刷新であります。現在の日銀の金融政策がもし失敗するということになれば、それはリフレ派の敗北を意味します。したがいまして、新中央銀行の執行部には非リフレ派の登用が不可欠、それが中央銀行の新たな信用を創出することにつながるんだろうと思います。この二点につきまして、お二人の参考人の御所見をいただければと思います。
 最後に、現在の日本の通貨、円の信用は、御案内のとおり、一九七〇年代の金兌換停止以降、実物を裏付けとはしておりません。では、この金兌換の停止で同じく実物の裏付けを失った米ドルですが、この米ドルの信用の裏付けは今日何なのか、この点を最後にお二人の参考人にお尋ねしたいと思います。
 以上です。

発言情報

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発言者: 風間直樹

speaker_id: 23335

日付: 2017-02-08

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会