森口千晶の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○参考人(森口千晶君) すごい難しい問題だと。私、二年前にスタンフォード大学に一年いたんですけど、もうシリコンバレーの真っただ中なんですね。あそこのモデルは何かというと、何かトップの一%か〇・一%の天才を待っていて、あとはいいんですね。その物すごいひらめきの人が物すごい創造をする、クリエーティブなことをして創業すると、それが例えばグーグルだったりフェイスブックだったりするんですけど、そのトップのひらめきによって何かブレークスルーが起こったときに雇用が起こって、それでいこうって。で、何かボトムの九九%はまあ頑張ったけど駄目だったねというんで、仕方ないね、また頑張って、また頑張ってねがあるんですね、もちろん何回でもチャレンジできるんですけど。そういう感じですね。
 多分、日本はそれできないと思います。それは多分、ちょっときつ過ぎますね。日本はどっちかというと、全員頑張ろうね。で、特にプロセス、何か、いわゆるトヨタのカイゼンですけど、全員頑張って少しずつ、インクリメンタル・インプルーブメントにめちゃくちゃ強くて、もうそれはすばらしいことだと思うんですけど、フロンティアに、技術のフロンティアに来たときにインクリメンタル・インプルーブメントで行けるのかと。行けるかもしれないんです、チームワークで、割にホモジニアスな同質性を強調してチームワークでイノベートするぞといって行けそうな気もするんですけど。だからそこは分からないんですね、私も。分からないんです。
 だから、日本は多分、シリコンバレー型にいきなり行かない方がいいと思うんですけど、でも、そのチームワークでも、足の引っ張るような方のチームワークになるともう全然革新性が出てこないので、何かみんな似ていなきゃいけないとか、何か長時間働いたらみんな一緒に働かなきゃいけないとか、そういうのじゃなくて、あと、やっぱり女性みたいにキャリアパスでちょっと出るときがあったときに帰ってきたときに入りにくいとか、やっぱりその同質性を強調すると今後どんどん何か排除していく、同質じゃないところを排除していくというのも出てくるので、だからそこが多分、どっちを選ぶかというよりも、企業によっていろんな実験をして違うところを使っていけばいいんじゃないかなという。実際、民間企業はいろんな実験していますよね、さっきおっしゃった、正社員もいろいろ限定とかいろんなのが出てきて。だから、民間で実験が起こっていても実際いいと思うし。
 私、実は余り悲観していなくて、私なんか、日本の若者がどうこうってよくみんな割に悲観的なんですよ。私、結構ポジティブで、娘が小学校の教科書を持って帰ってきたときに、やっぱり私の教科書よりもずっと面白いんですね。教育もはるかに個性を尊重しているし、あと、すぐに何かプレゼンテーションして、五分発表。私のときにはなかったですね。教科書、みんな黒板の板書を写すみたいな、こういう一方的。でも、今は明らかにコミュニケーションとか発表とか、何かそういう、あと、若者はもっと、海外に平気で行って帰ってきている人とか住んだ人とか、何かそういう意味でいろいろ出てきている。多分、同質性はどっちかというと減っていると思うんですけど。
 あと、日本の創造性が爆発しているところってやっぱり漫画、アニメですよね。あれを見て日本に創造性ないなんて言えませんよね。だから、既成分野じゃないところでいろんな創造性が出てきているから、日本が日本全員として駄目、国民性で駄目とかそういうふうに全然思っていなくて、いろんなニッチのところで花も開いているから、そういう実験でうまくいくような制度を何かベストプラクティスみたいに広がっていけばいいのかなという、そういうふうな感じのイノベーションが起こるといいのかなと考えています。

発言情報

speech_id: 119314324X00120170208_036

発言者: 森口千晶

speaker_id: 7618

日付: 2017-02-08

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会