森口千晶の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(森口千晶君) 難しいです。
若年男性に非正規が多くなった理由は、まだ大企業の正社員の制度が新卒一括採用という何かとても日本的なことをやっている。なぜ新卒一括採用じゃなきゃいけないか全然よく分からないんですけど、新卒一括採用をすると。ところが、不況になったり、再雇用の方で高齢者の方をちゃんと雇用しなさいということによって新卒を減らすときに、その年に卒業していく若年男性のところで、入口のところが非正規になるという、そういう現象ですよね。
だから、すごく難しくて、そういう今既存の雇用制度の適用内と外の差が広がるようなシステムで、その外のところで起こっていて、そこをどうしたらいいのかという御質問ですよね。
だから、それが絶対的貧困レベルというか、困窮の度合いがひどい場合にはもちろんセーフティーネットなんですけど、でも、その給付を受けているだけでは、生涯の、長い未来があるわけで、そこのところでやっぱりどこかでちゃんと人的支援を蓄積できるようなキャリアパスに行かないと、ずっとその後々が生涯所得が減っていって、例えば結婚の確率も減ってとか、いろんなところで、将来そうすると無年金になったりとかして、その人たちが老齢になるときは本当に大変だから、いろんなことをみんな言っているので、やっぱり給付では多分全然解決にならないということですよね。
だから、そういう意味で、何でしょう、そういう若年層に、そういう何かある種非効率的な、新卒を控えるという、長期的に見ると非効率なんだけど、そこでやってしまう、そういうふうなシステム自体がだんだん本当は変わらなきゃいけない、だんだんじゃないですね、変わらないといけないとか、そういう意味で、そこを変えつつ、同時に、でもそうなってしまった人をどうやってキャリアトラックに戻していくかということですね。
だから、何でしょう、日本とアメリカ、住んでいてすごく違いを感じるのは、日本ってすぐにあなたは何歳ですか、何年生まれですかで、何か実年齢、生物学的実年齢が物すごく代理変数になっていろんなことがほぼ予測できるというすごい不思議な世界で、途中でいろんなやり直しとかしていないんですよね。何かみんな似たような、浪人ちょっとするかもしれないけど、あとは大体。だから、すごく生物学的年齢をあらゆるところで聞かれるし、履歴書にも書かなきゃいけないし、何か私、絶対そういうところへ判こを押して書かないんですけど。アメリカは、実年齢関係ないですよね。卒業して何年ですかとか、この仕事に就いて、何かそういうキャリアで聞きますよね。
だから、そういう意味で、つまり日本は何かやり直しが利かなくて、実年齢で段階的にいくというモデルがやっぱり非常に強い。それが特に女性には大変不利ですよね。でも、女性だけじゃなくてもう全然、いろんな、何か一度外れて戻ってきにくいと。
だから、そういうことも全部含めて、若年非正規というのはそれを象徴しているところではあるんですけど、そうじゃなくて、本当にもっと、そういう意味でいろんな複線キャリアとかをしていく。それを流動化というと何か不安があるんですけど、そうじゃなくて、実はそれは自分の一番最適のキャリアパスを探すという作業でもあるわけですよね。新卒一括採用で行った企業が全然自分に合っていなかったらどうするんだと思うんですけど、今の日本だとそこにずっといるんですよね。
でも、そうじゃなくて、転職していいんだとか起業してもいいんだとか、そういうのは、でも、だんだん起こってきてはいると思うんですね。そういうふうな意味で、そういうスキルでキャリアアップしたり探したりするという、そういう何かフレキシブルなシステムを考えなきゃいけない。
じゃ、どうするかなんですけど、政府が何かというのもあるんですけど、やっぱり民間企業とか、実際に起業しているアントレプレナーたちの実験の場からいろいろ習うというのがやっぱり非常にいいんじゃないか。女性の起業家とかも出てきて、やっぱりそういう人たちをいっぱい呼んでどんどん話を聞く、そういうふうにして。あと、生涯学習でまたいつか専門的な学校に戻ってもいいとか、そういういろんなふうな総合的なデザインがあるんだと思います。