森岡孝二の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(森岡孝二君) 介護、医療の現場というのは非常にストレスフルな職場となっていまして、労働時間で見ると、例えば道路貨物・旅客運送業の長時間労働に比べると、統計的には介護職場の方が労働時間が短いということはありますが、過労自殺なりうつ病等の精神障害の発症からいうと際立って多い職種ですね。
そこで、AIが入るとかいろいろ将来的なことはあるでしょうが、現状でいうと、対人ケア労働でやりがいを感じて入ってくるけど、結局、例えばグループホームに行くと、十人未満のユニットでいうと、夜は九時台から朝まで一人勤務、ワンオペになっていて、いろいろ、医療でもナースコールが絶えないという状況がありますが、排せつから補助まで含めて様々な業務が付きまとって、しかも、いつ、言わばそこでみとりをするか分からないという末期的な、あるいは胃瘻とかその他のかなり面倒なこともあって、結局そこで長く続かずに辞めていくと。辞めていくから、しかも賃金がそれを我慢するほどには高くなくて、むしろ非常に民間のレベルからいえば低いと。
先ほど、経済の法則でおかしいという話がありましたが、需給でいうと、需要が強かったら、人手不足状況があれば賃金が上がってしかるべきですが、ああいうのは政治価格みたいな形で決まっていて、まあ政府は引き上げる引き上げると言っているんですが、依然として今、民間と他の業種と比べて著しく低いと。そこで結局辞めていく、辞めていって、逆の人手不足状況が募って、一層ストレスフルな職場になる。
そういう点で、対人ケア労働固有の大きな、感情労働と言われるような問題も含めて議論すべき領域があるんじゃないかと思います。