小林雅之の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(小林雅之君) ありがとうございました。
私も大学にいる人間なのでなかなか、手前みその回答になってしまうかもしれないんですが、確かに議員のおっしゃるような大学教育というのがあったことは事実ですし、今でも少なからぬ大学でそういうことが行われているかと思います。
ただ、この十数年来、大学教育の改革ということは文部科学省でずっと進行しておりまして、非常に例えば単位の実質化ということで、大学は授業を十五回必ずやらなければいけない、出席を取らなければいけない、試験もきちんとやるというようなことでやってまいりまして、今の学生は非常に授業にはよく出てきていますし、様々な形で、アクティブラーニングとか、そういった新しい試みもなされております。そういう形で、以前に比べればまだ大学の教育というものは、不十分だとは思いますけれど、かなり改善されているのではないかというふうに思っております。
ただ、遺憾ながら、そのことがまだ社会の方に十分に知られていない。これが先ほど来申し上げております大学の説明責任を十分に果たしていないということになりますので、今の大学が変わっているということを示すということも非常に重要ではないかと思います。
それから、奨学金との関係で申しますと、非常に大学の方が厳しく出席取るようになってしまったために、逆にアルバイトとかが非常に難しくなってきているということもあるんですね。その辺りで、アルバイトを取るか授業を取るかというようなことになってしまいまして、結果としてアルバイトを取るような学生が出てきてしまっているというようなことも残念ながらあります。
その背景にありますのが、今の貸与奨学金を借りると後の返済が大変だから、借りないでアルバイトで何とかしようという学生がいます。そうしますと、一旦生活のリズムが壊れたり、あるいは今問題になっているような様々なアルバイトの弊害が起きますと、もう、先ほど来申し上げていますけれど、中退とかに追い込まれてしまうようなケースが非常に増えております。ですから、そういうことも含めて総合的に考えていかなければいけないというふうに思っております。