小林雅之の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(小林雅之君) 御指摘のようなことは確かにあるということは先ほども申し上げましたけれど、一つ考えなければいけないことは、今問題になっておりますのは、地域の教育機会の格差というのが広がっておりまして、今まで大体大学間で競争させて、学生が集まらないような大学はこれから淘汰されていくというような方針で文部科学省は進めてきたと思いますけれど、ただ、そうしますと圧倒的に地域の方に教育機会が失われるといった、これをどうするかということを考えなきゃいけないというのが一点です。
それからもう一つは、これは先生の実感とは合わないかもしれませんが、やはり学力の低い子でも大学なり専門学校に行くことによって収益率というのは上がっている、つまり、やはりスキルなりを身に付けることによって高卒で就職するよりは所得は上がっているんですね。そういう研究がありますので、やはり、まだまだ不十分かとは思いますけれど、そういった意味で、まだ高等教育を受けるということは非常に意味があると思っております。
それから、無償化になりますと一つの問題だと思っておりますのは、授業料をこれ以上上げるという形はできないわけですから、財源をより多く投下しない限り、現在の教育の質のままになってしまうんですね。御指摘のように、今の日本の大学の質というのは残念ながらかなり低いところもありますので、そのままそれを固定してしまうことになるということは非常に問題だろうというふうに思っております。