黒田東彦の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(黒田東彦君) 二つ申し上げられると思いますが、第一点は、産業構造の変化が起こっているということはそのとおりでありますし、非製造業の生産性の上昇率が低い、ここを上げていかないと全体としての生産性の上昇率が上がっていかないと、そして、労働生産性が上がっていかなければ実質賃金は持続的な形で上げるということはできないわけです。
ただ、私どもが考えておりますのは、もちろんそういう実質賃金あるいは実質成長率、そういったものが上昇していくことが望ましいわけですけれども、金融政策の役割としては、あくまでも物価の安定、二%の物価上昇率を持続的に実現するということが目的でございますので、それに向けて金融政策を運営していくと。もちろん、財政政策とか構造政策等、成長率を引き上げていく、労働生産性を引き上げていくということは非常に重要だと思っております。
そうした上で、日本銀行としても、実は成長支援のための特別の融資制度というのも設けておりまして、これによって金融機関が特定の成長を支援するような貸出しをした場合には特別に有利な形で日本銀行が金融機関に資金を供給するという仕組みを取っておりまして、これはそれなりに効果を上げていると。そういった面では、委員御指摘の点も含めて、日本銀行としても今後とも努力してまいりたいと思います。