徳茂雅之の発言 (財政金融委員会)

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○徳茂雅之君 よく分かりました。
 骨太の方針のサブタイトルであります人材への投資を通じた生産性向上というふうにうたっておりますので、来年度の予算編成、是非しっかりとお願いしたいと、このように思います。
 続きまして、フィンテックについてお尋ねしたいというふうに思います。
 当委員会でも銀行法等の改正について議論をし、先日、銀行法の改正が行われました。これは決済、金融の分野でありますけれども、実は保険の分野でもフィンテックというのは今非常に進展してきております。保険の分野でありますので、インシュアランスとテクノロジーを合わせてインシュアテックというふうな呼ばれ方もしております。
 特に生命保険の分野で、保険といいますのは、保険事故、例えば生命保険であれば死亡とかけがをした、入院をしたといったときに保険金を支払うための査定業務、これを行う、これがある意味一番のコアの業務であります。これについては以前は、生命保険会社による保険金の支払漏れだとか不払といった問題も世の中を騒がせたということであります。
 これについては、非常に単純な死亡というケースから、先ほど申し上げたとおり、けがだとか入院だとかという非常に複雑なケースがあり、やはり査定業務というのは本当に長年の経験、勘、勘というか経験が必要な分野でございました。この分野にAI、人工知能を導入するという動きが盛んになってきております。私も以前、かんぽ生命という生命保険会社にいたときに経験したことがあるんですけれども、昔は本当に、ある意味長年ベテランの査定士が紙と鉛筆ベースで査定をしていたということでありますけれども、かんぽ生命はいよいよIBMのワトソン、これを導入して、支払についてある意味効率化を図っていくと、こういったことをしていくというふうな報道がございました。
 こういった生産性の向上、効率化だけではなくて、生命保険の分野では、例えばウエアラブル端末、手に時計みたいなものを付けて、そのことによって個人の例えば運動習慣であるとか血圧であるとかあるいは心拍、こういった健康データを把握して、それをたくさん蓄積しビッグデータとして処理することによってある意味個人に合ったきめ細かい保険料を設定していく、こういった動きも出てきております。これについては、リスクに合ったきめ細かな保険ということでありますので、ある意味保険加入者にとってみれば極めて公平な問題でありますけれども、一方では、リスクが高い加入者にとってみれば保険料が上がる、そのことによって保険が加入しづらくなる、いわゆる保険難民という問題も出てくるというふうに報道されております。
 しかしながら、生命保険というのは、我が国ではとりわけ世界の中でも最も普及している国であります。多くの加入者もおられるということで、こういったある意味個人が自らの健康管理、健康状態に留意することを促すような生命保険が普及することによって、当然、健康寿命が、個々人の健康寿命も延びますけれども、マクロ的に言えば国民の医療費の削減にもつながってくるというような効果があるんじゃないかなと私自身は思っております。
 そこでお尋ねしたいと思うんですが、生命保険というのは元々は個人が自らの将来のために保険料をお支払いする自助の世界でありますし、保険というのは、ある意味大きな保険集団、保険の加入者の中でその危険を分かち合う、大数の法則を働かせて分かち合うという共助の世界でもあります。さらに、ある意味業界全体でこういった取組を促進することによって、もしや医療費等の削減等までつながってくるんであれば本当に公助の世界にも非常に効果があるんじゃないかなというふうに私自身は考えておりますけれども、金融庁としてはいかがお考えでしょうか。

発言情報

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発言者: 徳茂雅之

speaker_id: 507

日付: 2017-06-13

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会