山本香苗の発言 (予算委員会)

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○山本香苗君 新たな仕組みつくっていただけるということでありますけれども。
 滋賀県の守山市というところでは、平成二十六年度に認知症の方を在宅で介護する介護者を対象にした実態把握アンケートというのを独自に行いました。この調査では、介護者は五十代から七十代の方が五六・六%、全体の約七割が女性となっています。そして、介護の中で特に困っていることとして、転倒の危険性というのが最も多かったんですが、次いで介護の精神的負担が挙げられています。また、介護者がこれ以上家で介護するのは難しいと感じるときとして、一番多かったのが体調不良時、これが七二・五%、続いて、気が休まらないとき、将来の介護不安が挙げられて、介護者の深刻な実態というのが浮き彫りになりました。
 この調査を受けて、守山市では平成二十七年度から、重度の認知症で常時見守りが必要な御家庭を保健師さんだとか認知症地域支援推進員等専門職の方が、集まってもらうことはできないので、個別に訪問していくという事業を始められたそうです。介護をしておられる方に、訪問して、お体大丈夫ですか、健康状態どうですかとお伺いするだけで、もう涙を流されるような方々がおられるそうです。
 こうした自治体の取組は介護保険法に基づく地域支援事業の中で行われておりますが、あくまでこれは任意事業です。ですので、実際やっている自治体は少ないんです。
 また、そもそも現行の介護保険制度では、介護する人が高齢かどうか、健康かどうか、また世帯構成がどうか、こういったことは十分考慮はされていません。しかし、今増えている介護者というのは、老老介護に見られるように、元気で強い介護者じゃないんです。誰かの手助けが必要な介護者が増えているわけです。私自身もこの厳しい現実というものを目の当たりにしています。家族も本人も本当に大変です。
 こうした介護者の実態を踏まえた制度にしなければ在宅介護というのは成り立ちません。是非、介護者の視点、介護者含めた世帯を支えるという視点を制度にしっかり反映して施策の充実を努めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 山本香苗

speaker_id: 23027

日付: 2017-01-31

院: 参議院

会議名: 予算委員会