山口昇の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(山口昇君) お尋ねの点についてお答え申し上げます。
 まず、THAADとSM3、これは両方とも高高度のミサイルを迎撃するシステムでありまして、特にTHAADは相当長い射程のものが、長い距離を飛んできて非常に速いスピードで再突入するものを撃ち落とすことができます。そういった意味では、長いものに対する能力という意味ではTHAADは非常に能力が高いと。他方で、SM3と違いますのは、SM3というのは、弾道のどこでも、弾道が低ければですけれども、射程、弾道によっては弾道の最初から最後までをカバーすることができます。そういった意味で申し上げますと、これとペトリオット3、ペトリオットですが、PAC3は数十キロの高度で要撃しますので、自然と守り切れる範囲も狭いわけでございます。それをできるだけ二層三層で広くしようとすれば、このTHAADという選択肢は大いにあろうと思いますし、それぞれ特性のある能力を持っていると思っております。
 二つ目でございますが、私は、実は中国がTHAADを警戒しているのがどうしても意味が分からないんですね。レーダーで見られるからというのは何か、いや、そんなことをしなくてもちゃんとアメリカは上からとかいろんなところで見ていますから、それは何か、そうではなくて、むしろ韓国が中国の意に反してアメリカの言うことを聞いてしまうというところに反発をしたのではないのかなと私は思っております。それでいいますと、むしろSM3の方が中国にとっては嫌かもしれません。海岸付近から短い射程のミサイルを撃つとしますと、東シナ海とか日本海、まあ東シナ海ですね、東シナ海でアメリカのイージス艦だとか日本のイージス艦がいれば、近いところであれば上がりばなを迎撃することもできますので。
 私は、本当に何で中国があんなに嫌なのか、これはやはり、やっと中国にべったりしてきたと思ってきた韓国がいろんな事情があってああいうことになって、かつアメリカの言うことを聞いてしまうと。ある意味でいうとオセロゲームのゲームの色が変わったような、そんな嫌さを感じているのではないかというふうに思います。
 それと、核・化学兵器それから生物兵器に対するミサイル防衛を考えますと、できるだけ高い高度で迎撃をした方が、下に、本土あるいは住民に及ぼす影響は少ないということであります。ですから、最後の最後にペトリオットが十キロぐらいのところで迎撃をすると、そうすると、破片が落ちてくることもございましょうし、危険はございます。ただ、十キロ、二十キロ、三十キロという高度で撃墜をしますと、化学兵器もそうでありますし、生物兵器もある程度拡散をしてしまって、地上に弾着をして、配布をするような効果は得られませんので、どんな時点でも撃墜するという努力をすべきですし、先ほど申し上げました一発で撃墜できる確率というのは一〇〇はございませんので、それを少しでも高くするには、何回迎撃できるかということを考えれば私はよいのかと思っております。

発言情報

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発言者: 山口昇

speaker_id: 24725

日付: 2017-03-09

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会