宮家邦彦の発言 (予算委員会公聴会)
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○公述人(宮家邦彦君) 朝鮮半島に必要な抑止力というのは、過去、別に最近急に強まったわけではなくて、一九五〇年以降しっかりと米韓で、そして日米で、そして間接的ではありますけれども日韓で抑止力を、まあ育んできたと言っていいでしょう、それがあるからこそ今のような形で済んでいるんだと思います。もし抑止力がなかったとしたら、より多くの挑発が起き、より大きな変化が起こり得たと思うので、私は今の状況が特に大きな変化が起きたというふうには思っておりません。
むしろ変わったのは北朝鮮側の方でありまして、三代目のリーダーがどのような形でどのような政策をつくっているか、これは私にはよく分かりませんけれども、少なくとも彼が生き残りが懸かっている、小此木先生のおっしゃるとおりです。彼らにとっては安全保障を確保しなければいけないということなんでしょうが、今までのような形で我々が宥和政策をしてきたわけですよ。そして、宥和をするということは、ある意味で条件をのむということですよね。太陽政策もそうです、六者協議もそうです。
宥和政策はそれなりの効果がありますよ。しかし、相手がもし譲歩をしないのであれば、宥和政策は必ずどこかで失敗するんです。私はそれを非常に恐れておりまして、どのような形で評価するかと言われれば、今の状況というのは、やはり北に対してこれまでの成功体験というものを間違いだということを知らしめなきゃいけないし、そして我々は今やっている宥和政策の限界を知るべきでありますし、話合いだけでは無理な部分があるということを我々は自覚して、ある程度力を示して、核を放棄しなければ自分たちはサバイバルできないんだということを考えさせなければ、それは北は絶対に考え方変えないと思うんですね。それが私の評価であります。