山口昇の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(山口昇君) 大変厳しいお尋ねであります。
 まず、バブル崩壊後の約二十年間、日本の防衛費というのは全くフラットというよりかは若干右肩が下がるような形でまいりました。それでも何とか自衛隊がいろんなことをできたのは、そのバブルが崩壊するまでの間、経済の成長に応じて約三十年にわたって、あの五%から一〇%近い成長に合わせてそれなりに右肩上がりの整備をしてきたからだと思っております。その貯金がそろそろ尽きてきているというのがここ数年のことでありますので、若干ではありますけれども、右肩上がりになり始めたというのは、これは私は極めて正しい選択だと思っております。
 そこで、どういう選択をすべきかというのは、これは、私はむしろ政府のといいますか、行政府の専門家の方にしっかり詰めていただきたいんですが、いろんなことを考えなければいけません。先ほどサイバー、宇宙というちょっと先のことを考えましたが、これは研究開発ですね。それから、将来の陸上・海上自衛隊をどうつくっていくのと。今投資して十五年ぐらいに出てくるものです。それと同時に、今本当に対応しなければいけない危機、それにどれだけのものを割くのかという、将来に投資するのか、今投資するのかというところも選択をしなければいけませんし、それと、もう一つは、私の冒頭の公述の中でも申し上げましたが、日本を守る方に全力を懸けるのか、あるいは国際協力で世界のためになると、憲法の前文を体現しようとするのかという、どちらを重視するかということも考えなければなりません。
 それで、私自身ははっきり言ってどれだけ分ければいいかという成算はございませんけれども、冒頭に申し上げましたように、言わば汎用性の高いもの、どちらにでも使えるし、国民を守れる、いろんなことで使い道のよいものというのにある程度の資源を取っておく、そのほか選択肢というのは意外と残ってはいないのかも分かりませんけれども、過去二十年間、防衛費がお隣の国に比べると全くフラットであったというツケを払うための整備といいますか、ちょっとした近代化のようなことを進めながらそういう選択をしていくという時代ですので、私は、私の後輩の自衛官大変だなと。我々のときはとにかく右肩上がりで、これとこれと、いいものから順番に買っていったわけですけれども、そういうわけではないということで、大変政府におかれては御苦労されているんではないかと拝察しております。

発言情報

speech_id: 119315262X00120170309_072

発言者: 山口昇

speaker_id: 24725

日付: 2017-03-09

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会