山口昇の発言 (予算委員会公聴会)

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○公述人(山口昇君) ありがとうございます。
 二つ申し上げたいと思います。
 一つは、最後に質問された点でございますけれども、隊員のインセンティブといいますか、隊員のモチベーション、これは正直言うと、日本を守る、あるいは南西諸島のどこかの島をどうしても守るんだと、そのために働くということと、南スーダンで何かをやるというところでは、指揮官としてこういう、このためにやるんだぞというのが非常に難しいですね。
 でも、南スーダンでやっていることというのが、今、約二万人近いPKOの部隊が世界各国からあそこの安定が大事だと思って来ているわけですね。中国は工兵大隊だけではなくて歩兵大隊も送って治安を維持しながら道路の補修なんかもやっていると。我々自衛隊はそうではなくて、道路の補修をやるために行っているわけです。道路の補修のため、それが南スーダンのインフラを直して平和を維持するという作業の一部なわけですけれども、それが目的で、少なくとも私の教え子だとかが行って帰ってきますと、やはり誇りを持っています。ほかの国のどんな軍隊にも伍していけるといいますか、むしろ自衛隊の仕事はすばらしいということを自信を持って帰ってきておりますので、ある意味で、そういったところ、世界のいろんな人と一緒に活動をするところで、日本という、日本人であるという矜持を示すということは、ちょっと迂遠ではあるんですけれどもモチベーションになっているように感じます。
   〔理事二之湯智君退席、委員長着席〕
 一方、駆け付け警護というのは、これ任務は付加されましたけれども、駆け付け警護をやりに行っているわけではなくて、道路を補修する、例えばあるところに、五十人ぐらいの部隊でいい、そこに五十人分ぐらいの部隊を派遣して、その五十人が危なくなったときに、例えば中国とか韓国も行っております、中国の人民解放軍の部隊に済まんけど助けてくれというようなことというのはやはり変なことでありますし、また逆に、中国とはカンボジア以来、PKOで何回か一緒になってございます。韓国とも南スーダンで一緒であります。隣国、それも難しい関係を持った隣国と肩を並べて行っているときに、いざというときに日本は助けられるけれども、向こうに頼まれたときはノーと言わざるを得ないということですと、派遣をされた部隊、特に部隊の指揮官というのはやっぱり仕事をやる上での覚悟の据わり方が全く違うんじゃないかと。そういった意味では、今の方向というのは私は正しいと思っております。

発言情報

speech_id: 119315262X00120170309_074

発言者: 山口昇

speaker_id: 24725

日付: 2017-03-09

院: 参議院

会議名: 予算委員会公聴会