荒木和博の発言 (北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会)

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○荒木参考人 きょうは、大変貴重な機会をお与えいただきまして、ありがとうございます。また、都合によりまして、途中で中座をさせていただくことをおわび申し上げます。
 その上で、現在の状況は極めて緊迫した状況でございまして、もう本当に時間の余裕もないということで、お許しをいただいて一言だけ申し上げます。
 衆参のこの拉致特で、これまでたびたびお呼びいただきまして、参考人で家族の皆さんと一緒にお話をしてまいりました。御質問される先生方の中で、たびたび御家族に対して、求められることは何ですか、何を御希望されますか、あるいは、何を今思っていらっしゃいますかというようなことを御質問される方がおられるんですけれども、今そんなことを言っているような状況ではございません。この後の御質問、ぜひそういう御質問はしないでいただきたいと、まことに失礼ながらお願いを申し上げます。
 その上で、お配りをしてある資料の中で、私どもの調査会のビラと一緒につけてありますものに、本年に入りましてから日本海側に漂着した北朝鮮の船、遺体、そして生存者、また船の一部のリストがございます。これは、ごらんいただければおわかりと思いますけれども、もう明らかに異常な状況です。特に十一月の下旬に入りましてから今日に至るまで、膨大な数の船が漂着をしており、そして由利本荘とまた松前では生存者がいます。
 そして、この生存者ですけれども、松前の船は明らかに漁船ではありません。意図的に北朝鮮が何かの理由で送り込んだ船としか思えない。その沖合には恐らく母船がいたものと思われます。そうでもなければ、あのように来られない。また、秋田で漂着した船の中からは、北朝鮮の船員が絶対に使うことがない革靴、そして英文の入ったジャケットが出てきております。これらはひょっとしたら、何かの意図を持って組織的に北朝鮮が日本にやろうとしているということの可能性があるのではないだろうかというふうに思っております。
 松前の船に関しましては、海上保安庁はこれを漁船であるというふうに一応言っているようですけれども、絶対にそんなことはありません。これはひょっとしたら、由利本荘の場合は、八人が上陸をして、そのうちの二人が住宅地まで上っていって、そこで家の呼び鈴を鳴らして人を呼んだということですから、つまり、誰でも上陸ができて、何でもできるということです。そうなれば、これから先、一体どういうことが起きるのか。ほっぽらかしておけば、絶対にどこかで民間人の人命被害が起きます。これは、本当に一刻も猶予がない、国全体でやらなければいけないことです。
 そして、同時に、この拉致特で申し上げたいのは、そうやって上陸してきた人たちの中から北朝鮮の情報、うまくいけば拉致被害者の情報がとれる可能性があるということでございます。
 今まであのストックホルム合意以来のやり方でやってきて何にも進んでいないんですから、こういうふうに向こうから人間が来たらば、その人間の意図がどうであろうと、それから事情聴取をしっかりやって、そして北朝鮮の情報、もし拉致被害者の情報がなかったとしても、一般情報を得るだけでも物すごく重要な意味がございます、それをぜひとも収集して、そしてそれを次の解決に持っていっていただきたいと思います。
 これまでやってきたストックホルム合意に基づく交渉というのは、私は、もはや全く意味がないものというふうに思っております。北朝鮮がもしまたストックホルム合意と言ったとしても、それは今のストックホルム合意を守ろうとして言っているわけではなくて、状況が変わってそういうふうに言うことにすぎません。
 ですから、あれでやってきたことというのをそのまま続けるというようなやり方というのは、拉致被害者を見殺しにするのと同じことだというふうに私は思っている次第でございます。
 事態はもう、拉致被害者の救出だけじゃなくて、全体として極めて緊迫しております。ぜひとも先生方の御協力をよろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 荒木和博

speaker_id: 3262

日付: 2017-12-21

院: 衆議院

会議名: 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会