安倍晋三の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 岡田克也議員にお答えをいたします。
 北朝鮮問題における日米連携についてお尋ねがありました。
 国民の命と平和な暮らしを守り抜くことは、私の最大の使命です。私は、考えに考え抜いた上で、北朝鮮の挑発に屈することなく、毅然とした外交を通じて、北朝鮮の政策を変えさせるとの覚悟で取り組んでおります。
 もとより政府として、他の国、地域の体制を力により転換することを目標として掲げたことはありません。米国の今後の対応を予断することは差し控えますが、日米間で、北朝鮮問題への対応に関し緊密に連携してまいります。
 邦人の退避と保護について、米国とは、日米防衛協力のための指針も踏まえ協力を進めてきていますが、具体的な内容は、事柄の性質上及び相手国との関係もあり、差し控えさせていただきます。
 我が国は、全ての選択肢がテーブルの上にあるとのトランプ大統領の立場を一貫して支持しており、それは今も変わりありません。北朝鮮に政策を変えさせるため、日米で協力して、あらゆる手段を使って圧力を最大限にし、北朝鮮から対話を求めてくる状況をつくっていくことが必要です。
 米軍のB2爆撃機の航空観閲式への参加及び非核三原則についてお尋ねがありました。
 航空観閲式においては、自衛隊機に加え、同盟国の米軍機も参加するのが通例です。B2爆撃機の参加を含め、日米間で緊密に連携して調整していました。また、B2爆撃機の航空観閲式への参加調整に際しては、米側に対し、航空ショーにおける上空飛行を行う航空機は武装していないということを確認しています。
 いずれにせよ、政府としては、非核三原則を国是として堅持しており、これを見直すことは全く考えておりません。
 我が国の外交姿勢及び日米関係についてお尋ねがありました。
 米国の大統領がオバマ前大統領からトランプ大統領に交代しても、強固な日米同盟と米国のアジア太平洋へのコミットメントは不変です。我が国は一貫して米国のこの姿勢を強く支持しており、これは、独自外交が存在しないことを意味するのではなく、まさに日本外交の礎がぶれないことを示すものであります。
 アジア太平洋地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、自由や民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的価値を共有する国々と力を合わせながら、日本の安全保障と地域の繁栄を確保するとの考え方も、いささかも変わりはありません。
 トランプ大統領訪日の際には、かねてより日本が提唱している、自由で開かれたインド太平洋戦略を日米で協力して進めることで一致をいたしました。
 この自由で開かれたインド太平洋戦略については、私もさまざまな場で政府の基本的考え方を述べてきたところでありますが、この戦略はまさに普遍的価値の上につくり上げられた戦略であることは言をまたないわけでありまして、日本がかねてから主張していたこの基本的な戦略を、米国もともに進めていくことで一致したところでございます。
 我が国は、引き続き、地域や国際社会における諸課題に対する明確なビジョンを示し、リーダーシップを発揮してまいります。
 非正規雇用についてお尋ねがありました。
 非正規雇用を取り巻く雇用環境については、不本意ながら非正規の職についている方の割合は前年に比べて低下し続けている、働き盛りの五十五歳未満では、二〇一三年から十九四半期連続で、非正規から正規に移動する方が正規から非正規になる方を上回っているなど、着実に改善をしています。
 非正規から正規への転換などを行う事業主へのキャリアアップ助成金などを通じ、今後も正社員転換をより一層進めてまいります。
 また、同一労働同一賃金の実現、長時間労働の是正など、働き方改革に取り組んでまいります。
 さらに、再来年十月に引き上げが予定される消費税の使い道を見直し、子育て世代、子供たちに大胆に投資してまいります。
 なお、先般の労働者派遣法改正は、派遣労働者の雇用安定とキャリアアップ、均衡待遇措置の強化などを内容とするものであり、改悪とは考えておりません。
 財政健全化についてのお尋ねがありました。
 政府は、消費税率引き上げ分の使い道を見直し、子育て世代、子供たちに大胆に投資をするとともに、社会保障の安定化にもバランスよく充当することとしております。これにより、プライマリーバランスの黒字化の達成時期に影響が出ることから、二〇二〇年度のプライマリーバランスの黒字化は困難となります。
 ただし、財政健全化の旗は決しておろさず、プライマリーバランスの黒字化を目指すという目標自体はしっかりと堅持してまいります。
 岡田議員からもさまざまな御提案がございましたが、この目標の達成に向け、これまでの経済・財政一体改革の取り組みを精査した上で、プライマリーバランスの黒字化の達成時期、そして、その裏づけとなる具体的かつ実効性の高い計画をお示ししてまいります。
 国会での建設的な議論に関し、官房長官の発言、私の答弁姿勢、野党に対する姿勢についてお尋ねがありました。
 御指摘の官房長官の発言は、国会がお決めになることを前提とした上で、あくまで一般論として述べたものであると承知しております。私も、内閣総理大臣の立場でこれ以上のコメントは差し控えます。
 国会における審議については、議員御指摘のとおり、国民の皆様がそのやりとりを見詰めており、私も含めて全ての国会議員が国民の負託に応えられるような真摯で建設的な議論を行うべきと考えております。
 ただ批判に終始するのではなく、与党、野党の違いを超えて、相手の主張にも謙虚に耳を傾け、敬意を払い、よい提案については取り入れる、そうした努力の中から、困難な課題にも答えを見出し、国家国民のために結果を出していくことができると考えております。
 ぜひ、無所属の会の皆さんとも、正々堂々、建設的な議論を行わせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。(拍手)
    〔議長退席、副議長着席〕
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発言情報

speech_id: 119505254X00620171121_008

発言者: 安倍晋三

speaker_id: 26067

日付: 2017-11-21

院: 衆議院

会議名: 本会議