足立敏之の発言 (国土交通委員会)
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○足立敏之君 自由民主党の足立敏之でございます。今日はダブルアダチで質問させていただきますが、そのトップバッターを務めさせていただきます。野田委員長始め各理事の皆様方には、質問の機会を与えていただきまして、心から感謝を申し上げたいと思います。
私は、国土交通省で、水管理・国土保全局長あるいは技監として地球温暖化対策、こういったことに長らく取り組んでまいりました。特に、気候変化に伴う水害、土砂災害の頻発、激甚化への対応、こういったことに重点的に取り組んでまいりました。今日もそういう観点から御質問をさせていただきたいと思います。
さて、今年一年も、九州北部豪雨を始め、災害の多い年でありました。亡くなられた皆様に心から哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。
私は、災害が発生するたびに現地に足を運ばせていただきました。この一年、九州北部の福岡県及び大分県、長崎県の壱岐、秋田県、大分県、大阪府及び和歌山県、京都府北部など被災現場を訪れまして、災害対策の課題について調査を進めてまいりました。本日はその結果を踏まえまして質問をさせていただきます。
地球温暖化によると考えられる気候変化に伴いまして、これまで経験したことがないような激甚な豪雨災害が頻発しております。お手元の配付資料一を御覧いただければと思います。秋田県の雄物川なんですけれども、出水時の写真でございます。この雄物川や京都府の由良川などを見ますと、しっかりと河川整備を行ってきた箇所や過去に災害を受けて災害復旧事業を行ってきたところでは、大きな被害は発生していませんでした。しかし、施工の順序の関係で整備が遅れていた箇所や用地問題などで堤防の整備が遅れていたところは、越水氾濫して大規模な浸水被害が発生しています。この右の方の写真がそうですけれども、堤防が整備の途中でございます。
次に、資料の二、三を御覧ください。福岡県の寺内ダムや、実は私が若い頃に現場で建設工事に携わりました秋田県の玉川ダム、こういったダムのように、洪水をほとんど貯水池にため込みまして、大きな洪水調節効果を発揮してダム下流の浸水被害を大きく軽減した例が今年もありました。こうしたことからすると、ダムの整備も含めまして地道に着実に河川整備を進めていくことが必要というふうに考えています。
一方、中小河川あるいは大河川の支川におきまして、その川の流下能力を大きく超える出水で深刻な被害が発生しているところが見られました。次の資料の四でございますけれども、福岡県の筑後川水系の赤谷川、それから大分県の佐伯市の番匠川水系の井崎川などがそうなんですけれども、資料四の災害前と災害後を比較すると、川の幅が大きく変化していることに驚かれると思います。
このように地球温暖化に伴いまして豪雨災害が激化している状況下では、災害前の状況に戻す原形復旧では十分な対応とならないということは明らかだと思います。したがいまして、災害復旧に当たりましては、再度災害防止など改良復旧を行うことが必要であるというふうに考えられます。
また、九州北部豪雨を始め、流木による激甚な被害が各地で顕著でした。その際、先ほどの資料二の寺内ダムを御覧いただければ、たくさんの流木を貯水池にため込んでいるということが分かりますし、資料の五、そこに示しました砂防ダムのような施設が流木を捕捉して下流の被害を大きく軽減するという効果を発揮しています。このため、河川の上流部におきまして事前の流木対策を工夫して、その措置を講じることが大事だというふうに考えました。
そこで、質問をさせていただきます。
地球温暖化に伴いまして今後豪雨災害が増加することを考えますと、災害復旧に当たって、原形復旧では不十分で、再度災害防止など改良復旧を行うことが必要であると考えられますが、どのように考えておられるのか、見解を伺います。また、九州北部豪雨を始め、上流部からの土砂や流木による被害が大きかったのですが、今後の対策をどのように考えるのか、併せて伺います。