江島潔の発言 (文教科学委員会)

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○江島潔君 ありがとうございました。
 宗教法人格を持っていないので文化庁としては把握をしていないということのようでありますけれども、現実に把握をしていないこの宗教教団が今はこの学校支配を、支配的にいろいろこの宗教の時間とかをしているわけですね。
 まず申し上げたいのは、私は、この日本における私学の自主独立性、さらにはこの宗教の自由というのももちろんこれは認められるのがこれが日本のすばらしいところだと思っていますので、この宗教教育そのものには全く異論を唱えるつもりはございません。ただ、その宗教教育の中身が日本のこの教育指導要綱と全然相反する、懸け離れたようなことを教えるとすると、これは特にこの義務教育の中でそういうことがなされているとすると、これは私は十分、たとえ文化庁として把握していないというような組織であっても、しっかりこれは監督責任というものが生じるんじゃないかなというふうに思っております。
 特に私が取り上げたいのは、この科学の分野であります。といいますのは、今地球上には七十三億の人口がいるわけですけれども、様々な人種があって、言語があって、そしてもちろん宗教も多彩ですし、生活習慣も様々なわけであります。これだけのこの人類が平和裏に共存共栄するというためには、これはやはり共通のツールというか言語がなければやはりいろいろな意見対立をするわけですね。私は、この人類共通の言語というのは、唯一これはもう科学であるというふうに確信をしております。もういろいろな資源管理とかを例に挙げましても、やはり、例えば例を挙げると鯨を食べるとか食べないとか、これはもう民族によって全然違うわけですけれども、日本が主張しているのはちゃんと資源管理の科学的なデータに基づいてこの食べる量、捕っていい量、そういうものをきちんと守っていこうというのが日本の主張であり、この科学技術立国日本としてのこれからも生きる道だと信じております。
 この科学に関して今どういう授業が行われているかということを少し事例を挙げて紹介を申し上げたいと思います。今日お配りを申し上げております資料の二枚目の方になりますが、御覧になっていただければと思うんです。
 これは、この梅光学院の中学二年生と三年生、すなわち義務教育の課程の宗教の時間で使われている資料なわけですけれども、まあ簡潔に言いますと、ちょっとこのプリントが元々、元のプリントが余り鮮明でなかったので見にくいところもありますんですが、この中身を簡潔に言いますと、要するに進化論というものを完全否定をしているわけなんですね。で、この宗教の中で、ノアの箱船は実際にあったんだと、それで、それに基づいて考えると進化論というのはおかしいんだと、創造論という、神が全て創った生物が現在のこの生きとし生けるものの全てなんだという、そういう教え方をしているわけであります。まあ百歩譲って、ノアの箱船が事実だったということは、これはまあもしかしたらいろんな見解があるのかもしれません。ただ、進化論を否定する、これは、一八五九年のこの「種の起源」というものをチャールズ・ダーウィンが発表して以来、これは今の科学では少なくともほぼ定説というか、これを否定する人というのは恐らく科学者の中ではいないだろうと思うんですけれども、一部のこういう主張をする宗教団体以外にはこの進化論を否定するということは考えられないのですが、現在この梅光学院では、理科の時間で進化論というものを説明をして、そしてその後の宗教の時間で、理科の時間で教える進化論というのはこれは間違いなんだということ、今度は否定しているわけなんですね。これはもうちょっと分別の付く大人ならまだしも、中学二年生、三年生でこういうような教育をすると、私は、これは完全に教育指導要綱からも逸脱している教え方だと思うんですけれども、これに関しましては文科省はどのような見解をお持ちでしょうか。

発言情報

speech_id: 119515104X00220171205_016

発言者: 江島潔

speaker_id: 19303

日付: 2017-12-05

院: 参議院

会議名: 文教科学委員会